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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:富士急、アウトソシン、ホンダ

富士急 <日足> 「株探」多機能チャートより
■富士急行 <9010>  2,878円  +358 円 (+14.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 富士急行 <9010> が急反騰し、年初来高値を更新した。1日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比19.4%増の41億円に伸びて着地したことが買い材料視された。遊園地を中心とするレジャー・サービス業が収益を牽引した。富士急ハイランドでリニューアルしたジェットコースター「ド・ドドンパ 」、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストでは新設したアスレチックアトラクション「マッスルモンスター」が好評だった。イベント実施や飲食店改装なども奏功し、客数を伸ばした。

■石原産業 <4028>  1,847円  +169 円 (+10.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 1日、石原産業 <4028> が18年3月期上期(4-9月)の連結最終損益を従来予想の2億円の赤字→24億円の黒字(前年同期は7.9億円の赤字)に上方修正。従来の赤字予想から一転して黒字に浮上を見込み、3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の酸化チタンが中国で環境規制強化により減産が相次いだことで需給が引き締まる中、販売が大きく伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善や無機化学事業でのコスト削減も黒字転換に貢献した。修正した上期予想が通期計画の24億円にすでに達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■シーティーエス <4345>  878円  +73 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 1日、シーティーエス <4345> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の5.1億円→6.7億円に30.7%上方修正。増益率が8.2%増→41.4%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の建設ICT事業において積極的な新規顧客開拓などが奏功し受注が好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。コスト抑制も利益を押し上げた。上期業績の上振れに伴い、通期の経常利益も従来予想の12.8億円→14.4億円に12.5%上方修正。増益率が13.3%増→27.4%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績好調に伴い、今期配当を従来計画の7円→9円に増額修正したことも支援材料となった。

■アウトソーシング <2427>  1,700円  +123 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 アウトソーシング<2427>が大幅高で連日の上場来高値を更新。同社は製造現場への人材派遣や請負を主力に展開するが、高水準の求人需要を背景に業績は好調に推移している。海外もM&Aを軸に積極展開して収益に反映させている。1日取引終了後に発表した17年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は売上収益が1655億1500万円(前年同期比77.4%増)、営業利益は68億5700万円(同73.8%増)、最終利益は34億2000万円(同2.4倍)といずれも高水準の伸びを示しこれが好感される格好となった。

■大陽日酸 <4091>  1,455円  +103 円 (+7.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 1日、大陽日酸 <4091> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結最終利益が前年同期比7.3%増の176億円に伸び、従来の3.5%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。昨年9月にエア・リキード社から買収した事業や、同年12月に子会社化した豪・スパガス社の業績上積みが収益を押し上げた。台湾を中心とする電子材料ガスおよび機器・工事の販売が好調だったことなども増益に貢献した。

■テイ・エス テック <7313>  4,395円  +265 円 (+6.4%)  11:30現在
 テイ・エス テック <7313> が続急伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は1日に、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の415億円→450億円に8.4%上方修正。増益率が15.9%増→25.7%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。中国を中心とした主要顧客先であるホンダからの受注台数の増加や機種構成の良化が収益を押し上げる。生産合理化や円安効果も利益拡大を後押しする。なお、下期の想定為替レートは1ドル108円と前回発表予想を据え置いた。

■昭電線HD <5805>  1,138円  +61 円 (+5.7%)  11:30現在
 1日、昭和電線ホールディングス <5805> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の34億円→41億円に20.6%上方修正。増益率が39.0%増→67.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。銅価格の上昇などで電線線材事業の収益が向上するうえ、国内向け受注が好調な電力システム事業も上振れに貢献する。同時に発表した17年4-9月期の同利益は前年同期比6.1倍の21.4億円に急拡大し、従来予想の14億円を上回って着地した。前日終値ベースの予想PERが17.8倍→13.4倍に低下したことも支援材料となった。

■能美防災 <6744>  2,031円  +104 円 (+5.4%)  11:30現在
 能美防災 <6744> が続急伸し、連日で年初来高値を更新した。株価は1990年に記録した上場来高値2040円にあと9円に迫る場面があった。1日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の20.5億円→31億円に51.2%上方修正し、減益率が43.6%減→14.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。同社はセコム傘下の総合防災機器大手。堅調な市場環境を背景に火災報知器などの販売が好調に推移する中、継続的な原価低減の取り組みが奏功し、採算が大きく改善する。なお、通期の経常利益は従来予想の104億円(前期は104億円)を据え置いた。

■奥村組 <1833>  4,570円  +225 円 (+5.2%)  11:30現在
 1日、奥村組 <1833> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の66億円→97.8億円に48.2%上方修正。従来の8.6%減益予想から一転して35.5%増益見通しとなったことが買い材料視された。土木事業、建設事業ともに工事採算が急改善したことで利益を大きく押し上げた。修正した上期予想が通期計画の114億円に対する進捗率が85.8%に達しており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■ホンダ <7267>  3,756円  +180 円 (+5.0%)  11:30現在
 1日、本田技研工業 <7267> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる2400万株(金額で900億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月2日から18年1月31日まで。併せて、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の9000億円→9550億円に6.1%上方修正したことも支援材料となった。

■イーレックス <9517>  1,198円  +54 円 (+4.7%)  11:30現在
 1日、イーレックス <9517> が決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比63.5%増の23.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の電力小売事業で全国の代理店制度の増強やキャンペーン効果が奏功し、高圧分野、低圧分野ともに顧客数が増加したことが寄与。再生可能エネルギー発電設備からの電力調達比率が上昇し、原価が低減したことも増益の要因となった。

■かどや製油 <2612>  6,520円  +270 円 (+4.3%)  11:30現在
 1日、かどや製油 <2612> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.64%にあたる6万株(金額で3億7500万円)を上限に、2日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は1日終値の6250円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■サンケン電気 <6707>  739円  +30 円 (+4.2%)  11:30現在
 サンケン電気<6707>が続伸、10月26日に年初来高値760円をつけたが、その後は売り物に押されていた。目先買い直されて5日移動平均線を再び上回ってきた。半導体素子を手掛けており、旺盛な需要に支えられ業績は好調。18年3月期は最終利益段階では事業構造改革費用の計上に伴い137億円の損失(従来予想25億円の黒字)となる見込みだが、これは一過性のもの。一方で、白物家電向けデバイスや為替の円安効果などが収益に反映され、本業のもうけを示す営業利益は従来予想の73億円から100億円に大きく上方修正している。また、同社はパワー半導体分野に強みを持っており、電気自動車(EV)市場の拡大やIoT時代に対応したデータセンター増設の動きが追い風となっている。

■寿スピリッツ <2222>  4,855円  +190 円 (+4.1%)  11:30現在
 寿スピリッツ<2222>が連日の年初来高値更新となっている。1日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を360億円から367億4000万円(前期比12.9%増)へ、営業利益を44億5000万円から46億7000万円(同21.4%増)へ、純利益を31億5000万円から33億円(同28.3%増)へ上方修正したことが好感されている。首都圏での展開強化や、インバウンド対策として注力している主要都市空港の国際線ターミナルでの販売強化が奏功したことで、上期業績が計画を上振れて着地したことが要因としている。なお、第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高172億1900万円(前年同期比16.3%増)、営業利益18億4900万円(同27.3%増)、純利益14億5000万円(同68.1%増)で、従来予想の営業利益16億3000万円を上回って着地した。

■大平洋金属 <5541>  3,255円  +100 円 (+3.2%)  11:30現在
 大平洋金属<5541>が急伸。ロンドン金属取引所(LME)ではニッケル3カ月物が1日、前日に比べ490ドル高の1トン当たり1万2785ドルに上昇。一時、1万3030ドルと15年6月以来、約2年半ぶりの水準に上昇した。電気自動車(EV)用電池向にニッケル需要が伸びることが材料視されている。このなか、ニッケル価格との連動性が高い同社株が買い人気を集めている。

■ロコンド <3558>  1,784円  +300 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンド <3558> [東証M]が急反騰している。1日、10月のEC事業における速報ベースの受注高が9億4600万円と過去最高になると発表したことが買い材料視された。また、10月単月の営業利益は上期(3-8月)の6200万円を超える見込みとなった。8月の倉庫拡張による家賃増加や10月からの一部運賃上昇を吸収して高水準な利益を達成した。これまで継続的に収益性強化に取り組んだことが実を結んだことになる。なお、今期の計画値は据え置いている。

●ストップ高銘柄
 UMNファーマ <4585>  538円  +80 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在
 大木ヘルス <3417>  1,061円  +150 円 (+16.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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