【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、ディディエス、Tワークス
トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
荏原<6361>が続伸。SMBC日興証券では7日付で同社株の目標株価を4000円から4700円に引き上げている(投資評価は「1」継続)。これが株高を後押しする格好となった。同証券では原油価格の回復と安定化により、コンプレッサー・タービン事業の市場環境は回復基調にあることを評価、風水力事業の回復もポジティブで、精密・電子事業から風水力事業へ増益ドライバーが移行するとの見方を示している。18年12月期営業利益について従来予想の411億円から420億円予想に上方修正している。
■トヨタ自動車 <7203> 7,017円 +85 円 (+1.2%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が堅調。前日の米国株高を受け国内外機関投資家のリスク許容度が改善していることに加え、足もとの外国為替市場では1ドル=113円台前半と円安ドル高に振れていることが追い風となっている。また、トヨタをはじめ自動車セクターについては、SMBC日興証券が7日付でSUBARU<7270>を除き総じて目標株価を引き上げる動きをみせており、これも株価にポジティブに働いた。
■タカラバイオ <4974> 1,495円 +18 円 (+1.2%) 本日終値
タカラバイオ<4974>が続伸。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資評価の「A」と目標株価2000円を継続した。同社は国内の遺伝子技術・治療薬分野のリーディングカンパニー。19年3月期には日本初の医療薬として「HF10」の承認取得が期待されることなどを評価している。また、今年は超微量RNA解析技術を持つ企業などを買収しており、今後のシナジーなどが期待されている。
■丸一鋼管 <5463> 3,220円 +25 円 (+0.8%) 本日終値
丸一鋼管<5463>は続伸。7日の取引終了後、豊田通商<8015>グループと共同出資で、フィリピン・マニラ郊外に二輪・自動車用鋼管の製造子会社を設立すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新会社は丸一鋼管が70%、豊田通商グループが30%を出資して来年3月に設立。フィリピンでは経済成長と国民所得の上昇に伴い二輪・自動車需要が急激に増えており、既に進出している日系二輪・自動車関連企業の鋼管需要も増加が見込まれることから、鋼管製造工場を建設することにしたという。なお、工場の稼働開始は19年春を予定している。
■MDV <3902> 2,261円 +10 円 (+0.4%) 本日終値
メディカル・データ・ビジョン<3902>が4日続伸。午前11時ごろ、テクマトリックス<3762>と業務提携し、この日から新サービスを提供開始したと発表しており、両社ともにこれを好材料視した買いが入った。今回の提携は、患者自身が生涯にわたって、さまざまな医療情報を自ら管理できる環境の整備を目標とし、双方の技術・ノウハウを融合したサービスを開発・提供するのが狙い。第1弾としてMDV患者が自身の診療情報の一部を管理・閲覧できるWEBサービス「カルテコ」とテクマトリックスの医療情報クラウドサービス「NOBORI」を連携させ、「カルテコ」から「NOBORI」に保管されている医用画像を閲覧できるサービスを開始するという。これにより、医師が診療の際に使うものと同じ画像を患者自身で管理・閲覧できるようになるという。また、両社では、今後も画像領域に関連したサービスの開発・提供を段階的に行うとしている。
■オーミケンシ <3111> 116円 +30 円 (+34.9%) ストップ高 本日終値
オーミケンシ<3111>が後場急騰。化粧品の製造販売を行う桃谷順天館(大阪市中央区)がこの日、オーミケンシと共同で、悪玉菌を抑え、美肌菌(善玉菌)の割合を増やす繊維を開発したと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。桃谷順天館独自の美肌成分「フローラコントローラーFC161」の繊維を練り込んだもので、肌トラブルのない美しく潤いのある肌へ導くとしている。
■理研グリーン <9992> 459円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
7日、理研グリーン <9992> [JQ]が17年10月期(7ヵ月の変則決算)の連結経常利益を従来予想の2.6億円→5億円に92.3%上方修正したことが買い材料視された。主力の緑化関連薬剤の販売が好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。利益率の高い製品の売上増加や原価低減で採算が改善したことも上振れに大きく貢献した。
■エスケイジャパン <7608> 462円 +80 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
エスケイジャパン<7608>がストップ高。同社はゲームセンター景品やキャラクター販促品などを手掛けていることから、7日に東京五輪のマスコット最終候補3案が発表されたことで、思惑的な買いが入ったようだ。
■ディー・ディー・エス <3782> 696円 +100 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>がストップ高。同社は7日取引終了後、遠隔地においてスマートフォンなどのモバイル端末を用いオンラインによる対面認証サービスを実現する「どこでも本人確認」の提供を開始すると発表した。これを好感する買いを呼び込んだ。同社株は、人工知能(AI)技術を用いた指紋検索エンジンの開発を手掛かり材料に6日にストップ高を演じた。前日は利益確定売りに一服したものの、矢継ぎ早の材料発表で、投機資金の注目が高まっている。
■トレードワークス <3997> 10,610円 +1,500 円 (+16.5%) ストップ高 本日終値
トレードワークス<3997>が急反発。同社は、11月29日にジャスダック市場に新規上場した直近IPO銘柄。上場初日、2日目とも初値がつかず、3日目の12月1日に公開価格2200円の6.2倍にあたる1万3600円で初値をつけたが、翌日からはその過熱感の反動で4日続落となっていた。ただ、12月6日の安値まで4割近く下落しており、7日はその安値を下回ることなく引けたことから売り一巡感が台頭しており、これがこの日の上昇につながったようだ。
●ストップ高銘柄
アルファクス <3814> 1,521円 +300 円 (+24.6%) ストップ高 本日終値
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース