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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):明治HD、スクエニHD、東芝テック

明治HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■明治ホールディングス <2269>  9,830円  +500 円 (+5.4%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>は大幅高で5月9日につけた9790円を払拭、半年ぶりに年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後、18年3月期の連結業績予想の修正を発表、売上高を1兆2610億円から1兆2623億円(前期比1.6%増)へ、営業利益を945億円から965億円(同9.2%増)へ、最終利益を610億円から645億円(同6.1%増)へそれぞれ増額しており、これが大きく好感される格好となった。米国や中国など海外で菓子事業が好調で収益を牽引している。昨年11月以来となる1万円大台乗せも目前にとらえている。

■スクエニHD <9684>  5,260円  +210 円 (+4.2%)  本日終値
 スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> が大幅続伸し、2000年1月につけた上場来高値を約17年10ヵ月ぶりに更新した。8日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比3.2倍の266億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。家庭用ゲーム「ドラゴンクエスト11」や既存タイトルのリピート販売が好調だったほか、スマホゲームやPCブラウザゲームの課金収入が増加したことも収益を押し上げた。通期計画の275億円に対する進捗率は96.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■東芝テック <6588>  718円  +24 円 (+3.5%)  本日終値
 東芝テック<6588>が3連騰で年初来高値を更新した。8日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を4900億円から5050億円(前期比1.5%増)へ、営業利益を160億円から200億円(同36.5%増)へ、純利益を60億円から90億円(同16.0%増)へ上方修正したほか、従来、中間・期末各2円を予定していた配当予想について、中間・期末各3円に増額修正したことが好感された。POSシステムなど国内リテールソリューション事業を中心に売上構成の改善で粗利が増加したことや、為替レートが想定よりも円安となり上期業績が改善したことを受けて、通期業績予想も上方修正した。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2432億1800万円(前年同期比0.1%減)、営業利益103億9200万円(同61.3%増)、純利益51億5000万円(同19.5%増)だった。また、子会社国際チャート<3956>に対するナカバヤシ<7987>のTOBに対して、保有する国際チャート株式339万6500株のうち306万株を応募するとあわせて発表した。なお、同件による18年3月期業績への影響は軽微としている。

■学研ホールディングス <9470>  3,320円  +85 円 (+2.6%)  本日終値
 学研ホールディングス<9470>は後場大幅高。この日正午ごろ、集計中の17年9月期連結業績について、営業利益が従来予想の30億円から33億5000万円(前の期比22.6%増)へ、最終利益が20億円から33億円(同2.4倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。教育コンテンツ事業で教育ICT関連など出版外事業が減収となり、売上高は1030億円から1021億5000万円(同3.1%増)へやや下振れたが、教育コンテンツ事業における出版分野の採算性向上と、医療福祉サービス事業におけるコスト削減などが寄与し利益は上振れ着地したという。また、繰延税金資産約12億円を追加計上したことに伴い法人税等調整額を計上することで、最終利益の上振れ幅が大きくなったとしている。

■日揮 <1963>  2,058円  +37 円 (+1.8%)  本日終値
 日揮<1963>が後場一段高。同社はきょう午前11時30分ごろに、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は135億2200万円の黒字(前年同期は141億9000万円の赤字)となり、通期計画260億円に対する進捗率は52.0%となった。売上高は3448億4500万円(前年同期比8.3%増)で着地。主力の総合エンジニアリング事業が積極的な受注活動により黒字に転換したほか、触媒・ファイン事業も半導体向け洗浄装置用部品や露光装置用部品が好調だった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■東京エレクトロン <8035>  22,970円  +335 円 (+1.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が3日続伸で最高値街道をまい進。米国では半導体関連銘柄への波状的な買いが続き、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日に1321まで上昇、2001年以降の最高値圏を走っている。米国での半導体株人気に歩調を合わせる形で東京市場でも関連銘柄に大口の実需買いが継続しており、その象徴株である東エレクは10月中旬以降、一気に上げ足を強めている。直近1カ月、10月10日以降の22営業日で下げた日はわずか3日間、この間に時価総額は30%も増加した。同社の17年4~9月期は3次元NAND型メモリーの普及が主力のエッチング装置などの需要を押し上げ、営業利益段階で前期比倍増の1233億1800万円を達成。下期に収益拡大は一段と加速し通期2710億円(前期比74%増)予想はさらなる上振れ余地も指摘されている。

■エー・アンド・デイ <7745>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 8日、エー・アンド・デイ <7745> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益が3.6億円の黒字(前年同期は5.1億円の赤字)に浮上し、従来の2億円の赤字予想から一転黒字で着地したことが買い材料視された。リストバンド型活動量計の大口受注や血圧計の販売好調で、医療・健康機器事業が2ケタ増収を達成。生産性向上で原価が大きく改善したことに加え、計測・計量機器事業の業績好転も黒字浮上に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の13億円→18億円に38.5%上方修正。増益率が17.6%増→62.9%増に拡大する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 ユニバンス <7254>  406円  +80 円 (+24.5%) ストップ高   本日終値
 トミタ電機 <6898>  2,740円  +500 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 フィル・カンパニー <3267>  2,743円  +500 円 (+22.3%) ストップ高   本日終値
 麻生フオームクリート <1730>  511円  +80 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 国際チャート <3956>  355円  -80 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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