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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

帝ホテル <日足> 「株探」多機能チャートより

■帝ホテル <9708>  2,115円 (+51円、+2.5%)

 帝国ホテル <9708> [東証2]が後場急動意。宮内庁が22日午後、秋篠宮家長女の眞子さまと国際基督教大学の同級生で法律事務所勤務の小室圭さんの結婚式について、来年11月4日に東京・帝国ホテルで行うと発表しており、これを好材料視した買いが入った。なお、皇室の結婚式を巡っては05年に行われた天皇、皇后両陛下の長女、黒田清子さんの結婚式も帝国ホテルで開かれた。

■ケネディクス <4321>  714円 (+15円、+2.2%)

 ケネディクス <4321> が反発し、年初来高値を更新した。株価は13年5月以来、約4年6ヵ月ぶりの高値水準に浮上。エーアールエー・リアル・エステート・インベスターズ・エイティーン・プライベート・リミテッドが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出しており、これが刺激材料となったもよう。報告書によると、エーアールエー・リアル・エステート・インベスターズ・エイティーン・プライベート・リミテッドと共同保有者の同社株式保有比率は16.09%→17.25%に増加した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

■三菱UFJ <8306>  759.9円 (+16円、+2.2%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> といったメガバンクが買われた。日経平均株価が反発基調にあるなか、出遅れ感の強いメガバンクに見直し買いが流入した。また、構造改革に向け大規模な人員削減が公表されるなか、コスト削減策が評価されている。さらに市場には自社株買いの実施など株主への利益還元策の強化への期待も強まっている。

■SMC <6273>  48,790円 (+970円、+2.0%)

 SMC <6273> が続伸、年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は21日、同社株の目標株価を4万8000円から5万3000円に引き上げた。投資判断は「オーバーウエイト」を継続した。「空気圧機器市場の成長と市場シェア拡大による業績拡大が続く」という見方に変化はないが、強みを持つ半導体関連を中心とする空気圧機器の需要増を受け、業績予想を増額修正している。18年3月期の連結営業利益は1855億円から2012億円(会社予想1700億円)に見直したほか、19年3月期は同2147億円から2355億円に増額している。

■カプコン <9697>  3,240円 (+60円、+1.9%)

 カプコン <9697> が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2460円から2930円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、高採算のダウンロード拡販を考慮しコンシューマ収益予想を増額したほか、安定的なヒット作の投入でモバイルコンテンツ収益予想を増額し、さらにeスポーツなどイベント開催効果によりその他収益予想を増額したことで、従来の「営業利益水準は当面130~140億円で推移、すなわち収益停滞期が続く」との見方から、「22年3月期まで安定営業利益成長が続く」という見方に変更。18年3月期から22年3月期の営業利益年平均成長率予想を5.8%(従来0.5%)と想定し、18年3月期の営業利益予想を132億円から139億円へ、19年3月期を同134億円から150億円へ、20年3月期を同136億円から162億円へ上方修正している。

■ワールドHD <2429>  2,838円 (+51円、+1.8%)

 ワールドホールディングス <2429> が3日続伸。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が21日の取引終了後に財務省に変更報告書(大量保有報告書)を提出し、保有割合が7.22%から9.11%に上昇したことが判明。これを受けて、需給思惑から買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は11月15日としている。

■ソラスト <6197>  2,438円 (+40円、+1.7%)

 ソラスト <6197> が4日ぶり反発。21日の取引終了後に発表した10月介護サービス利用状況で、訪問介護利用者数が前年同月比22.7%増、デイサービス利用者数が同32.0%増となり、引き続き高い成長を維持していることが好感された。また、入居率もグループホーム97.3%(前年同月95.7%)、有料老人ホーム99.2%(同97.4%)、サービス付き高齢者向け住宅94.0%(同92.1%)といずれも改善しており、これもプラスに働いたようだ。

■日電硝 <5214>  4,600円 (+75円、+1.7%)

 日本電気硝子 <5214> が上伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を4000円から4500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。第3四半期(1-9月)決算を受けて、同証券の17年12月期営業利益予想を305億円から330億円へ、18年12月期を同315億円から346億円へ、19年12月期を同330億円から367億円へ上方修正したことが目標株価引き上げの要因。ただ、17年12月期の大幅増益を牽引するのは、ガラスファイバ事業のマレーシア拠点の利益率の高さだが、この点は既に上昇した株価に織り込み済みで、18年12月期は増益率鈍化を予想しているため、「ニュートラル」を継続するとしている。

■ラクス <3923>  2,300円 (+31円、+1.4%)

 ラクス <3923> [東証M]が3日続伸。21日の取引終了後、クラウド経費精算システム「楽楽精算」のAPI連携機能を拡張したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「楽楽精算」は、交通費、旅費、出張費など、経費にかかわる全ての処理を一元管理できるクラウド経費精算システム。これまでAPI連携機能は会計ソフトなどへ仕訳データや伝票データのインポート機能があったが、今回の機能拡張により、人事システムや勤怠システムなど多くのシステムからデータを取り込むことが可能となったという。これにより利便性が向上し、さらなる業務の効率化が可能となったほか、導入社数の拡大に向けてアライアンスの可能性が広がったとしている。

■国際石開帝石 <1605>  1,296円 (+16.5円、+1.3%)

 石油関連株が高い。国際石油開発帝石 <1605> や石油資源開発 <1662> 、JXTGホールディングス <5020> が買われた。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前日比0.41ドル高の1バレル=56.83ドルに上昇。30日開催の石油輸出国機構(OPEC)総会では協調減産の延長が決まるとの観測が強まっている。これに伴い原油価格が堅調な値動きとなっており、日本の石油関連株にも見直し買いが流入した。

■ソフトバンク <9984>  9,649円 (+111円、+1.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> が続伸。SMBC日興証券は21日、同社株の目標株価を1万700円から1万1000円に引き上げた。ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)が、各分野のナンバーワン、ユニコーンへの投資を着実に実行している点を評価している。国内通信事業を行うソフトバンクは、SVFが出資する全ての企業と合弁会社を作る計画を進めるなど、グループ全体に広がるシナジーにも注目。SVFの投資先の成長、IPOや一部売却による投資収益の実現などがみえてくるにつれて、株価評価は高まると予想している。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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