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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エンジャパン、参天薬、塩野義

エンジャパン <日足> 「株探」多機能チャートより
■スペース <9622>  1,732円  +66 円 (+4.0%)  11:30現在
 27日、スペース <9622> が12月31日現在の株主を対象に1→1.1の株式分割を実施すると発表したことが買い材料視された。最低投資金額が現在の11分の10に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■エン・ジャパン <4849>  5,090円  +135 円 (+2.7%)  11:30現在
 エン・ジャパン <4849> [JQ]が3日続伸し、上場来高値を更新した。SMBC日興証券が27日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を4100円→6000円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、転職求人サイト「エン転職」は今期に入って積極的なプロモーションと高い応募効果を背景に成長ペースが加速していると指摘。その上で人材企業間の優勝劣敗が進む中、“勝ち組”として中期保有すべき銘柄であると評価している。また同証券では、「エン転職」の成長性や人材紹介「エンワールドジャパン」の復調を踏まえ、18年3月期の営業利益を92億円→93億円(会社計画は90億円)、19年3月期を115億円→121億円にそれぞれ上方修正した。

■参天製薬 <4536>  1,683円  +32 円 (+1.9%)  11:30現在
 参天製薬<4536>がしっかり。同社は27日、緑内障・高眼圧症治療点眼剤「DE-117(オミデネパグ イソプロピル)の製造販売承認申請を22日付で行ったことを明らかにした。DE-117は、参天薬が宇部興産<4208>から導入し、両社が共同で開発した点眼剤。今後、製造販売承認を取得し、より多くの治療選択肢を医療現場に提供するとしている。

■塩野義製薬 <4507>  6,165円  +110 円 (+1.8%)  11:30現在
 27日、塩野義製薬 <4507> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.5%にあたる480万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月1日から18年2月28日まで。また、18年3月12日付で500万株の自己株消却を実施する。

■マクニカ富士 <3132>  2,311円  +41 円 (+1.8%)  11:30現在
 27日、マクニカ・富士エレホールディングス <3132> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.82%にあたる100万株(金額で22億7000万円)を上限に、28日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は27日終値の2270円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■DyDo <2590>  5,630円  +90 円 (+1.6%)  11:30現在
 ダイドーグループホールディングス<2590>が反発している。27日の取引終了後、18年1月期の連結業績予想について、売上高を1755億円から1720億円(前期比0.3%増)へ、営業利益を53億円から41億円(同6.3%増)へ、最終利益を30億円から26億円(同20.5%減)へ下方修正したが、織り込み済みとの見方が強く、ネガティブな反応は限定的のようだ。下方修正は、医薬品関連事業が好調に推移したものの、国内飲料事業が天候不順の影響を受けたほか、海外飲料事業にかかる為替換算レート(トルコリラ)が想定を下回ったことなどから計画を下回る見通し。また、トルコリラ安による原材料価格高騰も利益を圧迫するとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(1月21日~10月20日)決算は、売上高1339億400万円(前年同期比1.3%増)、営業利益48億1200万円(同8.8%増)、最終利益31億3800万円(同17.2%減)だった。なお、想定為替レートは1トルコリラ=33円から31円へ見直している。

■日本製鋼所 <5631>  3,535円  +45 円 (+1.3%)  11:30現在
 日本製鋼所<5631>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は27日、同社株の目標株価を3200円から4700円に引き上げた。投資評価の「1」は継続した。フィルムシート装置は、リチウムイオン電池(LIB)用セパレータ向けが好調。18年3月期の受注高予想を200億円から280億円に修正した。クラッド鋼管の大型案件も、今下期の受注を期待している。同証券では18年3月期の連結営業利益を従来予想152億円から191億円(会社予想180億円)に増額しており、20年3月期に向けて業績拡大基調が続くとみている。

■マンダム <4917>  3,745円  +35 円 (+0.9%)  11:30現在
 マンダム<4917>がしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が27日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3450円から4200円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、「女性化粧品」と「ルシード」の成長による国内事業の堅調や、アジア圏でメークと連動するクレンジング市場の拡大を享受すること、さらに、安定した利益成長と配当性向40%方針にもとづく増配などを評価。18年3月期の営業利益予想を82億6000万円から87億円へ、19年3月期を同88億1000万円から92億9000万円へ、20年3月期を同94億8000万円から99億9000万円へそれぞれ上方修正している。

■沢井製薬 <4555>  5,390円  -520 円 (-8.8%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 27日、沢井製薬 <4555> が500万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限90万株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による100万株の株式売り出しを行うと発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約15.5%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は12月5日から8日までのいずれかの日に決定。最大で約394億万円の調達資金については、短期借入金の返済の一部に充てる。

■東京エレクトロン <8035>  22,315円  -615 円 (-2.7%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が一時1000円を超える下げをみせたほか、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が総じて売り込まれている。前日の米国株市場ではインテルやエヌビディア、ザイリンクスといった半導体関連株が売られて全体相場の足を引っ張った。証券会社のリポートをきっかけに半導体需要先行きに対する弱気な見方が一部で浮上、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数も1.3%安と反落しており、この流れが東京市場にも波及する格好となった。

■KOA <6999>  2,318円  -45 円 (-1.9%)  11:30現在
 KOA<6999>は冴えない。27日の取引終了後、西山工場(長野県伊那市)の敷地内に、約14億5000万円を投じて薄膜抵抗器の新工場を建設すると発表したが、市場の反応は限定的のようだ。同社では現在、西山工場で薄膜抵抗器の生産を行っているが、今後の受注動向などを総合的に判断して増産体制を構築するとともに、イーストウィング工場(長野県箕輪町)の一部工程を新工場に移設・統合して生産性・収益性の向上を図るのが狙い。なお、新工場は12月に着工し、19年1月の竣工を予定している。

■三井不動産 <8801>  2,472.5円  -37.5 円 (-1.5%)  11:30現在
 三井不動産<8801>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は27日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は2800円を継続した。東京都心、海外での積極的な開発投資による利益成長と資産価値上昇が、同社のエクイティストーリーだが、21年3月期までの3年平均の営業利益成長率は3.7%と18年3月期までの同9.6%から鈍化する見通し。18年3月期までの利益成長の一因だった投資家向け分譲(収益不動産売却)をさらに大きく伸ばすことは難しいうえに、19年3月期以降、大型新築ビルの開業が相次ぎ、開業費用増加が短期的にマイナス寄与することが予想されることを警戒している。

■ネポン <7985>  312円  +80 円 (+34.5%) ストップ高   11:30現在
 ネポン<7985>が急反発。きょう付の複数のメディアで、中国の公衆トイレに関して「中国の習近平国家主席は27日までに、観光業の発展に向け各地にきれいなトイレを整備する『トイレ革命』を推進するよう指示した」(日本経済新聞)と報じられており、簡易水洗トイレや便槽などを手掛ける同社が関連銘柄として物色されているようだ。中国の公衆トイレは間仕切りがなく、用を足す際に隣の人と顔を合わせることから、「ニーハオ(こんにちは)トイレ」とも呼ばれている。中国政府では15年から、北京や上海などの観光地を中心に改善を進めているが、整備の遅れている地方や農村など全国的にこの動きを広める方針で、同社やアサヒ衛陶<5341>、ジャニス工業<5342>、TOTO<5332>、LIXILグループ<5938>などに思惑的な買いが入っているようだ。

■アサヒ衛陶 <5341>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高   11:30現在
 アサヒ衛陶<5341>が急騰。きょう付の複数のメディアで、中国の習近平国家主席が、「政府が進めている公衆トイレ美化運動『トイレ革命』について、更なる改善を求める異例の『重要指示』を出した」(読売新聞)と報じており、これを手掛かり材料視した買いが入っている。中国の公衆トイレは間仕切りがなく、用を足す際に隣の人と顔を合わせることから、「ニーハオ(こんにちは)トイレ」とも呼ばれている。中国政府では15年から、北京や上海などの観光地を中心に改善を進めているが、整備の遅れている地方や農村など全国的にこの動きを広める方針で、中国トイレ需要の拡大による需要増加への期待が高まっているようだ。

■アルテHD <2406>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 アルテ サロン ホールディングス <2406> [JQ]が一時ストップ高に買われ、株価は約11年ぶり高値圏に浮上している。同社は首都圏で美容室チェーンを展開しており、株主優待制度が手厚いことでも知られている。27日、その株主優待制度の申込方法について、株主限定特設サイトでの申し込みを追加すると発表しており、これが手がかり材料となっているもよう。特設サイトに登録した株主には保有株数に応じて、好きな商品と交換できる株主優待ポイントを3000~3万6000ポイント付与する。また、特設サイト導入初回特典として、17年12月末時点の株主が会員登録した場合、1.1倍相当のポイントを贈呈する。なお、従来のハガキ申し込みの優待内容は変わらない。(1)保有株数に応じて3000円~3万6000円分の優待券、(2)優待券の同額相当のPB商品、(3)優待券の同額相当の横浜元町・近沢店オリジナル・レース製品、この中からの選択制。

■大阪油化工業 <4124>  5,210円  -1,000 円 (-16.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 大阪油化工業 <4124> [JQ]が売り気配。27日、「投資手帖2017年12月号」に有機EL精製技術に関する記事が掲載されたが、同社の公表によるものではないと発表。その上で、米アップル社の新型iPhoneに搭載された有機ELディスプレー素材の精製を行っている事実ないことを明らかにした。同社株は投資手帖の記事が材料視された面もあり、昨日まで3日連続ストップ高など急騰していただけに反動売りが殺到している。また同日、東証と日証金が28日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表している。

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  1,342円  +300 円 (+28.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 大阪油化工業 <4124>  5,210円  -1,000 円 (-16.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、1銘柄

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