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【市況】【↓】日経平均 大引け| 351円安・6日続落、欧米株安と円高で売り膨らむ (11月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22250.98
高値  22305.24(09:59)
安値  22004.79(12:54)
大引け 22028.32(前日比 -351.69 、 -1.57% )

売買高  21億5918万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆7703億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は6日続落、350円超の下げでほぼ安値引け
 2.欧米株安と円高背景にリスク回避売りが膨らみで全面安商状
 3.寄り前のGDP成長率が予想下回り、為替の円高も追い打ち
 4.原油安受け資源・石油株の下げが目立ち、鉄鋼株も安い
 5.売買代金3兆7000億円台と活況も1900超の銘柄が下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは30ドル安と反落。原油先物価格の下落でエネルギー関連株が売られたほか、GEの大幅続落が指数を押し下げた。

 東京市場ではリスク回避の売りが膨らみ、日経平均株価は安く始まった後も下げ幅を広げる展開。押し目買いも売りに飲み込まれる形で、ほぼ安値圏で引けた。

 15日の東京市場は、前日の軟調な欧米株市場の地合いを引き継ぐ形で安く始まり、取引時間中は1ドル=113円近辺へと円高に振れる為替動向を横目に下げ幅を拡大する展開を余儀なくされた。トランプ政権が打ち出す法人税減税に関する先行き不透明感が重荷となっているほか、寄り前発表の7~9月期のGDP成長率が市場コンセンサスを下回ったことも買い手控え要因となった。原油安などが嫌気され、資源開発関連や石油株に売りが目立ったほか鉄鋼株も売り込まれる銘柄が多かった。日経平均は途中下げ渋る場面はあったものの、押し目買いが売り圧力に凌駕される格好となり、先物主導で大きく水準を切り下げた。東証1部の売買代金は3兆7000億円台と高水準だったが、値下がり銘柄数は1900を超え、全体の93%が値を下げる全面安商状となった。

 個別では、群を抜く売買代金をこなした任天堂<7974>だが、株価は大幅安。ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>なども軟調。リクルートホールディングス<6098>、村田製作所<6981>も安い。アカツキ<3932>がストップ安に売り込まれ、TYK<5363>も大きく利食われた。新日本理化<4406>、アサヒホールディングス<5857>、あいホールディングス<3076>も大きく値を下げた。KLab<3656>も下落した。
 半面、第一生命ホールディングス<8750>がしっかり、昭和電工<4004>も買い優勢。オープンハウス<3288>がストップ高となったほか、ディー・エル・イー<3686>、ソースネクスト<4344>も急伸。ワタミ<7522>、学研ホールディングス<9470>も買われた。関東電化工業<4047>も上昇した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は大塚HD <4578> 、電通 <4324> 、中外薬 <4519> 、アマダHD <6113> 、資生堂 <4911> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、日東電 <6988> 、リクルート <6098> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約69円。

 東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)保険業、(3)水産・農林業、(4)繊維製品、(5)医薬品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)石油石炭製品、(2)鉄鋼、(3)鉱業、(4)その他製品、(5)非鉄金属。

■個別材料株

△キャリアデザ <2410>
 今期経常は12%増で3期連続最高益。
△オープンH <3288>
 今期経常は20%増で6期連続最高益、27円増配へ。
△中西製 <5941>
 今期経常を11%上方修正。
△ユニプレス <5949>
 今期経常を一転11%増益、6期ぶり最高益に上方修正。
△トレンダ <6069> [東証M]
 2%を上限に自社株取得、上期経常は2.6倍。
△オーケストラ <6533> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△ワタミ <7522>
 上期経常は一転黒字浮上で上振れ着地。
△朝日インテク <7747> [東証2]
 7-9月期(1Q)経常は38%増益で着地。
△ラオックス <8202> [東証2]
 7-9月期は5四半期ぶりに黒字化達成。
△学研HD <9470>
 今期経常は5%増益、10円増配へ。

▼児玉化 <4222> [東証2]
 上期最終は赤字拡大で下振れ着地。
▼アサヒHD <5857>
 公募増資と売り出しを実施。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オープンH <3288> 、(2)キャリアデザ <2410> 、(3)DLE <3686> 、(4)ソースネクス <4344> 、(5)ユニプレス <5949> 、(6)パンチ <6165> 、(7)ワタミ <7522> 、(8)学研HD <9470> 、(9)ぴあ <4337> 、(10)ランド <8918> 。
 値下がり率上位10傑は(1)アカツキ <3932> 、(2)ネクシィーズ <4346> 、(3)TYK <5363> 、(4)三桜工 <6584> 、(5)日理化 <4406> 、(6)アサヒHD <5857> 、(7)リブセンス <6054> 、(8)ミライアル <4238> 、(9)アミューズ <4301> 、(10)理計器 <7734> 。

【大引け】

 日経平均は前日比351.69円(1.57%)安の2万2028.32円。TOPIXは前日比34.86(1.96%)安の1744.01。出来高は概算で21億5918万株。値上がり銘柄数は120、値下がり銘柄数は1901となった。日経ジャスダック平均は3606.47円(77.57円安)。

[2017年11月15日]

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