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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ピジョン、新日鉄住金、ファストリ

ピジョン <月足> 「株探」多機能チャートより
■ノリタケ <5331>  5,550円  +470 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ノリタケカンパニーリミテド<5331>が急反発。東海東京調査センターが4日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を5060円から6580円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。セラミック・マテリアル事業で、上期投入の新製品が主要取引先で採用され下期も伸びが見込まれることや、エンジニアリング事業でリチウムイオン電池の製造工程で使われる乾燥炉・焼成炉の上期受注が高水準で下期業績に寄与してくることなどを要因に、同センターでは18年3月期の営業利益予想を42億円から49億4000万円(会社予想40億円)へ上方修正。また、19年3月期は同54億6000万円を予想している。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  1,846円  +76 円 (+4.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 幸楽苑ホールディングス<7554>に買いが先行している。同社は4日取引終了後に、11月度の国内直営店売上速報値を公表。既存店売上高は前年同月比12.3%増となり、前月の伸び率(2.9%増)から拡大したことが好感されているようだ。前年実績を上回るのは3カ月連続。客数が同11.4%増と伸びたほか、客単価が同0.8%増と底堅く推移したことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は同15.8%増となった。

■ピジョン <7956>  4,380円  +180 円 (+4.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ピジョン <7956> が大幅反発し、上場来高値を更新した。4日に発表した18年1月期第3四半期累計(2-10月)の連結経常利益が前年同期比24.7%増の151億円に伸びて着地したことが買い材料視された。日本や中国を中心に哺乳瓶、乳首などのベビー用品の販売が好調だったことが寄与。原価率の改善や販管費の抑制も増益に貢献した。通期計画の186億円に対する進捗率は81.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,365円  +175 円 (+4.2%)  11:30現在
 ユナイテッドアローズ<7606>が続伸している。4日の取引終了後に発表した11月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比6.6%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下に伴いダウンコートやウールコート、ニットなどの冬物衣料に加えて、グローブやマフラーなど防寒小物の動きが目立つようになった。アイテム別では、メンズではアウターや長袖カット、パンツなどが、またウィメンズではアウターやニット、スカート、マフラーがそれぞれ好調だった。

■新日鐵住金 <5401>  2,850円  +55 円 (+2.0%)  11:30現在
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>がいずれも全般下げ相場に逆行して5日続伸と気を吐いたほか、東京製鉄<5423>など電炉も含め鉄鋼株が軒並み上昇している。鉄鋼セクターは断トツの値上がり率トップ。東京五輪を控えたインフラ投資や都市再開発の動きを背景に建設資材として鋼管や鋼板など鉄鋼製品の需要が旺盛であり、収益環境の変化を手掛かり材料に買いの勢いが増している。

■コマツ <6301>  3,710円  +62 円 (+1.7%)  11:30現在
 コマツ<6301>が反発。東海東京調査センターが4日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を4420円としたことが好材料視されているようだ。世界的に建機需要が回復しており、中国や北米でのインフラ投資や石炭などの資源開発などが同社の建機・鉱山機械の需要を押し上げると評価。また、「スマートコンストラクション」と呼ばれるソリューション事業を展開しており、ショベルでの掘削やダンプトラックでの搬送など建設現場におけるすべての情報を統括し、最適な生産稼働プランを提供している点にも注目している。ROEは18年3月期に10.6%への回復(16年3月期9.0%→17年3月期7.3%)を予想しており、15年3月期以来の10%超えになると見込んでいる。

■鴻池運輸 <9025>  1,868円  +28 円 (+1.5%)  11:30現在
 鴻池運輸 <9025> が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が4日付で同社の投資判断「Hold(中立)」を継続し、目標株価を1540円→1650円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、空港関連の好調持続や国際物流事業の先行投資一巡、インドの鉄道コンテナ・国際検体サービスの収益貢献などで、19年3月期からの次期中計期間は営業増益基調を予想すると報告。株価上昇のカタリストとして、空港関連の拠点・顧客拡大、M&Aの利益貢献を挙げている。

■アダストリア <2685>  2,450円  +24 円 (+1.0%)  11:30現在
 アダストリア<2685>が4日ぶりに反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比1.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。下旬にかけて全国的に気温が低下したことで、冬物商品の売り上げが伸長した。ブランド別ではニコアンド、スタディオクリップ、レピピアルマリオ、バビロンなどが好調で、また、アイテム別では冬物アウター、厚手のニット類、クリスマス関連雑貨、ストール類などが人気だった。なお、全店売上高は4.3%増だった。

■良品計画 <7453>  35,200円  +250 円 (+0.7%)  11:30現在
 良品計画<7453>は反発している。4日の取引終了後に発表した11月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比6.6%増と、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。先月に続いて、冷え込みが増し安定した気候で推移したことから、冬物商品の動きが活発だった。衣服・雑貨ではヤクウール、メリノウール素材のセーターが月を通して好調だったほか、月後半にはフレンチダウンブルゾン、ウールコートなどアウター全般の売り上げが上昇した。一方、 生活雑貨では季節ファブリックや新規商品の「ポータブルアロマディフューザー」のほか、H&B(ヘルス&ビューティー)用品の「化粧水・敏感肌用・高保湿タイプ」が人気化した。食品ではレトルトカレーや「食べるスープ」シリーズなど調味加工の売り上げが堅調となり、加えて「自分でつくるヘクセンハウス」などクリスマス関連の菓子が売り上げを伸ばした。

■日本電産 <6594>  15,225円  +105 円 (+0.7%)  11:30現在
 日本電産<6594>はしっかり。同社は4日取引終了後に、子会社の日本電産ルロア・ソマーホールディングスを通じて、仏自動車大手のグループPSA(旧プジョーシトロエングループ)と来春にも自動車向けトラクションモーターの合弁会社を設立すると発表。これが下支え材料となっているようだ。合弁会社は来年3~4月に設立する予定で、資本金は1500万ユーロ(約20億円)。日本電産ルロア・ソマーホールディングスとPSAの仏法人PSAオートモービルスが折半で出資する。この合弁会社では、主にPSA向けに低コストで高効率なマイルドハイブリッド車(MHEV)・電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)向けトラクションモーターを開発・生産・販売するほか、順次、他のメーカーへの販売も取り組むとしている。

■ファーストリテイリング <9983>  44,410円  +270 円 (+0.6%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>が10連騰し、連日の年初来高値更新となっている。4日の取引終了後に発表した11月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.9%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。中旬から気温が低下したことに伴い、「ヒートテック」や「ウルトラライトダウン」などの冬物商品が全般的に好調だった。また、下旬に開催した「感謝祭」で多くの来店があったことも寄与した。なお、客数は同4.6%増で3カ月連続でプラスとなったほか、客単価も同4.2%上昇で4カ月連続でプラスとなった。

■三菱UFJ <8306>  802.3円  +1.4 円 (+0.2%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が全般軟調相場のなかで頑強な動き、きょうで10連騰となる。前日の米10年債利回りは反発して2.37%台まで上昇、超長期金利の30年債利回りも上昇しており、利ザヤ拡大による運用環境への追い風が意識されている。前日の米国株市場ではハイテク株が売られナスダック指数は下げたが、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなどをはじめとする金融株は高くNYダウの上昇を牽引した。これを受け東京市場でもメガバンクに根強い買いが入っている。

■IDEC <6652>  2,690円  -245 円 (-8.4%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 4日、IDEC <6652> が自己株処分による217万5000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限32万5000株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で250万株と発行済み株式数の7.3%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は13日から18日までのいずれかの日に決定される。同時に、発行済み株式数の2.9%にあたる100万株の自社株を消却すると発表したが買い材料視されなかった。消却予定日は12月29日。

■任天堂 <7974>  43,180円  -1,260 円 (-2.8%)  11:30現在
 任天堂<7974>は続落で1000円超の下げとなり、13週移動平均線近辺まで下押してきた。個人投資家や海外投資家とみられる大口資金の売り買いが交錯し、売買代金は10時過ぎ時点で555億円と断トツ、2位のソフトバンクグループ<9984>の208億円を大きく引き離している。全般相場は米国株安を引き継ぐ形で調整局面を強いられており、同社株など輸出関連には逆風が強い。また、「11月21日にスマートフォン向けに配信された『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の売り上げが思ったほど伸びていない現状も嫌気されている」(市場関係者)という。時価4万3000円前半は13週移動平均線近辺の攻防で正念場といえる。

■キタック <4707>  410円  +80 円 (+24.2%) ストップ高   11:30現在
 キタック<4707>は大口の買い注文が入りカイ気配でスタートした。同社は新潟を地盤とする建設コンサルタントで地質調査を主力に橋梁設計なども手掛けている。4日取引終了後に発表した18年10月期の単独業績予想は、売上高が25億7800万円(前期比4.3%増)、営業利益は2億2400万円(同7.8%増)、最終利益は1億5500万円(同6.1%増)と増収増益を見込んでおり、これが材料視された。PER12倍近辺でPBR0.8倍台と指標面からも割安で、信用買い残も枯れた状態にあることから買い人気を助長している。

■レイ <4317>  520円  +80 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 レイ<4317>が前日に続き大量の買い注文に値がつかず、気配値のまま水準を切り上げる異彩人気となっている。前日は値幅制限上限の80円高は440円で大引けに配分されたが、きょうも連日のストップ高で張り付く展開。同社株は16年4月に734円の高値をつけているが、早晩この水準を意識する相場に発展する可能性もある。同社はテレビCMやイベント向けなどのデジタル映像の制作を手掛けているが、テレビ朝日ホールディングス<9409> と資本・業務提携を行い、コンテンツを活用した事業展開や映像技術分野などで連携することを発表し、これが強力な買い材料となっている。テレ朝HDを引受先とする第三者割当により143万4900株の自己株処分を実施するほか、テレ朝HDは分部社長と主要株主のエイチ・ダブリュ・プロジェクトから143万900株を買い取る。これにより同社はテレ朝HDの持ち分法適用会社となり、株価に大きなインパクトを与えている。

●ストップ高銘柄
 ALBERT <3906>  1,400円  +300 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在
 不二精機 <6400>  499円  +80 円 (+19.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ハイパー <3054>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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