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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ピグメント <日足> 「株探」多機能チャートより

■イートアンド <2882>  3,330円 (+500円、+17.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。イートアンド <2882> が4日続急騰でストップ高。21日、同社が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ピグメント <4119>  4,160円 (+530円、+14.6%) 一時ストップ高

 日本ピグメント <4119> [東証2]が4日続急騰。同社は22日寄り付き前に、液体分散体(LD)の海外での需要拡大に対応するため、埼玉県児玉郡神川町に新工場を建設すると発表。これが材料視されたようだ。LDの主な用途は、テレビやスマートフォンの画面に採用されている液晶パネル内カラーフィルターなど。同社の埼玉川本工場(深谷市)にある既存の生産設備がフル稼働状態であることから新工場の建設に踏み切る。なお、土地取得や建屋建設、生産ライン設置の投資額は約25億円で、19年春の稼働開始を目指すとしている。

■エボラブルA <6191>  2,410円 (+144円、+6.4%)

 エボラブルアジア <6191> が急反発。同社は21日に月次情報を発表。10月の取扱高が前月比60%増の44億4718万円に拡大したことが買い材料視された。同社はオンライン旅行事業を主力とし、訪日旅行事業、ITオフショア開発事業、投資事業も手掛ける。国際会計基準に移行する18年9月期の売上高は70.5億円に拡大する計画だ。発表を受けて、10月に前月比60%増の好スタートを切ったことを評価する買いが向かった。

■TDK <6762>  9,340円 (+520円、+5.9%)

 TDK <6762> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は21日、オールセラミック固体電池「セラチャージ」を開発したと発表。これが材料視されたようだ。セラチャージは一般的な電池に用いられている電解液を使用しておらず、セラミック固体電解質を介して充放電を行い、充放電サイクルは条件により1000回以上が可能。コンポーネントを直列、並列に接続することにより容量と電圧を増やすことができることから、特にIoT(モノのインターネット)専用デバイスなど、さまざまなアプリケーションの可能性が広がるとしている。

■オークマ <6103>  7,480円 (+390円、+5.5%)

 オークマ <6103> が続伸し年初来高値を更新。東海東京調査センターが21日付で、投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」とし、目標株価を6950円から9050円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。国内で半導体製造装置や産業用ロボット、精密減速機などの設備投資が増加し、北米では一般産業や自動車関連の投資が牽引し、同社の7-9月期受注高は515億円(前年比26%増)と、08年4-6月期以来の500億円超えとなった。同センターでは10月以降も受注は高水準と見込み、18年3月期の営業利益予想を前年比29%増、19年3期を同12%増と予想している。

■ワコールHD <3591>  3,390円 (+165円、+5.1%)

 ワコールホールディングス <3591> が3日ぶりに反発し年初来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を2860円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。上期業績を踏まえて、同証券の18年3月期営業利益予想を114億円から132億円へ、19年3月期を同119億円から138億円へ、20年3月期を同124億円から144億円へ引き上げたことが目標株価引き上げの要因。ただ、国内外の不採算子会社の収益改善が進んでいないため、下期は子会社の減損発生のリスクがある点には注意が必要であるとしている。

■クレハ <4023>  7,230円 (+330円、+4.8%)

 クレハ <4023> が続伸。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出した。報告書によれば、レオスのクレハ株式保有比率は6.14%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

■GMOクラウド <3788>  2,663円 (+113円、+4.4%)

 GMOクラウド <3788> が大幅続伸。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークスが21日付で財務省に変更報告書(5%ルール報告書)を提出したことが買い材料視された。報告書によれば、レオスのGMOクラウ株式保有比率は7.99%→9.49%に増加した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

■高砂熱 <1969>  2,096円 (+89円、+4.4%)

 高砂熱学工業 <1969> が大幅5日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で、投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1940円から2170円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、国内外の大型工事の寄与でスケールメリットが顕在化していることや、低採算案件が一巡し個別案件での工期遅延問題が回避できていること、さらに労務および建設資材に関わるコスト管理施策の浸透などで、19年3月期以降のマージンは高水準横ばいで推移すると予想。18年3月期の営業利益予想を145億円から155億円へ、19年3月期を同150億円から165億円へ、20年3月期を同160億円から175億円へそれぞれ上方修正している。

■富士電機 <6504>  844円 (+25円、+3.1%)

 富士電機 <6504> が大幅続伸。SMBC日興証券が21日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を780円→950円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、18年3月期はFA関連パワー半導体などを中心に堅調な拡大傾向を維持する公算が大きいとし、同証券の業績予想を上方修正した。また、中期ではパワーエレクトロニクス分野の改善に加え、船舶用排ガス洗浄装置、発電、パワー半導体など有望分野の着実な成長が見込まれると評価している。

■タカラレーベ <8897>  500円 (+13円、+2.7%)

 タカラレーベン <8897> が3日続伸。世界最大級の資産運用会社である米ブラックロック・ジャパンが21日付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出したことが買い材料視された。報告書によれば、ブラックロックと共同保有者の同社株式保有比率は5.29%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑などから買いが先行したようだ。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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