【市況】【↑】日経平均 大引け| 389円高・25年10ヵ月ぶり高値、外国人買いが加速 (11月7日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 22518.75
高値 22953.18(14:57)
安値 22512.91(09:05)
大引け 22937.60(前日比 +389.25 、 +1.73% )
売買高 18億9665万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆5126億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅に4日続伸、バブル崩壊後の戻り高値をクリア
2.海外投資家の実需買い加速で25年10ヵ月ぶりの高値圏浮上
3.一時400円を超える上昇で2万3000円台を目前に捉える場面も
4.売買代金も3兆5000億円超と高水準で大商いが常態化
5.ファストリテ、キーエンスなど時価総額上位株への買い意欲が旺盛
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは9ドル高と5日続伸、3日連続で過去最高値を更新した。原油先物価格の上昇を受けエネルギー関連株が堅調だった。
東京市場では朝方こそやや売りに押される展開で始まったものの、その後は漸次買いの勢いが増し、日経平均株価は前場後半から大引けにかけてほぼ一直線に上げ幅を拡大する展開となった。
7日の東京市場は、円高含みに推移する為替相場を横目に目先のスピード警戒感からやや利益確定売り優勢でスタートしたが、それもつかの間、寄り後は買いに厚みが増し早々と日経平均はプラス圏に浮上。好調な企業業績を背景に海外投資家が主体とみられる大口の実需買いが主力株中心に広範囲に流入した。前引け段階で1996年6月につけたバブル崩壊後の高値である2万2666円を上回って着地したが、後場に入ってからは一段と買いが加速、日経平均は一時400円を超える上昇で2万3000円台まであと50円弱に迫る場面もあった。時価は92年1月以来、約25年10ヵ月ぶりの高値水準。東証1部の売買代金も3兆5000億円強と高水準をキープ、10月27日以降は7日連続で3兆円を上回る大商いが常態化している。値上がり銘柄数も1300強と値下がりを大きく上回り、東証全33業種では31業種が上昇した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>も大きく買われた。SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>も高い。日本製鋼所<5631>が値を飛ばし、ヤマシンフィルタ<6240>、日本トムソン<6480>、千代田化工建設<6366>も大幅高。ラサ工業<4022>、新電元工業<6844>が買いを集め、ケーヒン<7251>、三浦工業<6005>も上昇した。東邦亜鉛<5707>も物色人気となった。
半面、SUBARU<7270>が冴えず、ディスコ<6146>も軟調、古河電気工業<5801>も売りに押された。ジャストシステム<4686>が急落、オーバル<7727>、豊和工業<6203>も大幅安となった。武蔵精密工業<7220>が安く、トーセ<4728>、KLab<3656>なども下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、日東電 <6988> 、ソフトバンク <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約132円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアドテスト <6857> 、アサヒ <2502> 、ヤマハ発 <7272> 、SUBARU <7270> 、マルハニチロ <1333> 。押し下げ効果は約9円。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は水産・農林業、金属製品の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)石油石炭製品、(4)証券商品先物、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)輸送用機器、(2)食料品、(3)その他製品、(4)その他金融業、(5)医薬品。
■個別材料株
△ハウスドゥ <3457>
7-9月期(1Q)経常は90%増益で着地。
△ラサ工 <4022>
今期経常を36%上方修正、配当も10円増額。
△クレスコ <4674>
上期経常が31%増益で上振れ着地。
△不二硝 <5212> [JQ]
上期経常を2.7倍上方修正、通期も増額。
△日製鋼 <5631>
今期経常を29%上方修正、配当も10円増額。
△シグマクシス <6088> [東証M]
上期経常が46%増益で着地。
△メドピア <6095> [東証M]
今期最終は黒字浮上へ。
△ヤマシン―F <6240>
今期経常を77%上方修正、1→5の株式分割を実施。
△ユニシス <8056>
上期経常は39%増益で上振れ着地。
△キング <8118>
2.6%を上限に自社株買いを実施。
▼シーシーエス <6669> [JQ]
17年12月期の業績予想据え置きで失望感。
▼船井電 <6839>
今期最終を一転赤字に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)日製鋼 <5631> 、(2)OBARAG <6877> 、(3)ハウスドゥ <3457> 、(4)クレスコ <4674> 、(5)ヤマシン―F <6240> 、(6)ジャムコ <7408> 、(7)住友精化 <4008> 、(8)ユニシス <8056> 、(9)ラサ工 <4022> 、(10)キング <8118> 。
値下がり率上位10傑は(1)インベスC <1435> 、(2)ワールドHD <2429> 、(3)ジャスト <4686> 、(4)オーバル <7727> 、(5)豊和工 <6203> 、(6)GMOクラウ <3788> 、(7)船井総研HD <9757> 、(8)石川製 <6208> 、(9)ニチアス <5393> 、(10)三信電 <8150> 。
【大引け】
日経平均は前日比389.25円(1.73%)高の2万2937.60円。TOPIXは前日比20.63(1.15%)高の1813.29。出来高は概算で18億9665万株。値上がり銘柄数は1315、値下がり銘柄数は619となった。日経ジャスダック平均は3701.20円(4.53円安)。
[2017年11月7日]
株探ニュース