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【特集】エレマテック Research Memo(4):その時々の成長産業・成長市場をしっかりつかむことで業績の安定成長性を実現

エレマテック <日足> 「株探」多機能チャートより

 



■会社概要

3. 安定成長性と業績安定性
エレマテック<2715>の最大の特長・強みは、その“業績の安定成長性”や“高い業績安定性”だと弊社では考えている。過去の業績を振り返ると、携帯電話、ゲーム機、液晶テレビ、スマートフォンなど、その時々の成長産業・成長市場に対して部材を供給することで、右肩上がりの成長を続けてきた。

同社の業績は売上高では2016年3月期に、経常利益では2015年3月期に、過去最高を記録しているが、これをもたらしたのはスマートフォンであったことは疑いない。そのスマートフォン関連の売上高は、ピークの2016年3月期から2017年3月期にかけて約100億円減少した。2017年3月期から2018年3月期にかけてはさらに200億円の減少が見込まれている。

しかしながら、同社の業績は2017年3月期において前期比減収減益とはなったものの、水準としては高位をキープしている。2018年3月期は前期比増収増益に転じることが見込まれている。詳細は後述するが、自動車関連など、(同社にとっての)新たな成長市場・成長ビジネスが育っていることが背景にある。こうした成長産業の波をうまく捕まえることが可能なのは、前述したように、製品・取引先の多様性と、それを有機的にビジネスに結び付けられる同社の組織としての強さだと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MH》

 提供:フィスコ

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