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【市況】【↑】日経平均 大引け| 急反騰・741円高、26年ぶり高値に急浮上 (1月4日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23073.73
高値  23506.33(15:00)
安値  23065.20(09:00)
大引け 23506.33(前日比 +741.39 、 +3.26% )

売買高  16億9065万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆2794億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は741円高と急反騰、2万3000円の壁突破・26年ぶり高値に一気浮上
 2.米株高を引き継いでリスクオンの流れが加速、終盤勢いを増し高値引け
 3.世界景気拡大を背景に国内外の機関投資家に加え、個人資金も流入
 4.全体売買代金も3兆2000億円超と新年早々に久々の3兆円台突破
 5.任天堂が活況高、半導体関連や設投関連など値がさ株が物色人気に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは98ドル高と続伸、10日ぶりに過去最高値を更新した。ISM製造業景況指数が市場予想を上回るなど、良好な経済指標の発表を好感して買いが先行した。

 東京市場では朝方から大きく買い優勢で始まり、その後も日経平均株価は一貫して上昇し昨年末比700円を超える急騰をみせた。

 大発会となった4日の東京市場は、寄り付きからリスク選好ムード一色の展開となった。東京市場が休場中の年末年始の海外株が総じて上値指向となったことから、投資家心理が強気に傾いた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数揃って史上最高値を更新、特にハイテク株比率の高いナスダック指数が大きく上値を伸ばし7000ポイントの大台を突破、この流れが東京市場にも波及している。米国を中心とする世界景気の回復期待が株高を後押ししている状況だ。国内外機関投資家の買いに加え、空前の水準に積み上がっていた個人投資家の待機資金がなだれ込む形で、日経平均は3.3%近い上昇で高値引け。ここ2ヵ月ほど壁と意識されていた2万3000円ラインを通過点に2万3500円台まで一気に駆け上がった。時価は1992年1月以来となる26年ぶりの高値水準に浮上。東証1部の売買代金も3兆2000億円超と昨年12月15日以来の多さだった。

 個別では、売買代金断トツの任天堂<7974>が大幅高に買われ、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>なども大きく上値を追った。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが物色人気となったほか、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連株が上昇、ファナック<6954>、キーエンス<6861>など設備投資関連株も買われた。ソルクシーズ<4284>がストップ高、SBIホールディングス<8473>、セレス<3696>なども値を飛ばしている。
 半面、大東建託<1878>が売られ、ニホンフラッシュ<7820>も大幅安。インベスターズクラウド<1435>、ジーンズメイト<7448>、ソースネクスト<4344>などが安い。住友ゴム工業<5110>、扶桑化学工業<4368>、愛眼<9854>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、ファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約239円。
 一方、日経平均採用で下落したのは3銘柄のみで、マイナス寄与の上位からエプソン <6724> 、DOWA <5714> 、楽天 <4755> 。押し下げ効果は約1円。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)石油石炭製品、(3)海運業、(4)電気機器、(5)その他製品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)ゴム製品、(3)空運業、(4)食料品、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△スターティア <3393>
 今期最終を3.7倍上方修正。
△ピクスタ <3416> [東証M]
 再起かけるIPO企業として紹介される。
△住友鉱 <5713>
 金価格が9日連続で上昇。
△タツタ <5809>
 岩井コスモ証券が目標株価を1000円へ引き上げ。
△KeePer <6036>
 12月既存店売上高が過去最高を記録。
△不二精機 <6400> [JQ]
 東証が信用規制解除。
△三菱電 <6503>
 「協働ロボ事業に参入」との報道。
△ネクスG <6634> [JQ]
 アイスタディ <2345> [東証2]との資本提携解消で特別利益発生。
△SBI <8473>
 仮想通貨「リップル」急騰を材料視。
△スパークス <8739> [JQ]
 「未来創生ファンド」がベンチャー2社に投資を実行。

▼大東建 <1878>
 「4-12月期は増益率鈍化」との報道。
▼アダストリア <2685>
 ドイツ証券が目標株価を2400円へ引き下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ソルクシーズ <4284> 、(2)SBI <8473> 、(3)セレス <3696> 、(4)スターティア <3393> 、(5)レーザーテク <6920> 、(6)サイボウズ <4776> 、(7)DIT <3916> 、(8)泉州電 <9824> 、(9)サンヨーH <1420> 、(10)海洋掘削 <1606> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ニホンフラ <7820> 、(2)大東建 <1878> 、(3)インベスC <1435> 、(4)シンクロ <3963> 、(5)ジンズメイト <7448> 、(6)T&Gニーズ <4331> 、(7)ラクーン <3031> 、(8)トムソン <6480> 、(9)ソースネクス <4344> 、(10)イートアンド <2882> 。

【大引け】

 日経平均は前日比741.39円(3.26%)高の2万3506.33円。TOPIXは前日比46.26(2.55%)高の1863.82。出来高は概算で16億9065万株。値上がり銘柄数は1778、値下がり銘柄数は246となった。日経ジャスダック平均は4000.63円(50.17円高)。

[2017年1月4日]

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