市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ACCESS、コマツ、Uアローズ

コロナ <日足> 「株探」多機能チャートより
■コロナ <5909>  1,408円  +54 円 (+4.0%)  本日終値
 コロナ<5909>は3日続伸。同社は27日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を810億円から819億円(前期比1.6%増)へ、営業利益を23億円から26億円(同17.1%増)へ、最終利益を19億円から21億円(同16.0%増)へそれぞれ増額した。上半期にルームエアコンの販売が見込みを上回り、寒冷地向けの石油暖房機の販売も好調に推移したほか、工場操業度および生産性の向上、原価低減活動や全社的な経費削減に取り組んだことで利益面の改善が進んだ。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高380億3400万円(前年同期比3.8%増)、営業利益7億800万円(同3.7倍)、最終利益6億4500万円(同3.1倍)だった。

■ACCESS <4813>  989円  +37 円 (+3.9%)  本日終値
 ACCESS<4813>が後場上げ幅を拡大。この日の午前中、台湾子会社が提供する、台湾向けリピート通販支援サービス「CROS(クロス)」の電子発票サービスが、再春館製薬所(熊本県・益城町)の台湾子会社に採用されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。再春館製薬所は、12年から、台湾向けに基礎化粧品「ドモホルンリンクル」の通販事業を展開。今回のACCESS台湾の電子発票サービス導入で、一層の業務効率化を進めるのが狙いとしている。

■コマツ <6301>  3,804円  +127 円 (+3.5%)  本日終値
 コマツ <6301> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。27日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の1410億円→2370億円に68.1%上方修正。従来の15.3%減益予想から一転して42.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。中国をはじめとする建設機械需要の拡大やインドネシア向け鉱山機械の販売好調などが寄与する。円安効果も業績拡大を後押しする。なお、通期の想定レートは1ドル=105円→108円と円安方向に見直した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の58円→72円(前期は58円)に増額修正したことも支援材料となった。

■ユナイテッドアローズ <7606>  4,320円  +130 円 (+3.1%)  本日終値
 紳士・婦人衣料や雑貨セレクトショップを展開するユナイテッドアローズ<7606>は大幅反発し年初来高値を更新。同社は27日取引終了後、18年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を686億8600万円から697億4000万円(前年同期比7.2%増)へ、営業利益を17億5000万円から30億2600万円(同76.5%増)へ、最終利益を5億7000万円から12億6800万円(同45.7%増)へそれぞれ増額した。売上高は、ネット通販が好調に推移したことや、連結子会社のコーエンの販売好調などにより、前回発表予想を上回る見込み。売上総利益率は、為替の影響に伴う仕入原価率の低減やコーエンでの値引き販売の縮小などにより、従来予想を上回る見込み。販管費率は、欠員の発生などがあるものの、ネット通販を含む既存店販売が堅調なことに伴う相対的な人件費率の低減や、たな卸資産の効率化に伴う関連コストの低減、その他固定費率の低減などにより、前回発表予想を下回る見込みだ。

■KOA <6999>  2,343円  +37 円 (+1.6%)  本日終値
 KOA<6999>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は27日、同社株の投資評価の「1」を継続するとともに、目標株価を3000円から3100円に引き上げた。同社の第2四半期累計(4~9月期)の連結営業利益は前年同期比2.08倍の26億4100万円だったが、同証券では第3四半期累計(4~12月期)は同2.1倍の42億1000万円を予想。自動車電装化の加速などで中長期的な安定成長は可能とみており、18年3月通期の同利益は前期比91%増の60億円を見込んでいる。

■日本特殊陶業 <5334>  2,577円  +37 円 (+1.5%)  本日終値
 日本特殊陶業<5334>が高い。午後2時ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を3849億円から4082億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を534億円から664億円(同23.9%増)へ、純利益を382億円から470億円(同83.6%増)へ上方修正したことが好感された。足もとの為替相場が想定レートよりも円安で推移していることが要因という。また従来、中間・期末各27円の年54円を予定していた配当について、各30円の年60円にすると発表しており、これも好材料視されているようだ。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1985億5900万円(前年同期比10.1%増)、営業利益324億8300万円(同22.4%増)、純利益224億2900万円(同45.0%増)だった。

■コカBJI <2579>  3,960円  +50 円 (+1.3%)  本日終値
 27日、コカ・コーラボトラーズジャパン <2579> が決算を発表。17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の378億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。4月にコカ・コーライーストジャパンと経営統合した効果で収益が急拡大したことが寄与。減価償却方法の変更やコスト削減の進展なども大幅増益に貢献した。通期計画の381億円に対する進捗率は99.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,204.5円  +13 円 (+1.1%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>やJXTGホールディングス<5020>など石油関連株が高い。JXTGは3日続伸で年初来高値に買われた。26日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近12月物が前日比1.26ドル高の1バレル53.90ドルへ上昇。この日の時間外取引では54ドル台に値を上げている。サウジアラビアとロシアが減産延長に前向きと報道されており、11月末の石油輸出国機構(OPEC)総会で減産が決まることへの期待感が膨らんでいる。

■ニチイ学館 <9792>  1,188円  +10 円 (+0.9%)  本日終値
 ニチイ学館<9792>が3日続伸。前週末27日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について営業利益が従来予想の30億円から37億円(前年同期比4.5倍)へ、純利益が2億円から9億円(前年同期12億4000万円の赤字)へ上振れたようだと発表しており、これが好感された。売上高は、介護部門における総合事業への移行に伴う介護予防サービス利用者の減少や、医療関連部門における営業戦略変更に伴う契約数の減少などで、従来予想の1459億円に対して1414億円(同2.6%増)と下振れたが、支店や事業現場主体の業務効率改善施策や、教育部門(語学)における地域アプローチに注力した効率的なプロモーション展開などが奏功し利益は上振れたとしている。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均