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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):LINK&M、ジェイエイシ、ソニー

LINK&M <日足> 「株探」多機能チャートより
■上村工業 <4966>  8,500円  +520 円 (+6.5%)  本日終値
 めっき用薬品のトップの上村工業<4966>は後場一段高。同社は10日、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を446億6000万円から458億9000万円(前期比9.1%増)へ、経常利益を70億9000万円から81億4000万円(同42.3%増)へそれぞれ増額した。表面処理用資材事業では、スマートフォンやカーエレクトロニクス製品に搭載される電子部品の需要が拡大したことにより、主力製品のプリント基板用およびパッケージ基板用めっき薬品の販売が好調に推移している。また、表面処理用機械事業では、景気の回復基調に支えられ、国内外の電子部品および自動車部品業界の設備投資が堅調に推移し、機械の受注環境が改善している。

■LINK&M <2170>  807円  +49 円 (+6.5%)  本日終値
 リンクアンドモチベーション<2170>が急反発。組織変革や人事コンサルティングを手掛け、組織開発のコンサル・アウトソース事業が牽引するかたちで業績を大きく伸ばしている。17年12月期第3四半期(1~9月)営業利益は前年同期比28%増の23億4100万円と3割近い伸びを示した。安倍政権が掲げる「働き方改革」でも同社の収益機会が広がるとの見方が強い。前日は全体相場に引きずられて下値を試したが、きょうは好業績を改めて評価する買いが優勢となっている。

■ジェイエイシ <2124>  2,060円  +109 円 (+5.6%)  本日終値
 15日に発表した「10月売上高は17.8%増」が買い材料。10月売上高は前年同月比17.8%増と3ヵ月連続で2ケタ増収を達成した。

■保土谷化学工業 <4112>  6,680円  +330 円 (+5.2%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>は4日ぶり反発。11月に入ってから大きく株価水準を切り下げていたが、目先値ごろ感からの買いが向かった。株価を刺激したのは韓国LGが高精細テレビ向けに使う有機ELパネルを18年に17年生産見込み比で6割増と大増産する計画にあるとの報道。そのなか、同社は有機EL材料の正孔輸送材を生産するほか、韓国子会社SFCで発光材料を手掛けており、急速に立ち上がるテレビ向け有機EL市場での成長シナリオが意識されている。

■新東工業 <6339>  1,380円  +63 円 (+4.8%)  本日終値
 新東工業<6339>が大幅高。トヨタ自動車<7203>が注力姿勢を高めたことで、現行のリチウムイオン電池に続く次世代2次電池として全固体電池に注目が集まっている。同社は「全固体電池を構成する層構造体の製造方法、製造装置及びその層構造体を備えた全固体電池」で特許を取得済みで関連有力株として急浮上している。また、有機EL検査装置も手掛けており、韓国LGが有機ELテレビ向けパネルを2018年に17年比6割増産する方針が一部で報じられるなか、同関連株としても光が当たっている。

■ミロク情報サービス <9928>  2,799円  +110 円 (+4.1%)  本日終値
 ミロク情報サービス <9928> が大幅反発。15日、新生銀行 <8303> と資本業務提携すると発表しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。業務面では、同社ERP製品やクラウドサービスの金融向けサービスの開発や地域金融機関への展開などで連携する。また、フィンテック企業を支援するため、新たなファンド事業への参画も検討していく。一方資本面では、新生銀が同社筆頭株主エヌケーホールディングスから30万株を取得した。同社は今回の提携を通じ、競争優位性の高いフィンテック分野のサービス拡充を目指す。

■レーザーテック <6920>  2,770円  +106 円 (+4.0%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が上昇トレンド継続、連日の上場来高値更新と格段の強さをみせている。半導体関連装置を手掛け、世界的な半導体需要の拡大を背景とした設備投資需要を捉えている。半導体メーカーや微細化競争の続くファウンドリ(チップ生産工場)向けにマスク関連装置が好調で、業績は増収増益基調が続く。次世代半導体技術の極端紫外線(EUV)関連装置で大口案件が期待されている。また、米国の投資顧問会社マフューズ・インターナショナル・キャピタル・マネージメントが純投資目的で同社株を買い集め、11月7日付で5%超の大株主に浮上している点も思惑を呼んでいる。

■ソニー <6758>  5,177円  +82 円 (+1.6%)  本日終値
 ソニー<6758>は反発。野村証券は15日、同社株の目標株価を5200円から6300円に引き上げた。レーティングの「バイ」は継続した。テレビやオーディオなど民生用エレクトロニクスの収益性が復活しつつあり、キャッシュカウとして戦略投資を支える構図が確立されつつある。ゲーム、映画、音楽などコンテンツ関連を成長の柱に19年3月期以降も利益拡大が続く、とみている。同証券では18年3月期の連結営業利益は会社計画6300億円に対し6500億円、19年3月期は7000億円、20年3月期は7400億円への増益を見込んでいる。

■エボラブルアジア <6191>  2,269円  +28 円 (+1.3%)  本日終値
 15日、エボラブルアジア <6191> がNTTドコモが運営するdトラベルの国内航空券カテゴリーで総合旅行プラットフォーム「エアトリ」の単独掲載を開始すると発表したことが買い材料視された。dトラベルは国内外のホテル、ツアー、航空券、レンタカー、高速バスなどの予約ができるNTTドコモの旅行予約サイト。ドコモユーザーを中心に、他社のスマートフォン、タブレットでも利用できるサービスを展開している。同社はdトラベルへの「エアトリ」単独掲載により、国内航空券の比較・購入サービスの顧客基盤拡大につなげていく。

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