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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ドンキHD、菱地所、国際石開帝石

ドンキHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ノリタケ <5331>  5,580円  +270 円 (+5.1%)  本日終値
 ノリタケカンパニーリミテド<5331>が後場一段高。同社はきょう午後2時に、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は22億2300万円(前年同期比2.0倍)となり、通期計画40億円に対する進捗率は55.6%に達した。売上高は569億1100万円(同6.5%増)で着地。国内および中国向けに工業機材が堅調だったほか、コンデンサー用やセンサー用の電子ペーストが伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。また、同時に期末配当を従来計画比10円増の40円にする方針も発表。これにより、中間配30円をあわせた年間配当は70円(従来計画は60円)となる。

■ダイワボウ <3107>  4,660円  +215 円 (+4.8%)  本日終値
 ダイワボウホールディングス<3107>は大幅高。同社はきょう午前11時20分ごろに、18年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益見通しは従来の132億円から142億円(前期比12.5%増)に引き上げた。売上高予想は6230億円から6546億円(同6.0%増)に、純利益予想は76億円から95億円(同27.2%増)にそれぞれ増額修正。パソコン販売台数が当初予想を上回る見通しであるほか、繰延税金資産の計上に伴い税金費用が減少するとしている。

■ドンキHD <7532>  4,950円  +210 円 (+4.4%)  本日終値
 ドンキホーテホールディングス<7532>が大幅続伸で年初来高値を更新。6日取引終了後、18年6月期の連結業績予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は8800億円から8900億円(前期比7.4%増)へ見直したほか、営業利益は480億円から498億円(同7.8%増)へ、最終利益は280億円から295億円(同10.8%減)へ修正した。食品や日用品の販売が好調に推移している。市場では、この業績修正を「ポジティブ」と評価。今6月通期の連結営業利益は515億円前後へ再増額修正予想も出ている。

■三菱地所 <8802>  2,137円  +81 円 (+3.9%)  本日終値
 不動産株が高い。三菱地所<8802>や三井不動産<8801>が値を上げ、住友不動産<8830>は年初来高値に買われた。全般相場が上昇するなか、不動産株に見直し買いが流入した。三菱地所は6日に18年3月期の連結営業利益を従来予想の1950億円から2050億円(前期比6.5%増)に増額修正した。これは市場予想(1970億円前後)を上回る利益水準だ。主力のビル事業などが好調だった。配当も従来予想から4円積み増しし年24円とすることを明らかにした。この決算に対してアナリストからは「ポジティブな内容」と評価する声が上っている。

■東亜建設工業 <1885>  2,555円  +91 円 (+3.7%)  本日終値
 東亜建設工業<1885>が高い。6日取引終了後、18年3月期の第2四半期連結利益予想の増額修正を発表したことが好感された。売上高は760億円から740億円(前年同期比5.1%減)へ見直したものの、営業利益は12億円から26億円(同20.1%減)へ、最終利益は1億円から18億円(同8.5%減)へ修正した。工事の利益率が改善したことが利益を押し上げる見込み。円安により営業外損益が予想より改善したこともプラス要因に働く。なお18年3月通期の業績予想は据え置いた。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,319.5円  +46.5 円 (+3.7%)  本日終値
 石油関連株が軒並み高。国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>、昭和シェル石油<5002>などはそろって新高値に上昇した。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近12月物は前日比1.71ドル高の1バレル57.35ドルに上昇。一時、57.61ドルと15年7月以来、2年4カ月ぶりの高値に買われた。11月30日の石油輸出国機構(OPEC)総会では減産延長が合意されるとの期待に加え、サウジアラビアで多数の王族や閣僚が汚職容疑で拘束されたことが明らかになり、同国が政治混乱に陥ることも懸念された。足もとの原油高は国際帝石などにとっては業績拡大要因との見方から買いが優勢となった。

■野村ホールディングス <8604>  671円  +23 円 (+3.6%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>が3日ぶりに反発。大和証券は6日、同社株の投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は710円から800円に見直した。「活況な相場環境を踏まえると、株価の出遅れは鮮明」と指摘している。同証券では18年3月期の税引き前利益を前期比横ばいの3230億円、19年3月期は3060億円を見込んでいるが、この予想には株式委託手数料や投信募集手数料の増加を織り込んでおらず「個人投資家のマインド改善が現実となれば業績面でのアップサイドを期待できる」と予想。

■ゴールドウイン <8111>  8,280円  +280 円 (+3.5%)  本日終値
 ゴールドウイン<8111>は後場急伸。同社は7日午後1時、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を650億円から663億円(前期比8.9%増)へ、営業利益を40億円から50億円(同27.9%増)へ、最終利益を35億円から39億円(同13.9%増)へそれぞれ増額した。10月以降も秋冬物商品の消化が順調に進んでおり、自主管理型売上も好調で増収基調が続いていることから通期業績予想を上方修正した。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高287億5900万円(前年同期比8.7%増)、営業利益14億100万円(同2.1倍)、最終利益10億6500万円(同79.9%増)だった。

■フルキャスト <4848>  2,166円  +43 円 (+2.0%)  本日終値
 フルキャストホールディングス<4848>が反発。同社はアルバイト紹介サービスと給与管理代行業務を手掛けており、企業の旺盛な求人需要を背景に業績高成長を続けている。今18年3月期営業利益は前期比39%増の40億円を見込むが、会社側計画通りとなれば、13年12月期から数えて直近4年間で営業利益は12倍弱に急拡大を果たすことになる。また、同社は傘下に常駐・雑踏警備および交通警備などの警備事業を展開するフルキャストアドバンスを擁しており、東京五輪を控え急速に社会的ニーズが高まるセキュリティー関連の有力株としても注目されている。

■日立物流 <9086>  2,779円  +49 円 (+1.8%)  本日終値
 日立物流<9086>が6日ぶりに反発。6日の取引終了後、佐川急便グループの持ち株会社であるSGホールディングス<9143>は12月13日に東証へ株式上場することが発表された。日立物流は16年3月にSGHDと物流分野で資本・業務提携を発表しており、この日はSGHDのIPO発表を好感する買いが入った。SGHDのIPOに伴う資金吸収額は約1240億円で今年最大規模のIPOとなる。日立物流と佐川急便は将来的には経営統合を視野に入れているともみられており、SGHDのIPOは日立物流の株価に影響を与えそうだ。

■不二硝子 <5212>  853円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 医療用ガラス専業の不二硝子 <5212> [JQ] が3日連続のストップ高に買われた。株価は1997年10月以来、約20年ぶりの高値圏に急浮上した。同社は2日後場に業績修正を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2500万円→6800万円に2.7倍上方修正したことが引き続き材料視された。主力の管瓶の販売が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益も4500万円→7000万円に55.6%上方修正。減益率が50.5%減→23.1%減に縮小する見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 小島鉄工所 <6112>  199円  +50 円 (+33.6%) ストップ高   本日終値
 国際チャート <3956>  355円  +80 円 (+29.1%) ストップ高   本日終値
 ヤマザキ <6147>  604円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  934円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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