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【特集】サンリツ Research Memo(3):梱包に強みを持つ取扱製品はもちろん多いが、医療機器は保管に強み

サンリツ <日足> 「株探」多機能チャートより

■事業概要

1. 事業内容
サンリツ<9366>の事業は、梱包事業、運輸事業、倉庫事業、賃貸ビル事業の4セグメントに分けられる。梱包事業は、小型精密機器から超重量貨物まで多岐にわたる梱包を手掛け、製品形状やその特質、送り先(国内外)、輸送状況を考慮し、品質保持やコスト面で最善な梱包形態を提供している。運輸事業は、精密機器や通信機器、計測器、医療機器などエレクトロニクス関連の製品を中心に低コストで配送している。倉庫事業は、梱包工場としての機能も有しており、流通加工や開梱並行処理などの拠点としても機能している。賃貸ビル事業では、本社ビルの一部スペースを賃貸している。しかし、こうした事業別の分類は、事業間でクロスオーバーした取引が増えていることから、例えば梱包にまつわる運輸や倉庫の売上が梱包事業に計上されるなど、実態を反映しづらくなっている。これに対して、同社は新たに取扱製品群別の分類を始めた。これは取引先や製品の特徴による分類で、同社の収益構造をより正確に示すことができる。

取扱製品群別の分類と同社の機能をマトリックスにすると、祖業である梱包に強みを持つ製品群は多いのだが、医療機器については梱包よりむしろ保管に強みがある。売上総利益率が高いのは小型精密機器であり、大型精密機器や医療機器は平均並み、工作機械はやや低めである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《NB》

 提供:フィスコ

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