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【特集】シンデンハイテ Research Memo(5):今後は自己資本比率の改善が課題

シンデンハイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

(2) 財務状況
シンデン・ハイテックス<3131>の2018年3月期第2四半期末の財務状況は、流動資産は25,316百万円(前期末比4,363百万円増)となったが、主に現金及び預金の減少1,089百万円、受取手形及び売掛金の増加1,984百万円、棚卸資産の増加3,049百万円などによる。固定資産は253百万円(同1百万円増)となったが、内訳としては有形固定資産の増加百万円、無形固定資産(主にソフトウェア)の増加2百万円、投資その他の資産の減少3百万円による。その結果、第2四半期末の総資産は25,570百万円(同4,364百万円増)となった。

負債合計は21,767百万円(前期末比3,964百万円増)となったが、主に買掛金の増加1,835百万円、短期借入金等の増加1,559百万円、長期借入金の増加500百万円などによる。また純資産合計は3,803百万円(同399百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴う利益剰余金の増加359百万円などによる。これらの結果、第2四半期末の自己資本比率は14.8%(前期末16.0%)となった。商社であるため、ある程度は全体の総資産が膨らむことはやむを得ないが、今後はこの自己資本比率の改善が必要だろう。

なお同社は、2017年11月20日に、利払い負担の軽減による収益力の向上、財務体質の強化に伴って業容拡大に対応した資金調達方法の多様化により、機動的な仕入資金の調達手段の確保による新規商材の開拓等の成長原資の拡充を目的とした公募増資にかかるプレスリリースを公表した。このファイナンスにより、自己資本比率は約20%と強化する見込み。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《MH》

 提供:フィスコ

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