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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):セブン銀、三菱UFJ、ディディエス

セブン銀 <日足> 「株探」多機能チャートより
■セブン銀行 <8410>  373円  -10 円 (-2.6%)  本日終値
 セブン銀行<8410>が反落。SMBC日興証券が5日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を440円から395円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、直近の業績動向や本邦決済市場の緩やかなキャッシュレス化、銀行カードローン自主規制強化などを反映し、19年3月期純利益予想を284億円から286億園へ小幅に上方修正した一方、20年3月期を同310億円から303億円へ下方修正している。また、預貯金金融機関を中心にATM総利用件数モメンタムがさらに鈍化する可能性が高いことや、新ATM利用スタイルや決済・口座関連収益(特にカードローン、デビットカード)の拡大に不透明感が残る点から、依然、明確なリバウンドは期待しにくいとしている。

■日本ハム <2282>  2,687円  -69 円 (-2.5%)  本日終値
 日本ハム<2282>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が5日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を3400円から2900円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、豪州事業の牛肉販売輸出価格の下落の影響や、加工事業と関連企業の業績低迷を織り込み、18年3月期の営業利益予想を580億円から540億円へ、19年3月期を同600億円から560億円へ、20年3月期を同630億円から590億円へ下方修正した。また、国産鶏肉価格の高騰局面が一巡し、今下期から来上期にかけては、食肉事業の成長も踊り場を迎えると予想しており、直近の株価下落により割高感は後退しているが、株価上昇カタリストに乏しいと指摘している。

■三菱UFJ <8306>  785.5円  -17.1 円 (-2.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が安い。前日の米国株市場では米10年債利回りが2.35%台に下落したことに加え、法人税改革の行方を見極めたいとの思惑などから、ここ上昇傾向にあった金融株が売られた。東京市場でも三菱UFJは前日まで10連騰と異色の上値追いをみせていたこともあり、足もとは利益確定の動きが顕在化した。もっとも、業績実態面からの押し目買いに下げ幅は限定的となっている。同社の4~9月期業績は米国子会社などの業績好調が寄与して最終利益段階で前年同期比28%増と高変化を示しており、対通期進捗率から増額修正期待が底流している。

■ディー・ディー・エス <3782>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 ディー・ディー・エス<3782>はストップ高。同社は指紋認証機器メーカーで独自技術に定評がある。5日取引終了後、人工知能(AI)技術を用いた指紋検索エンジンを開発したことを発表した。ハイブリッド指紋認証方式とディープラーニングの手法を組み合わせ「1対N認証」の高速化を実現、これを手掛かり材料に投機資金が流入する格好となった。

■アイビーシー <3920>  1,005円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 アイビーシー<3920>がストップ高。5日の取引終了後、ブロックチェーン技術を利用したIoT(モノのインターネット)デバイス向けセキュリティーサービス「kusabi(楔)」の実証実験を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「kusabi(楔)」は、ブロックチェーン技術による電子証明システムと独自のデバイスプロビジョニング技術(必要に応じてICTリソースを動的に割り当てる技術)により、ソフトウエアだけでIoTセキュリティーを実現する画期的なサービス。日本IBMのコンサルティング・サービスである「IBM Cloud Garage for Blockchain」を通じて、先進のソフトウエア技術を活用することで、製造コストや運用コストの増大といったIoTデバイス向けセキュリティーの課題を解決することで、ハードウエア依存モデルからの脱却を目指すとしている。

■チェンジ <3962>  7,730円  +540 円 (+7.5%)  本日終値
 チェンジ<3962>が急伸。5日の取引終了後、総務省からの委託を受けて、NTTドコモ<9437>の教育事業子会社ドコモgaccoが運営する大規模公開オンライン講座「gacco」において、「総務省ICTスキル総合習得プログラム eラーニング編」を来年1月16日に開講すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。総務省では、ICTの利活用に関する教材(ICTスキル総合習得プログラム)の開発事業を実施し、チェンジは今年6月にその請負契約を締結したが、今回のプログラムは同事業の一環として行われるもの。無料の動画視聴などを通じてICTに関する基礎知識・基礎技術を身につけることができる講座となっているようだ。

■メディシス <4350>  633円  +33 円 (+5.5%)  本日終値
 メディカルシステムネットワーク<4350>は急反発。同社は北海道を地盤に調剤薬局の持ち株会社として全国展開を図るほか、薬局向けに医薬品情報仲介を手掛け、今期業績は好調に推移している。ここにきて医薬品ネットワーク事業で加盟件数が急増、収益押し上げ要因となっており、これを材料に継続的な買いが流入した。18年3月期営業利益は前期比47%増の31億円を見込む。

■さが美 <8201>  132円  +6 円 (+4.8%)  本日終値
 さが美<8201>が大幅高。同社は呉服大手で、復活の兆しをみせるインバウンド需要に期待がかかっている。着付け教室と呉服販売を仲介する日本和装ホールディングス<2499>がここ最近株価を大きく上昇させており、これに追随する動きとなった。15年6月に90円台だった株価を一気に324円まで上昇させた経緯があり、再びその急騰力に思惑が高まっている。

■精養軒 <9734>  1,805円  +57 円 (+3.3%)  本日終値
 精養軒<9734>が4連騰。この日から、上野動物園でジャイアントパンダの子ども「シャンシャン」の観覧申し込み(抽選制)の受け付けが始まっており、パンダ関連として関心が高まった。「シャンシャン」の公開開始日は12月19日で、公開時間は午前9時45分から午後0時15分まで。来年1月末までの間は公開時間を限定する予定で、混雑分散のため観覧できる時間は1人当たり1~2分程度になる予定だという。なお、東天紅<8181>もしっかり。

●ストップ高銘柄
 ALBERT <3906>  1,700円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 レイ <4317>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 ジュンテンドー <9835>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 アイケイ <2722>  4,800円  -1,000 円 (-17.2%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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