【材料】＜注目銘柄＞＝ショーボンド、高速道路の大規模補修が今後本格化へ

　ショーボンドホールディングス<1414>の上昇一服場面は拾い場と考えたい。

　同社は、橋梁やビル、トンネルなどコンクリート構造物補修の最大手。老朽化を背景に橋梁などの補修工事は増加傾向にあるが、特に１６年度から始まった高速道路各社の大規模修繕が本格化しつつある点に注目。首都高速道路をはじめ国や各高速道路会社からの大型受注が増えており、１８年６月期第１四半期（７～９月）でも３０件以上の大型工事（受注額１億円以上）を受注した。特に高速道路各社からの受注は８４億円と前年同期比４９億円増となったもよう。しかも、高速道路各社は大規模修繕計画に伴う工事発注に着手しているが、事業計画の策定や発注者の選定に時間を要し、工事発注が遅れ気味であることから、今後さらに本格化しそうだ。

　高速道路の補修工事は季節による偏りが少なく、規模が大型のため稼働率を上昇させ、１人当たり生産性を高める効果もある。橋梁補修全般の工事量増加もあるため、工事費上昇を考慮しても会社側の通期経常利益予想の１０６億円（前期比１％増）は上方修正の公算が大。来期も増益基調継続が濃厚だ。（仁）

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）