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【市況】【↓】日経平均 大引け| 300円安・4日続落、リスク回避で利益確定売り優勢 (11月13日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22607.56
高値  22607.92(09:06)
安値  22380.99(15:00)
大引け 22380.99(前日比 -300.43 、 -1.32% )

売買高  15億6573万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆7962億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は300円安で4日続落、利益確定売り圧力に押される
 2.法人税減税の先行き不透明感などで軟調な米株の地合い引き継ぐ
 3.出遅れ組の押し目買いでいったん下げ渋るも後場終盤に下げが加速
 4.ファーストリテ、東エレクなど値がさ株の下げが日経平均を押し下げる
 5.売買代金は2兆8000億円弱と11営業日ぶりに3兆円の大台割り込む

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは39ドル安と続落。法人税減税を巡る先行き不透明感から売りが優勢となった。

 週明けの東京市場では、日経平均が大幅に4日続落。朝方の売り一巡後は下げ渋る展開にあったが、後場終盤になって急速に下げ幅を広げた。

 13日の東京市場は、前週後半の地合いを引き継いで売り優勢の展開を強いられた。前週末の米国株市場ではNYダウが続落し週間ベースでも9月初旬以来約2ヵ月ぶりの下落となるなど、これまでの強気一辺倒の相場が一服。東京市場でも前週後半から買いの勢いが弱まり、利益確定売りに押される展開となっている。米法人税減税の先行き不透明感が日米ともに株価の上値を押さえている。本日は外国為替市場で前週末に比べやや円安に振れていたことや、下値では出遅れていた国内機関投資家や個人投資家の押し目買いの動きが出て、朝方の売り一巡後、日経平均は下げ渋った。しかし、後場終盤になって、為替の円高と歩調を合わせて売り圧力が強まった。東証1部の売買代金も活況の目安とされる2兆円台は大きく上回っているものの、11営業日ぶりに3兆円台を割り込んだ。値下がり銘柄数も7割近くに達した。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が売られ、東京エレクトロン<8035>。キーエンス<6861>なども軟調。日本電産<6594>も売りに押された。加藤製作所<6390>が急落したほか、太平電業<1968>、飯田グループホールディングス<3291>、フージャースホールディングス<3284>なども大きく下げた。千代田化工建設<6366>、東洋エンジニアリング<6330>などのプラント株も大きく利食われた。

 半面、売買代金トップの任天堂<7974>が逆行高、ブイ・テクノロジー<7717>が大幅高に買われ、三井金属<5706>はストップ高となる人気。ダイフク<6383>も上昇した。石原産業<4028>、日精エー・エス・ビー機械<6284>、ホソカワミクロン<6277>などが大幅高、物語コーポレーション<3097>は売り物薄で大引けまでストップ高に張りついた状態だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は資生堂 <4911> 、三井金 <5706> 、コムシスHD <1721> 、リクルート <6098> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、KDDI <9433> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約98円。

 東証33業種のうち上昇は石油石炭製品、その他製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)サービス業、(2)輸送用機器、(3)情報・通信業、(4)食料品、(5)非鉄金属。一方、下落率の大きかった5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)海運業、(3)不動産業、(4)繊維製品、(5)証券商品先物。

■個別材料株

△森組 <1853> [東証2]
 今期経常を一転40%増益・24期ぶり最高益に上方修正。
△増田粉 <2008> [東証2]
 日東富士 <2003> がTOBで完全子会社化。
△物語コーポ <3097>
 7-9月期(1Q)経常は88%増益で着地。
△ビリングシス <3623> [東証M]
 今期経常を一転増益・最高益に上方修正。
△三井金属 <5706>
 今期経常を一転26%増益に上方修正。
△ホソミクロン <6277>
 今期経常は2%増で2期連続最高益、実質増配。
△ASB機械 <6284>
 今期経常は4%増で2期連続最高益更新。
△メイコー <6787> [JQ]
 今期経常を22%上方修正。
△ムトー精工 <7927> [JQ]
 今期経常を60%上方修正。
△アルファP <9467> [東証M]
 今期経常を2.5倍上方修正。

▼パピレス <3641> [JQ]
 上期経常は一転15%減益で下振れ着地。
▼ディディエス <3782> [東証M]
 17年12月期業績予想を一転赤字に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)石原産 <4028> 、(2)ASB機械 <6284> 、(3)物語コーポ <3097> 、(4)T&Gニーズ <4331> 、(5)ホソミクロン <6277> 、(6)鈴木 <6785> 、(7)三井金 <5706> 、(8)ブロドリーフ <3673> 、(9)北電工 <6989> 、(10)ラウンドワン <4680> 。
 値下がり率上位10傑は(1)加藤製 <6390> 、(2)川田テク <3443> 、(3)太平電 <1968> 、(4)PCIHD <3918> 、(5)天馬 <7958> 、(6)オカアイヨン <6294> 、(7)飯田GHD <3291> 、(8)西華産 <8061> 、(9)大真空 <6962> 、(10)ゼビオHD <8281> 。

【大引け】

 日経平均は前日比300.43円(1.32%)安の2万2380.99円。TOPIXは前日比16.95(0.94%)安の1783.49。出来高は概算で15億6573万株。値上がり銘柄数は594、値下がり銘柄数は1377となった。日経ジャスダック平均は3705.15円(3.67円高)。

[2017年11月13日]

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