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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):飛島建、カーボン、安川電

飛島建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■飛島建設 <1805>  180円  +20 円 (+12.5%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 22日、飛島建設 <1805> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の41億円→61億円に48.8%上方修正。従来の18.8%減益予想から一転して20.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が想定より順調に進み、売上が計画を上回ることが寄与。工事採算の改善も利益を押し上げる。

■AOITYO <3975>  1,318円  +87 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 AOI TYO Holdings<3975>が急伸、年初来高値を更新した。大和証券は22日、同社株の投資判断を新規「2」でカバレッジを開始した。目標株価は1700円とした。同社はテレビCM制作で国内トップ。AOI Pro.とティー・ワイ・オーの統合で17年1月に設立されている。同証券では、動画広告市場の拡大に伴い、制作コンテンツ増が進むと予想。また、テレビCM制作では安定的市場成長とシェアアップが続くことを見込んでいる。同証券では17年12月期の連結営業利益は46億4000万円(会社予想41億円)、18年12月期は46億7000万円、19年12月期は53億6000万円と予測している。

■日本カーボン <5302>  5,050円  +330 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 22日、日本カーボン <5302> が17年12月期の連結経常利益を従来予想の14億円→24億円に71.4%上方修正したことが買い材料視された。人造黒鉛電極の市況に変化が見られ、黒鉛電極の販売価格が上向くほか、半導体向けを中心とするファインカーボンの販売好調も寄与する。生産体制の最適化や原価低減が進み、採算が改善することも上振れに大きく貢献する。

■フジシール <7864>  3,820円  +150 円 (+4.1%)  本日終値
 フジシールインターナショナル <7864> が大幅高。22日、株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード3000円分を贈呈する。

■東海カーボン <5301>  1,411円  +55 円 (+4.1%)  本日終値
 東海カーボン <5301> が4日続伸し、連日で年初来高値を更新した。22日、株主優待制度を新設と発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かったようだ。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数と継続保有期間に応じて、オリジナルカタログから2000円~5000円相当の商品を贈呈する。

■安川電機 <6506>  5,060円  +120 円 (+2.4%)  本日終値
 安川電機<6506>が続伸、12月11日以来となる5000円大台を回復した。メカトロ製品を主力に手掛け、世界的な設備投資意欲回復がフォローの風となっているが、「最近は中国の省人化投資が加速していることで、ACサーボモーターやロボットの需要が伸びている」(国内証券アナリスト)という。18年2月期予想は2度にわたる大幅増額修正を行っており、営業利益段階で期初予想は370億円だったものが、540億円に大きく上積みされている。また、年間配当は前期比倍増の40円を計画していることもポジティブ視されている。

■UMCエレ <6615>  2,930円  +65 円 (+2.3%)  本日終値
 ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615>が4日続伸、年初来高値を更新した。同社は車載向けをはじめ電子機器のEMS(受託製造)を展開しており、トヨタ自動車<7203>向けに供給実績を誇るなど技術力に定評がある。18年3月期経常利益は前期比24%増予想と業績高変化が見込まれている。環境規制強化を背景に中国では電気自動車(EV)シフトの動きが加速、トヨタもこれに合わせEV分野に傾注する構えをみせている。そのなか、同社はトヨタ向けにハイブリッド車用パワーコントロール製品を供給していることから、今後はEV市場拡大に際しても恩恵を享受するとの思惑が買いを呼んでいる。

■テイカ <4027>  3,290円  +70 円 (+2.2%)  本日終値
 テイカ<4027>が大幅高で上場来高値を更新した。同社は22日、圧電材料メーカーの米TRSテクノロジーズの全株式を取得し、子会社化すると発表。これに伴うシナジーなどが期待されているようだ。同社は、電子材料事業を重要な成長戦略と位置付け、圧電セラミックス事業への積極的な経営資源の投入による事業の拡大を進めており、今回の買収はその一環。取得価格は約30億円で、来年1月5日付での株式取得を予定している。

■不二製油グループ本社 <2607>  3,350円  +65 円 (+2.0%)  本日終値
 不二製油グループ本社<2607>が続伸し新高値。大和証券は同社株の投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は2200円から3800円に見直した。同証券では、「スピード感を持った経営改革」を評価している。国内事業改革に対しては、大豆事業の工場閉鎖などで成果を出しつつあり、今後は製菓・製パン事業でも低収益製品の見直しやアイテム数の絞り込みなど収益性の改善が続くと予想。また、海外生産能力の拡大の成果は19年3月期以降、顕在化してくると見ている。同証券では、18年3月期の連結営業利益は205億円(会社予想200億円)、19年3月期は227億円、20年3月期は247億円と見込んでいる。

■シスメックス <6869>  8,900円  +130 円 (+1.5%)  本日終値
 シスメックス<6869>は4日続伸で新値追い。同社はきょう、ヒトiPS細胞由来血小板製剤の商業化を進めているメガカリオン(京都市)に出資したと発表。メガカリオンはこのほど、ヒトiPS細胞由来血小板製剤の日本および米国での臨床試験や、商業用大量生産設備開発を主な使途として、第三者割当増資(総額37億円)を実施。同社のほか、大塚ホールディングス<4578>傘下の大塚製薬、シミックホールディングス<2309>などが引き受けた。なお、シスメックスは今回の出資を通じて、ヒトiPS細胞由来血小板製剤の品質管理などに関わる検査法の確立を目指すとしている。

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