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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):Jディスプレ、セガサミー、吉野家HD

Jディスプレ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジャパンディスプレイ <6740>  206円  +5 円 (+2.5%)  本日終値
 ジャパンディスプレイ<6740>が続伸。5日、関連会社のJOLEDが印刷方式で製造した有機ELパネルの出荷を開始したことを発表した。足もとの業績は低調ながら株価面では織り込みが進んでおり、今回発表した低コストの印刷方式は世界初の採用となることもあって、株価を強く刺激した。

■セガサミー <6460>  1,381円  +26 円 (+1.9%)  本日終値
 セガサミーホールディングス<6460>が大幅続伸。5日の取引終了後、同社の100%子会社であるセガサミークリエイション(SSC)とその米子会社が、米国ネバダ州におけるゲーミング機器製造・販売ライセンスを取得したと発表しており、米国事業の拡大への期待感から買いが入ったようだ。今回のライセンス取得により、SSCおよびその米子会社は、ラスベガスのあるネバダ州で製品の製造・販売が可能となり、19年3月期中の製品投入を目指すとしている。また、ネバダ州におけるライセンス取得により、今後その他の地域におけるライセンス取得についても順次手続きを進め、販売地域の拡大を図るとしている。なお、同件による18年3月期業績への影響は軽微としている。

■ハイデイ日高 <7611>  3,520円  +60 円 (+1.7%)  本日終値
 ハイデイ日高<7611>が3日続伸し実質上場来高値を更新。5日の取引終了後に発表した11月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。前月にマイナスに転じた客数が同0.4%増と小幅ながらプラスに転じたことに加えて、客単価も同2.0%増と上昇を維持した。なお、全店売上高は同6.2%増だった。

■ラウンドワン <4680>  1,719円  +28 円 (+1.7%)  本日終値
 ラウンドワン<4680>は、業績拡大期待を背景に、2000円台での活躍が期待できる。同社は、ボウリングやゲーム機器、カラオケ、各種スポーツなどが楽しめる屋内型複合レジャー施設の大手。足もとは「大人1名に対して小学生以下1名無料キャンペーン(12月1日から小中学生1名無料)」の継続的実施や、最新ゲーム機種や最新アイテムの導入などを積極的に行ったことが奏功し、既存店売上高が好調。10月まで既存店売上高は5カ月連続で前年実績を上回っている。これを受けて、同社は上期業績発表時に18年3月期の連結業績予想を経常利益67億円から76億7400万円(前期比31%増)へ上方修正したが、上期の上振れ分を上乗せしただけであり、再上方修正の可能性は大きい。今後も米国への積極出店をこなしながら、国内既存店売上高の堅調を牽引役とする業績拡大が続くとみられており、19年3月期経常利益を98億円と見込む調査機関もある。(仁)

■吉野家ホールディングス <9861>  1,892円  +5 円 (+0.3%)  本日終値
 吉野家ホールディングス<9861>は7日続伸。この日の午前中に、マレーシア子会社が運営する「吉野家」「はなまるうどん」およびセントラルキッチンが、マレーシアの認証機関「JAKIM」からハラル認証を取得したと発表しており、これを好感した買いが入った。マレーシア子会社では、15年の進出当初から豚肉を使わない商品構成で運営してきたが、約2年の準備期間を経て今回、全店舗での認証取得に至ったという。マレーシアはムスリム(イスラム教徒)人口の比率が高い国であり、認証を取得するまでは、利用客の1割程度しかムスリムの客はいなかったが、今回の認証取得により、安心して食事のできるレストランとしてさらなる認知度の向上を目指すとしている。

■シーティーエス <4345>  844円  -116 円 (-12.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 5日、シーティーエス <4345> が自己株処分による300万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限45万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で345万株と発行済み株式数の7.7%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は13日から18日までのいずれかの日に決定される。同時に発行済み株式数の3.1%にあたる140万株の自社株を消却すると発表したが買い材料視されなかった。

■アインホールディングス <9627>  7,150円  -450 円 (-5.9%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 アインホールディングス<9627>は大幅続落。5日の取引終了後、18年4月期の連結業績予想について、営業利益を166億円から180億円(前期比23.6%増)へ、純利益を89億円から92億円(同15.7%増)へ上方修正したが、営業利益で188億円前後を見込んでいた市場予想平均を下回ったことから、失望売りが出たようだ。上方修正は、調剤薬局を展開する主力の医薬事業で、薬剤料単価が想定を上回って推移していることが寄与。また、物販事業で既存店が好調に推移していることや、医薬事業、物販事業ともに業務効率化の推進によるコスト低減が実現し、利益率が改善していることなども利益を押し上げるとしている。なお、売上高は2675億円(同7.8%増)の従来予想を据え置いている。また、同時に発表した第2四半期累計(5~10月)決算は、売上高1323億4200万円(前年同期比13.3%増)、営業利益83億6700万円(同65.7%増)、純利益44億1800万円(同54.7%増)だった。

■住友金属鉱山 <5713>  4,200円  -181 円 (-4.1%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が大幅安。世界景気の回復を背景に上昇を続けていた非鉄市況だが、足もとはその反動が見え始めた。LME銅価格は10月中旬に1トン当たり7134.5ドルまで上昇したが、11月下旬を境に下落基調に転じている。前日は283ドル安と急落して6543ドルまで水準を切り下げており、同社株をはじめ非鉄セクターはこれに連動する形で売られている。非鉄市況の下落が続けば収益面でデメリットが生じるとの思惑が株価にネガティブに働いている。

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