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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ノエビアHD、大阪チタ、バンナムHD

ノエビアHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ノエビアHD <4928>  7,700円  +640 円 (+9.1%)  本日終値
 7日、ノエビアホールディングス <4928> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.23%にあたる150万株(金額で110億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月8日から11月17日まで。また、今回取得した自社株(現保有を含む)全てを11月28日に消却する。同時に決算を発表。18年9月期の連結経常利益が前期比5.9%増の109億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことも買いに拍車を掛けた。

■大阪チタ <5726>  1,853円  +154 円 (+9.1%)  本日終値
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が大幅続伸、25日移動平均線を足場に上放れ、10月30日につけた戻り高値を上回った。売買代金も急増。同社はスポンジチタンのトップメーカーで航空機向け需要拡大の恩恵を受けている。会社側でも「生産ラインの稼働率は現在7割程度だが、航空機向けは緩やかながら中期的に高い需要が見込まれ期待している」という見方を示している。また、増設が続くデータセンターや高機能化の進むスマートフォン、エレクトロニクス化が進展する車載向けなどに、半導体需要が旺盛であり、そのなか、半導体用高品質グレード品として世界トップレベルのクオリティーを誇る多結晶シリコンにも期待がかかる。2007年に1万5060円の高値をつけた実績があり、天井の高さが注目されている。

■バンナムHD <7832>  4,235円  +350 円 (+9.0%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が急反発し、上場来高値を更新した。同社は7日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は349億4100万円(前年同期比10.2%減)となったが、従来予想の270億円から上振れした。売上高は3088億4600万円(同4.8%増)となり、従来予想の2950億円を上回った。スマートフォン向けゲームアプリケーションなどのネットワークコンテンツが国内外で好調だったほか、海外の家庭用ゲーム販売が想定を上回ったことなどが業績を押し上げた。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■錢高組 <1811>  6,270円  +500 円 (+8.7%)  本日終値
 7日、銭高組 <1811> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益も従来予想の19.8億円→44.3億円に2.2倍上方修正したことが買い材料視された。手持ち工事が順調に進み、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算が想定より改善したことも利益を押し上げた。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益を37.5億円→56.2億円に49.9%上方修正。従来の10.5%減益予想から一転して34.1%増益見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが15.6倍→9.7倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ライト工業 <1926>  1,270円  +98 円 (+8.4%)  本日終値
 7日に決算を発表。「上期経常は一転5%増益で上振れ着地」が好感された。ライト工業 <1926> が11月7日大引け後(16:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.7%増の43.8億円に伸び、従来の11.7%減益予想から一転して増益で着地。
  ⇒⇒ライト工業の詳しい業績推移表を見る

■島津製作所 <7701>  2,623円  +184 円 (+7.5%)  本日終値
 7日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。島津製作所 <7701> が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.1%増の156億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の380億円→395億円(前期は370億円)に3.9%上方修正し、増益率が2.6%増→6.6%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  ⇒⇒島津製作所の詳しい業績推移表を見る

■旭化成 <3407>  1,507.5円  +100 円 (+7.1%)  本日終値
 旭化成<3407>が大幅続伸で上場来高値を更新。石化市況の上昇が収益押し上げ要因となり、17年4~9月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比31%増の926億5200万円と急拡大、18年3月期は前期比15%増の1830億円を予想する。同社はリチウムイオン電池向けセパレーターを手掛けるが、「自動車の電装化進展で販売数量は年間3割増ペースの伸びが見込まれる」(国内中堅証券)としており、中期成長期待が高まっている。

■ミズノ <8022>  3,460円  +225 円 (+7.0%)  本日終値
 ミズノ<8022>が急伸し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の20億円から38億円(前年同期比7.6倍)に引き上げた。売上高予想は従来通り900億円(同3.4%減)で据え置いたが、為替要因による仕入れ原価の低減や米国事業が当初予想を上回って回復していることが利益を押し上げるとしている。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■堀場製作所 <6856>  7,520円  +400 円 (+5.6%)  本日終値
 堀場製作所 <6856> が大幅続伸し、上場来高値を更新した。同社は7日、17年12月期の連結経常利益を従来予想の213億円→220億円に3.3%上方修正。増益率が16.5%増→20.4%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。半導体メーカーの旺盛な設備投資需要を背景に、半導体システム機器の販売が想定より伸びることが寄与。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→95円(前期は85円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ヘリオスTH <6927>  918円  +150 円 (+19.5%) ストップ高   本日終値
 7日、ヘリオス テクノ ホールディング <6927> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の17億円→26億円に52.9%上方修正。増益率が23.6%増→89.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。来期に予定していたインクジェット精密印刷機の納品前倒しに加え、露光装置用光源ユニット装置の追加受注を獲得したことが収益を押し上げる。生産効率の改善などコスト削減も上振れに貢献する。前日終値ベースの予想PERが11.6倍→7.7倍に急低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■フィル・カンパニー <3267>  2,243円  +400 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 フィル・カンパニー<3267>がカイ気配で始まり、気配値のまま水準を切り上げる展開となっている。同社は7日取引終了後、日本郵政キャピタル、いちご<2337> と資本・業務提携することを発表、これに伴い同社が展開する空中店舗フィル・パーク事業の拡大を推進する構えで、投資資金が一気に流入する格好となった。売り物薄で株価は10月12日の年初来高値2150円を一気に上回り、値幅制限上限まで上値を伸ばす可能性もある。

●ストップ高銘柄
 アサヒ衛陶 <5341>  204円  +50 円 (+32.5%) ストップ高   本日終値
 大木ヘルス <3417>  1,515円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 麻生フオームクリート <1730>  431円  +80 円 (+22.8%) ストップ高   本日終値
 国際チャート <3956>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 生化学工業 <4548>  1,535円  -500 円 (-24.6%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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