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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):昭電工、アマダHD、セイコーHD

昭電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
■昭和電工 <4004>  3,980円  +105 円 (+2.7%)  本日終値
 昭和電工 <4004> が続急伸し、年初来高値を更新した。14日に発表した17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の423億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。原料ナフサなどの市況上昇で石油化学部門の収益が急拡大したことが寄与。データセンター向けハードディスクの出荷が急増したエレクトロニクス部門も大幅増益に貢献した。通期計画の435億円に対する進捗率は97.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■アマダホールディングス <6113>  1,456円  +23 円 (+1.6%)  本日終値
 アマダホールディングス<6113>は続伸。同社は14日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を2850億円から2950億円(前期比5.8%増)へ、営業利益を340億円から370億円(同12.0%増)へ、最終利益を265億円から290億円(同12.0%増)へそれぞれ増額した。北米やフランス、イタリアなどの欧州での板金部門の販売が当初の想定を上回ったことや、通期の予想為替レートを円安に修正したことにより、従来予想を上方修正した。 なお、予想の前提となる第3四半期連結会計期間以降の主要為替レートは1米ドル=108 円、 1ユーロ=125 円を想定している。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高1340億8400万円(前年同期比6.9%増)、営業利益151億500万円(同8.5%増)、最終利益120億7600万円(同40.5%増)だった。

■セイコーHD <8050>  2,840円  +37 円 (+1.3%)  本日終値
 セイコーホールディングス<8050>が3連騰で年初来高値を更新した。14日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を2600億円から2700億円(前期比5.0%増)へ、営業利益を65億円から90億円(同20.2%増)へ、純利益を50億円から100億円(同85.4%増)へ上方修正したことが好感された。上期業績が電子デバイス事業を中心に好調に推移したことに加えて、連結子会社である半導体事業会社(エスアイアイ・セミコンダクタ)株式の追加譲渡に伴う特別利益の計上を新たに見込んだことなどが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1330億2700万円(前年同期比8.7%増)、営業利益68億9500万円(同2.2倍)、純利益24億4700万円(前年同期15億1400万円の赤字)だった。半導体がスマートフォン向け部品などを中心に好調に推移したほか、半導体製造設備向けの高機能金属製品などが堅調に推移。また、ウオッチ事業で独立ブランド化した「グランドセイコー」が好調に推移したことなども寄与した。

■奥村組 <1833>  4,435円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 14日、奥村組 <1833> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の114億円→149億円に30.7%上方修正。従来の15.3%減益予想から一転して10.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。土木事業と建築事業の採算が想定より上向くことが利益上振れの要因となる。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の129円→160円に増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りは3.62%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

■アドベンチャー <6030>  13,630円  -2,370 円 (-14.8%)  本日終値
 14日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は5%減益で着地」が嫌気された。
  ⇒⇒アドベンチャーの詳しい業績推移表を見る

■三櫻工業 <6584>  859円  -134 円 (-13.5%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 14日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は58%減益」が嫌気された。
  ⇒⇒三櫻工業の詳しい業績推移表を見る

■アサヒホールディングス <5857>  2,063円  -272 円 (-11.7%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 14日、アサヒホールディングス <5857> が272万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限88万株の第三者割当増資を実施するほか、自己株処分による340万株の株式売り出しを行うと発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約9.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は11月27日から11月30日までのいずれかの日に決定。最大で約160億円の調達資金については、設備投資資金や子会社の投融資などに充てる。

■アミューズ <4301>  2,656円  -304 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 14日に決算を発表。「上期経常が43%減益で着地・7-9月期も41%減益」が嫌気された。アミューズ <4301> が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比42.8%減の12.6億円に落ち込み、通期計画の45.7億円に対する進捗率は27.6%にとどまり、5年平均の59.6%も下回った。
  ⇒⇒アミューズの詳しい業績推移表を見る

■サンマルク <3395>  3,170円  -285 円 (-8.3%)  本日終値
 サンマルクホールディングス<3395>が急落し、年初来安値を更新。14日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を718億2800万円から692億2600万円(前期比2.5%増)へ、営業利益を83億7900万円から69億2700万円(同10.4%減)へ、純利益を46億8800万円から36億7600万円(同16.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期に既存店売上高が計画に対して弱含みで推移したことに加えて、人件費を含む経費がかさんだことが要因という。下期に新メニュー投入などの施策を実施するが、挽回できないとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高341億7400万円(前年同期比2.6%増)、営業利益31億3700万円(同10.5%減)、純利益15億9700万円(同31.8%減)だった。

■昭和シェル石油 <5002>  1,377円  -101 円 (-6.8%)  本日終値
 昭和シェル石油<5002>は続落。同社は14日取引終了後、17年12月期通期の連結利益予想の上方修正を発表した。同社の場合、10月下旬以降、短期間に急ピッチな上昇が続いていたことへの反動に加え、全体相場の最近の続落基調もあり、きょうは売りが先行しているようだ。営業利益を630億円から810億円(前期比74.5%増)へ、最終利益を430億円から520億円(同3.1倍)へそれぞれ増額した。ただ、売上高は2兆800億円(同20.5%増)で据え置いた。石油製品マージンが改善したことや、原油価格が想定価格よりも上昇したことに伴う棚卸資産評価の影響額の増加などにより、各段階の利益が前回予想を上回る見通しとなった。なお、第4四半期(10~12月)は、ドバイ原油・1バレル=58ドル、為替レート・1ドル=113円を前提としている。

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