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【市況】明日の株式相場見通し=目標達成感から一服商状に、中期的な買いエネルギーは頑強

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(8日)の東京株式市場は、日経平均株価がきょうの大幅高で、1996年6月につけたバブル崩壊後の戻り高値2万2666円を更新したことによる目標達成感から、利益確定売りに押される展開で、一服商状となりそうだ。ただ、中期的な買いエネルギーの強さは堅持されそうだ。

 市場関係者からは「きょう寄り付きは、外国為替市場で円安進行が一服していたことなどから小安くスタートしたものの、直ぐに前日比プラス圏に切り返した後は、株価指数先物主導で力強く上昇幅を拡大する展開となった。日経平均への寄与度の高いファーストリテイリング<9983>、ファナック<6954>、京セラ<6971>の3銘柄で、合計約106円分押し上げられたことになる。ただ、きょうで東証1部の売買代金は、7営業日連続で3兆円を上回っており、ボリューム面からの安定度は高い」との見方が出ていた。

 7日の東京株式市場は、朝方こそやや売りに押される展開で始まったものの、その後はしだいに買いの勢いが増し、日経平均株価は前場後半から大引けにかけてほぼ一直線に上げ幅を拡大する展開となった。日経平均株価終値は、前日比389円25銭高の2万2937円60銭と大幅高で4日続伸し、1992年1月以来、約25年10カ月ぶりの高値水準となった。

 日程面では、9月の景気動向指数に注目。海外では、トランプ米大統領が訪中(10日まで)、APEC閣僚会合(9日まで)、中国10月の貿易統計が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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