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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):新日無、邦チタ、ゼンリン

新日無 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新日本無線 <6911>  971円  +135 円 (+16.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 新日本無線 <6911> が急反騰し、年初来高値を更新した。27日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比80.7%増の8.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の電子デバイス製品で車載・産業機器向け半導体の販売が好調だったほか、マイクロ波製品も海外向け衛星通信用コンポーネントが大きく伸びた。円安進行で為替差損益が好転したことも大幅増益に貢献した。第1四半期は51.8%減益だっただけに、累計で増益に転じたことを好感する買いが向かった。

■東邦チタニウム <5727>  1,027円  +118 円 (+13.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 東邦チタニウム<5727>が急騰し、約8カ月ぶりに年初来高値を更新した。27日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を340億円から359億円(前期比15.0%増)へ、営業利益を24億円から30億円(同19.5%減)へ、純利益を21億円から26億円(同22.8%減)へ上方修正したことが好感された。金属チタン製品や機能化学品の増販が売上高を押し上げた。また、機能化学品事業のコスト改善も利益の増額に貢献した。なお、三菱UFJモルガン・スタンレー証券では27日付のリポートで、「会社計画はチタン販売数量据え置きとみるが、上振れてくる可能性も出始めた」としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高178億800万円(前年同期比15.1%増)、営業利益19億2800万円(同81.4%増)、純利益13億1200万円(同44.4%増)だった。

■フューチャー <4722>  1,151円  +112 円 (+10.8%)  本日終値
 フューチャー <4722> が急反騰し、年初来高値を更新した。27日に発表した17年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比40.7%増の35.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。1月に子会社化したワイ・ディ・シーで製造業を中心にシステム開発の受託や自社製品のライセンス販売が好調だったことが寄与。基幹業務パッケージのリニューアル効果や、中堅企業にフォーカスしたプロジェクトの受注増加で子会社FutureOneの収益が大幅に改善したことも利益拡大に貢献した。

■ゼンリン <9474>  3,705円  +350 円 (+10.4%)  本日終値
 ゼンリン<9474>が急反発。27日の取引終了後、オランダの地図・位置情報サービス大手トムトム(アムステルダム)と、日本における高度でリアルタイムなトラフィックサービスを共同開発することで合意したと発表しており、これを好感した買いが入った。トムトムの人工知能(AI)やマシンラーニング技術と、ゼンリングループの持つ精度の高い地図データベースや情報処理技術を融合することで、より正確な交通渋滞情報を提供するという。また、あらゆるIoT機器から得られる位置情報ビッグデータを相互に連携・活用した「地図エコシステム」を構築し、カーナビゲーション機能の充実、コネクテッドカー、自動運転など先端技術への活用なども目指すとしている。同社は同時に第2四半期累計(4~9月)連結決算を発表し、売上高260億1600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益4億7000万円(前年同期3億7800万円の赤字)、純利益2億1300万円の黒字(同3億8700万円の赤字)と20日に発表した修正値に沿った形で着地した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高600億円(前期比3.8%増)、営業利益45億円(同6.3%増)、純利益27億円(同9.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■九電工 <1959>  5,020円  +440 円 (+9.6%)  本日終値
 九電工 <1959> が急反騰し、上場来高値を更新した。27日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比27.8%増の149億円に伸び、従来予想の130億円を上回って着地したことが買い材料視された。オリンピック関連工事や都市再開発の進展など建設需要が拡大するなか、設備工事や空調管工事を中心に手持ち工事が順調に進み、8.5%の増収を達成したことが寄与。受取保険金および配当金が増加した一方、営業外費用が減少したことも大幅増益の要因となった。

■ゲオホールディングス <2681>  1,865円  +163 円 (+9.6%)  本日終値
 27日、ゲオホールディングス <2681> が18年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→135億円に50.0%上方修正。従来の0.4%減益予想から一転して49.3%増益見通しとなったことが買い材料視された。「ニンテンドースイッチ」本体やソフトなどの販売が想定以上に伸びることが寄与。リユース系店舗が堅調に推移していることも収益を押し上げる。さらに、備品消耗品費や販売促進費の削減による採算改善も上振れに貢献する。

■エフ・シー・シー <7296>  2,804円  +244 円 (+9.5%)  本日終値
 27日、エフ・シー・シー <7296> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の100億円→138億円に38.0%上方修正。従来の12.4%減益予想から一転して20.9%増益見通しとなったことが買い材料視された。インドの二輪車用クラッチの販売が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。円安による採算改善や為替差益の発生なども利益を押し上げる。なお、下期の想定レートは1ドル=105円→110円と円安方向に見直した。

■アルゴグラフィックス <7595>  3,630円  +205 円 (+6.0%)  本日終値
 27日に決算を発表。「上期経常が14%増益で着地・7-9月期も10%増益」が好感された。アルゴグラフィックス <7595> が10月27日大引け後(15:30)に決算を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比13.7%増の19.2億円に伸び、通期計画の34.5億円に対する進捗率は55.7%に達し、5年平均の49.2%も上回った。
  ⇒⇒アルゴグラフィックスの詳しい業績推移表を見る

■北國銀行 <8363>  5,240円  +290 円 (+5.9%)  本日終値
 27日に業績修正を発表。「上期経常を53%上方修正」が好感された。北國銀行 <8363> が10月27日大引け後(15:00)に業績修正を発表。18年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の70億円→107億円(前年同期は122億円)に52.9%上方修正し、減益率が43.1%減→13.0%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒北國銀行の詳しい業績推移表を見る

■デサント <8114>  1,519円  +74 円 (+5.1%)  本日終値
 デサント<8114>は大幅反発。午前10時40分ごろに発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高659億5900万円(前年同期比5.5%増)、営業利益33億9900万円(同1.1%減)、純利益24億4000万円(同8.9%減)と増収減益となったが、営業利益が従来予想の31億円を上回って着地しており、これを好感した買いが入った。韓国で「ルコックスポルティフ」が苦戦したほか、在庫処分による粗利率の悪化や販管費の増加もあり、営業減益を余儀なくされたが、国内でアスレチックウエアの「デサント」などが好調に推移した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高1390億円(前期比5.7%増)、営業利益84億円(同0.2%減)、純利益57億円(同0.9%増)の従来見通しを据え置いている。

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