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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ホンダ、住友不、ロードスター

ホンダ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ホンダ <7267>  3,660円  +40 円 (+1.1%)  本日終値
 ホンダ<7267>が7日ぶりに反発。ドル円相場が落ち着きをみせるなか、前日まで続落していたことで押し目買い機運が台頭しているもよう。また、同社はきょう、研究開発子会社の本田技術研究所とソフトバンクグループ<9984>が、第5世代移動通信システム(5G)を活用したコネクテッドカー技術の強化を目的とした共同研究の検討を開始したと発表しており、これも買い手掛かりとなっているようだ。コネクテッドカー技術とは、自動車のインターネット接続や車と車との通信に関する技術のこと。18年度にはソフトバンクが本田技術研究所の鷹栖町プルービンググランド(北海道上川郡鷹栖町)に5Gの実験用基地局を設置し、5G環境下での共同研究を本格化する予定としている。

■住友不動産 <8830>  3,777円  +22 円 (+0.6%)  本日終値
 住友不動産<8830>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は15日、同社株の目標株価を3500円から4300円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比17%増の1142億円と好調で最高益となった。同社では18年3月期の同利益も2000億円から2030億円(前期比8%増)へ増額した。東京のオフィスビル中心に不動産賃貸事業が引き続き堅調に推移しており、同証券では19年3月期の同利益は2130億円を見込んでいる。

■ロードスターキャピタル <3482>  3,075円  +504 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値
 15日、ロードスターキャピタル <3482> [東証M]が12月14日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。また、東京都豊島区に保有する販売用不動産を売却すると発表。売却価格は16年12月期売上高46.5億円の10%相当額以上。通期業績への影響は現在精査中としている。

■リネットJ <3556>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 15日、リネットジャパングループ <3556> [東証M]が決算を発表。17年9月期の連結経常利益は前の期比72.5%減の4700万円に落ち込んだものの、続く18年9月期は前期比3.4倍の1億5800万円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は東京五輪のメダルをリサイクル金属で製作する「オリンピックメダルプロジェクト」の本格スタートで、小型家電リサイクルの回収が進み、ネットリサイクル事業の業績が急拡大する。主力のネットリユース事業の採算改善もV字回復に貢献する。

■栄電子 <7567>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 栄電子<7567>がストップ高。スイッチング電源やコネクター関連に強みを持つ電子デバイス商社で、人工知能(AI)の普及やIoT関連需要を背景として半導体製造装置用部品の販売が好調に推移、18年3月期上期の経常利益は前期比46%増益と高い伸びを示した。株価指標面からも割高感はないうえ、時価総額が小さく値動きの速いのが特長であり、折に触れ投機資金の攻勢の対象となる。10月初旬に5日連続ストップ高を演じ、マーケットの注目を集めた経緯がある。

■森組 <1853>  335円  +27 円 (+8.8%)  本日終値
 森組<1853>は大幅反発、年初来高値を更新した。同社は10日、18年3月期通期の単体業績予想の修正を発表した。経常利益を13億6000万円から22億2000万円(前期比39.5%増)へ、最終利益を10億円から14億7000万円(同26.3%増)へそれぞれ増額した。ただ、売上高は330億円(同6.0%増)で据え置いた。売上高は、前回発表通りとなる予想だが、利益面についは、建設事業での工事採算性の向上などによる完成工事粗利益の改善により、営業利益、経常利益および最終益ともに前回予想数値を上回る見込みだ。PER7倍台と株価は依然として割安水準にある。

■レノバ <9519>  1,205円  +87 円 (+7.8%)  本日終値
 レノバ<9519>が大幅反発。15日の取引終了後、東京証券取引所に対して本則市場への市場変更の申請を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社は今年2月に東証マザーズ市場に上場したが、国際的な認知度が高く取引量がより大きい市場で資金調達の可能性を高め、また、社会的信用度および知名度をより一層向上させることが企業価値の向上に資すると判断したという。なお、市場変更と同時期での公募増資や売り出しは計画していないという。また、市場変更についての承認の可否や時期は不確定としている。

■カーリットH <4275>  982円  +70 円 (+7.7%)  本日終値
 カーリットホールディングス<4275>が大幅高で3連騰、連日の上場来高値更新で4ケタ大台を目前にとらえている。コンデンサー用など高付加価値の電子材料が牽引し、18年3月期営業利益は前期比41%増の19億円と高水準の伸びを見込むなど業績好調。リチウムイオン電池など2次電池の評価試験ではセルからモジュールまでの、さまざまな種類の電源を手掛け、受託件数が増勢にある。固体電解質で研究開発を進捗させており、全固体電池への取り組みにも期待がかかっている。

■ヤマダコーポレーション <6392>  3,010円  +203 円 (+7.2%)  本日終値
 ヤマダコーポレーション<6392>は4日ぶり急反発。同社は、自動車整備機器・工具と給油・塗装用などを手掛ける産業機器メーカーで、7日に18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を93億円から97億円(前期比5.2%増)へ、経常利益を8億5000万円から12億円(同43.9%増)へ、最終利益を5億8000万円から8億円(同48.7%増)へそれぞれ増額した。外国為替市場で円相場が当初想定に比べて円安で推移していることに加え、全自動フロンガス交換機や、主力製品のダイアフラムポンプの売上高が好調に推移したことが寄与している。

●ストップ高銘柄
 SHIFT <3697>  2,510円  +500 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 オーケストラ <6533>  3,290円  +501 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 双信電機 <6938>  786円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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