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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、一時マイナス圏に沈むも後半切り返す (11月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  22612.96
高値  22644.68(10:07)
安値  22435.34(13:16)
大引け 22548.35(前日比 +9.23 、 +0.04% )

売買高  19億3816万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3497億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は小幅に3日続伸、一時マイナス圏で推移するも後半買い直される
 2.前週末の米株高と円安が追い風、一方では利益売り圧力も顕在化
 3.日銀のETF買い観測や機関投資家の押し目買いが下値を支える
 4.値下がり銘柄数が値上がりを大きく上回り、TOPIXはマイナス圏着地
 5.ソニー、ファーストリテなどが人気集め、全体売買代金も3兆円超え続く

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは22ドル高と4日続伸、連日で過去最高値を更新した。米雇用統計は市場予想を下回ったものの、好決算を発表したアップルの上昇が指数を押し上げた。

 3連休明けの東京市場ではリスク選好ムードのなか、買い優勢で始まったが、買い一巡後に日経平均株価は伸び悩みマイナス圏に沈む場面もあった。後半に買い直され、小幅ながら続伸して引けた。

 6日の東京市場は前週末に米国株市場でNYダウが4日続伸となり、連日の過去最高値を更新、これを受けて本日の東京市場も朝方はリスクを取る動きが先行した。外国為替市場でドル高・円安が進んだことも輸出株中心に追い風要因となった。日経平均は一時1996年6月につけたバブル崩壊後の戻り高値(終値ベース)である2万2666円にあと22円まで肉薄する場面もあったが、それを目前にして利益確定売り圧力が強まり、一時マイナス圏に沈み100円超の下落をみせる局面も。後場後半は再び押し目買いが厚くなり、切り返しに転じた。大引けは小幅ながら前週木曜日の終値を上回って引けた。日銀のETF買いの観測も浮上するなか、これまで乗り遅れていた機関投資家資金などによる押し目買いの動きが強まった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の61%と値上がりを大きく上回ったものの、売買代金は6日連続で3兆円を超え大商いが続いた。

 個別では、ソニー<6758>が売買代金トップで上昇、ファーストリテイリング<9983>、キーエンス<6861>も高い。安川電機<6506>、ダイキン工業<6367>なども買い優勢だった。DTS<9682>、旭ダイヤモンド工業<6140>、長瀬産業<8012>が値を飛ばし、愛眼<9854>、ニチコン<6996>なども物色人気となった。日立造船<7004>が買われ、サトーホールディングス<6287>も買いを集めた。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が売られ、任天堂<7974>も軟調な動き。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、古河電気工業<5801>は急落した。日本ライフライン<7575>がストップ安に売り込まれたほか、ステラ ケミファ<4109>、日本トムソン<6480>などの下げも目立つ。UACJ<5741>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、信越化 <4063> 、ソニー <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約67円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、東エレク <8035> 、古河電 <5801> 、トレンド <4704> 。押し下げ効果は約57円。うち29円はソフトバンク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)鉱業、(4)機械、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)パルプ・紙、(3)銀行業、(4)その他金融業、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△シダー <2435> [JQ]
 上期経常を82%上方修正。
△あらた <2733>
 今期経常を8%上方修正、最高益予想を上乗せ。
△和井田 <6158> [JQ]
 今期経常を41%上方修正、配当も2円増額。
△ASB機械 <6284>
 前期最高益予想を39%上乗せ、配当も20円増額。
△ニチコン <6996>
 今期経常を13%上方修正。
△ダイトロン <7609>
 1-9月期(3Q累計)経常が37%増益。
△長瀬産 <8012>
 今期経常を10期ぶり最高益に22%上方修正。
△DTS <9682>
 上期経常が7%増益で着地、7-9月期も10%増益。
△泉州電 <9824> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△愛眼 <9854>
 上期経常を2.1倍上方修正。

▼UNITED <2497> [東証M]
 「出資先のメルカリ上場延期濃厚」との報道。
▼パワーファス <5950> [東証2]
 東証が信用規制。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)DTS <9682> 、(2)ロジスネクス <7105> 、(3)旭ダイヤ <6140> 、(4)JCU <4975> 、(5)長瀬産 <8012> 、(6)メック <4971> 、(7)新興プラン <6379> 、(8)ゼリア新薬 <4559> 、(9)あらた <2733> 、(10)愛眼 <9854> 。
 値下がり率上位10傑は(1)日本ライフL <7575> 、(2)古河電 <5801> 、(3)フジミインコ <5384> 、(4)ステラケミ <4109> 、(5)日東紡 <3110> 、(6)平河ヒューテ <5821> 、(7)トムソン <6480> 、(8)ピラー <6490> 、(9)ウッドワン <7898> 、(10)ボルテージ <3639> 。

【大引け】

 日経平均は前日比9.23円(0.04%)高の2万2548.35円。TOPIXは前日比1.42(0.08%)安の1792.66。出来高は概算で19億3816万株。値上がり銘柄数は794、値下がり銘柄数は1156となった。日経ジャスダック平均は3705.73円(2.16円安)。

[2017年11月6日]

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