【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ノーリツ鋼機、清水建、ミクシィ
ノーリツ鋼機 <日足> 「株探」多機能チャートより
ノーリツ鋼機 <7744> が急反発し、年初来高値を更新した。同社は8日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比2.4倍の27.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。ヘルスケア部門の業績が急拡大した。レセプトデータの分析・調査、遠隔医療支援サービス、歯科材料・医療材料の通信販売といった既存事業が伸びたほか、前期に買収したユニケソフトウェアリサーチの業績上積みも収益を押し上げた。また、ペン先部材の販売拡大や、販管費の削減も大幅増益の要因となった。
■静岡ガス <9543> 978円 +63 円 (+6.9%) 本日終値
静岡ガス <9543> が続急騰し、年初来高値を更新した。株価は2007年2月以来、約10年7ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。同社は8日、17年12月期の連結経常利益を従来予想の63.3億円→69.5億円に9.8%上方修正。減益率が41.0%減→35.2%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。原料価格の下落で原材料費が想定を下回ることなどが上振れの要因となる。同時に発表した17年12月期第3四半期累計(1-9月)の同利益は前年同期比38.8%減の70.5億円に落ち込んで着地した。
■ツムラ <4540> 4,475円 +275 円 (+6.6%) 本日終値
8日に決算を発表。「上期経常が26%増益で着地・7-9月期も46%増益」が好感された。ツムラ <4540> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.5%増の92.4億円に伸び、通期計画の181億円に対する進捗率は51.1%に達し、5年平均の46.0%も上回った。
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■三谷セキサン <5273> 2,842円 +166 円 (+6.2%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常を8%上方修正、配当も1円増額」が好感された。三谷セキサン <5273> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比14.0%増の30.3億円に伸び、従来の9.9%減益予想から一転して増益で着地。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の16円→17円(前期は17円)に増額修正した。
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■東和銀行 <8558> 1,228円 +65 円 (+5.6%) 本日終値
8日に業績修正を発表。「上期経常を一転46%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ」が好感された。東和銀行 <8558> が11月8日大引け後(16:30)に業績修正を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→74.6億円(前年同期は50.9億円)に2.1倍上方修正し、一転して46.3%増益を見込み、一気に4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
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■清水建設 <1803> 1,344円 +70 円 (+5.5%) 本日終値
清水建設<1803>は急反発。同社は8日の午後に第2四半期(4~9月)決算を発表したが、連結営業利益は前年同期比3%減の499億9400万円と市場予想(550億円)に達しなかったことから株価は急落した。ただ、完成工事総利益率や受注高は堅調に推移しており、アナリストからは「株価の下落は過剰反応」との見方が出ている。18年3月期の連結営業利益は会社側では前期比25%減の965億円を見込んでいるが、市場には1200億円台への増額修正観測が出ている。
■ミクシィ <2121> 6,160円 +320 円 (+5.5%) 本日終値
8日に決算を発表。「上期経常が10%増益で着地・7-9月期も23%増益」が好感された。ミクシィ <2121> [東証M] が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.8%増の371億円に伸び、通期計画の700億円に対する進捗率は53.0%に達し、5年平均の42.8%も上回った。
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■日特エンジニアリング <6145> 4,580円 +235 円 (+5.4%) 本日終値
コイル用自動巻線機最大手の日特エンジニアリング<6145>は大幅続伸。同社は8日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を255億円から280億円(前期比20.3%増)へ、営業利益を31億5000万円から38億5000万円(同34.0%増)へ、最終利益を23億円から28億円(同25.6%増)へそれぞれ増額した。前期第3四半期に受注し、前期から生産を行っていた大型案件の売上高が順調に進んだため、当第2四半期までの売り上げ、利益ともに前回発表予想を上回る見込み。通期予想では、受注が好調な推移を持続していること。また、能力増強のための諸施策が順次効果を表し始めていることが寄与する。
株探ニュース