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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東応化、ブラザー、東急建設

東応化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■東京応化工業 <4186>  4,655円  +450 円 (+10.7%)  本日終値
 7日、東京応化工業 <4186> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.73%にあたる250万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月8日から18年4月27日まで。同時に決算を発表。17年12月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益が前年同期比23.0%増の59.1億円に伸びて着地したことも支援材料。

■ブラザー工業 <6448>  3,115円  +298 円 (+10.6%)  本日終値
 ブラザー工業 <6448> が続急伸し、上場来高値を更新した。同社は7日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の620億円→655億円に5.6%上方修正。増益率が1.2%増→6.9%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。想定為替レートを円安方向に見直したことによるプラス効果に加え、IT関連顧客向けが好調な産業機器の収益見通しを引き上げたことが上振れの主因となる。想定レートは1ユーロ=123円→128円に変更、対ドルレートは1ドル=110円で据え置いた。

■東急建設 <1720>  1,119円  +107 円 (+10.6%)  本日終値
 東急建設<1720>は大幅に3日続伸。7日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は3160億円から3210億円(前期比31.8%増)へ見直したほか、営業利益は177億円から191億円(同11.0%増)へ、最終利益は137億円から144億円(同5.2%増)へ修正した。工事採算の向上に伴う完成工事総利益が増加し利益を押し上げた。年間配当も従来予想から2円増の28円(前期比2円増)とすることも明らかにした。

■東芝機械 <6104>  808円  +77 円 (+10.5%)  本日終値
 7日、東芝機械 <6104> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の58億円→74億円(前期は54億円)に27.6%上方修正。増益率が7.3%増→36.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。11年8月に受注したインド向け大型工作機械の契約解除に伴う解約金13億円を計上したことが主因。円安による為替差損益の好転や原価低減による成形機部門を中心とした利益改善も上振れに貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の12円→14円(前期は12円)に増額修正したことも支援材料となった。

■シーティーエス <4345>  919円  +86 円 (+10.3%)  本日終値
 7日に決算を発表。「上期経常が41%増益で着地・7-9月期も17%増益」が好感された。シーティーエス <4345> が11月7日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期非連結比41.4%増の6.7億円に拡大したが、通期計画の14.4億円に対する進捗率は46.7%となり、5年平均の46.1%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒シーティーエスの詳しい業績推移表を見る

■東邦チタニウム <5727>  1,068円  +99 円 (+10.2%)  本日終値
 東邦チタニウム<5727>が全般軟調相場に逆行し、マドを開けて買われ4ケタ大台を回復、一気に年初来高値を更新した。同社は航空機向けなどを中心にスポンジチタンを生産。航空機増産の動きを背景に需要好調で、在庫調整も進んだことから業績面への寄与が期待されている。18年3月期は営業減益見通しながら、為替の円安効果で下期の収益上乗せを期待する声も強い。半導体材料向け高純度チタンを生産しており、半導体関連としても注目される。さらに、一般市販品の5倍以上の高いイオン伝導率を持つリチウムイオン透過固体電解質の開発に成功している。2006年に9730円(分割後修正値)の高値をつけるなど天井も高い。

■日本曹達 <4041>  793円  +73 円 (+10.1%)  本日終値
 7日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は21%増益」が好感された。日本曹達 <4041> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.4%増の38.8億円となり、通期計画の79億円に対する進捗率は5年平均の41.2%を上回る49.2%に達した。
  ⇒⇒日本曹達の詳しい業績推移表を見る

■アルコニックス <3036>  2,168円  +194 円 (+9.8%)  本日終値
 アルコニックス<3036>が後場急伸。午後0時30分ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を2200億円から2380億円(前期比17.9%増)へ、営業利益を46億円から62億3000万円(同49.5%増)へ、純利益を34億5000万円から49億円(同58.9%増)へ上方修正したことが好感された。自動車や半導体関連の需要拡大を背景に商社流通・製造セグメントともに想定を上回って推移していることが要因。なお、主要取引先である神戸製鋼所<5406>グループの品質問題に対する収益面への影響は限定的とみているという。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1196億3500万円(前年同期比26.8%増)、営業利益34億6900万円(同93.0%増)、純利益27億8100万円(同66.9%増)だった。

■エディオン <2730>  1,244円  +107 円 (+9.4%)  本日終値
 7日に決算を発表。「今期経常を12%上方修正」が好感された。エディオン <2730> が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.0%減の96億円に減った。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の165億円→185億円(前期は160億円)に12.1%上方修正し、増益率が3.1%増→15.6%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒エディオンの詳しい業績推移表を見る

■プレス工業 <7246>  695円  +59 円 (+9.3%)  本日終値
 プレス工業<7246>は後場急上昇し、年初来高値更新。8日の午後2時ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1900億円から2030億円(前期比8.8%増)へ、営業利益を88億円から106億円(同22.7%増)へ、純利益を53億円から63億円(同19.7%増)へ上方修正したことが好感された。足もとで国内の建設機械関連事業やタイ事業の業績が計画を上回っていることに加えて、引き続き建設機械需要堅調が見込まれることが要因としている。また、従来5円を予定していた中間配当を6円に引き上げると発表しており、これも好材料視されたようだ。年間配当は12円(従来予想11円)となる予定だ。あわせて発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1034億6500万円(前年同期比16.1%増)、営業利益59億4800万円(同38.1%増)、純利益35億7900万円(同76.7%増)だった。

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