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【市況】明日の株式相場見通し=手掛かり材料難で売り優勢、25日線を巡る攻防が焦点に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(16日)の東京株式市場は、4~9月期の決算発表がほぼ終了したことに伴う買い手掛かり材料難から、引き続き利益確定の売りが出やすい地合いとなりそうだ。きょう日経平均株価が351円安と急落したことで、今後の下値模索への警戒感が強まりそうだ。

 市場関係者からは「きょうまでの6日続落で、日経平均の下落幅は合計909円に達した。10月初めからの16連騰を含めて、短期間での稀に見る急ピッチな上昇の後だけに、これまでは“この程度の調整は想定の範囲内”とされていた。しかし、きょうの大幅安でいきなり正念場を迎えている。連日上昇をみせている25日移動平均線(2万1941円26銭=15日)が急接近しており、これを下値支持線にして踏み止まれるかが焦点となってきた」との見方が出ていた。

 15日の東京株式市場は、リスク回避の売りが強まり、日経平均は安く始まった後も下げ幅を広げる展開となった。押し目買いも売りに飲み込まれる形で、ほぼ安値圏で引けた。日経平均株価終値は、前日比351円69銭安の2万2028円32銭と大幅安で6日続落。東証1部の値下がり銘柄数は、1901と全体の93%を占め、ほぼ全面安となった。

 日程面では、平野全銀協会長会見に注目。海外では、米10月の鉱工業生産・設備稼働率、米11月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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