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【経済】追加利上げは織り込み済み、米FOMC会合の経済予測に注目

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■今回のFOMC会合で政策金利の引き上げを予想する主な理由

・今年3回の利上げは以前から計画されており、市場も織り込み済みであること・経済活動は堅調なペースで拡大し、労働市場も力強さを増していること・インフレ率は中期的に委員会の目標である2%近辺で安定すると予想されること

 11月22日に公表された前回開催のFOMC会合議事要旨によると、多くのメンバーが近い将来の利上げは適切であると判断していた。ただし、今後の金融政策の道筋については、「価格の上昇ペースが加速する兆候が強まるのを待ちたい」、「追加利上げを行う前にインフレ率が上向きの軌道にあることが望ましい」との考えが示されていた。

 FOMCメンバーの多くは、「低インフレは一時的なものではなく、長期化する可能性がある」と考えていることから、12月の追加利上げは既定路線であるとしても、2018年以降の金融政策は、新たに入手する経済データ次第で大きく変わっていく可能性がある。今回のFOMC予測で2018年における3回の利上げが想定された場合はドル買い、インフレ見通しや政策金利見通しの引き下げはドル売り材料になりそうだ。来年3回の利上げが想定された場合、ドル・円は114円台に上昇する可能性が高い。
《MK》

 提供:フィスコ

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