【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日製鋼、ヤマシン―F、ユニシス
日製鋼 <日足> 「株探」多機能チャートより
6日、日本製鋼所 <5631> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の140億円→180億円に28.6%上方修正。増益率が15.6%増→48.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目。樹脂製造・加工機械の増産効果や調達コスト削減で産業機械事業の利益が拡大するほか、素形材・エネルギー事業も償却費の減少や人件費などの固定費圧縮で採算が改善する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の25円→35円に増額修正したことも支援材料となった。
■クレスコ <4674> 5,270円 +700 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率4位
6日、クレスコ <4674> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比31.4%増の16.8億円に拡大し、従来計画の14.8億円を上回って着地したことが買い材料視された。全四半期ベースの最高益を7四半期ぶりに更新した。企業によるIT投資の活発化やシステム開発需要の拡大を背景に、流通関連や公共サービス向けソフト開発の受注が伸びたことが収益を押し上げた。
■ヤマシンフィルタ <6240> 4,755円 +615 円 (+14.9%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率5位
6日、ヤマシンフィルタ <6240> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の9.7億円→17.2億円に77.3%上方修正。増益率が3.9%増→84.2%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。公共投資の活発化で建設機械需要の拡大が続く中国を中心に、建機用フィルターやフィルター交換部品の販売が想定以上に伸びることが寄与。同時に、11月30日現在の株主を対象に1→5の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の5分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。併せて、今期の年間配当を従来計画の14円→8.8円(前期は12円)に修正した。年間配当は実質14.3%の増額となる。
■ジャムコ <7408> 2,734円 +346 円 (+14.5%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
ジャムコ<7408>が急反発。同社は6日取引終了後に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。経常損益は18億7300万円の黒字(前年同期は17億5900万円の赤字)となり、通期計画34億7000万円に対する進捗率は54.0%に達した。売上高は380億4300万円(前年同期比5.5%減)で着地。主力の航空機内装品等製造関連事業は、ボーイングが開発中の777X型機への移行の影響などでギャレーやラバトリーの出荷数が減少した一方、円安やコストダウン施策の効果で減収増益となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■住友精化 <4008> 6,830円 +850 円 (+14.2%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
住友精化 <4008> が急反発し、上場来高値を更新した。6日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.2%増の48.4億円に伸び、従来の3.6%減益予想から一転して増益で着地ことが買い材料視された。円安進行で為替差損が大幅に減少したことが利益を押し上げた。部門別では旺盛な半導体需要を背景に、エレクトロガスや工業薬品などの販売が好調だったガス・エンジニアリングの収益が急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の94億円→99億円に5.3%上方修正した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→100円に大幅増額修正。さらに、株主優待制度を新設すると発表したことも買いに拍車を掛けた。毎年3月末時点と9月末時点で100株以上を半年以上継続保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。
■日本ユニシス <8056> 2,191円 +269 円 (+14.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
日本ユニシス <8056> が続急騰し、年初来高値を更新した。6日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比38.8%増の69.4億円に拡大し、従来予想の55億円を上回って着地したことが買い材料視された。好採算ソフトの販売拡大が収益を押し上げた。地域金融機関向けに次世代営業店システム「BANK_FIT-NE」、営業店窓口業務支援システム「SmileBranch」の導入が拡大した。販管費が減少したことも大幅増益の要因となった。
■新電元工業 <6844> 8,470円 +830 円 (+10.9%) 本日終値
新電元工業 <6844> が急反騰し、連日で年初来高値を更新した。6日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比7.2倍の43.5億円に急拡大し、従来予想の36億円を上回って着地したことが買い材料視された。家電や産業機器、自動車向けデバイスの販売が好調だったことが寄与。売上構成の良化などで電装事業の採算が改善したうえ、円安による採算改善や為替差損の減少も利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の60億円→67億円に11.7%上方修正。増益率が26.6%増→41.4%増に拡大する見通しとなった。
■カプコン <9697> 3,175円 +289 円 (+10.0%) 本日終値
6日に決算を発表。「上期経常が9.8倍増益で着地・7-9月期も64%増益」が好感された。カプコン <9697> が11月6日大引け後(15:20)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.8倍の50.1億円に急拡大したが、通期計画の140億円に対する進捗率は35.8%にとどまり、5年平均の40.3%も下回った。
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■ケーヒン <7251> 2,368円 +192 円 (+8.8%) 本日終値
ホンダ系部品メーカーのケーヒン <7251> が続急伸し、連日で年初来高値を更新した。6日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の202億円→227億円に12.4%上方修正。従来の2.6%減益予想から一転して9.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。二輪車や四輪車向け部品の販売が想定より伸びるほか、円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→42円(前期は40円)に増額修正したことも支援材料となった。
■ツクイ <2398> 875円 +70 円 (+8.7%) 本日終値
6日に決算を発表。「上期経常は一転6%増益で上振れ着地」が好感された。ツクイ <2398> が11月6日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.4%増の25.1億円に伸び、従来の3.4%減益予想から一転して増益で着地。
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