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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:LINE、日立ハイテク、ファナック

LINE <日足> 「株探」多機能チャートより
■LINE <3938>  4,815円  +630 円 (+15.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 LINE<3938>が急反騰し、4月3日につけた年初来高値4370円を一気に更新している。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1212億3300万円(前年同期比17.4%増)、営業利益244億7900万円(同33.8%増)、純利益120億7400万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感されている。9月末の月間アクティブユーザー数が前年同期比4.1%増の1億6800万人となったことなどを背景に、パフォーマンス型広告をはじめとする広告サービス売り上げが伸長した。格安スマートフォンの宣伝広告費や採用増に伴う人件費などの増加はあったが、カメラアプリケーション事業の組織再編に伴う事業譲渡益104億4400万円を計上したことなどもあり、大幅増益を確保した。なお、17年12月期通期業績予想は精緻な業績予想を策定することが困難として、未公表としている。

■ユアテック <1934>  983円  +110 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 ユアテック<1934>が大幅高で、新値追いとなっている。同社は25日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の90億円から115億円(前期比21.0%減)に引き上げた。売上高予想も2100億円から2200億円(同2.7%減)に増額修正。再生可能エネルギー関連工事を含む一般民間工事を中心に売り上げの増加が見込めるとしている。

■サンケン電気 <6707>  729円  +48 円 (+7.1%)  11:30現在
 サンケン電気 <6707> が急伸し、連日で年初来高値を更新した。同社は25日、18年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→90億円に50.0%上方修正。増益率が19.4%増→79.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。冷蔵庫などの省エネ家電向け半導体デバイスが想定以上に伸びるうえ、米子会社の業績好調も収益を押し上げる。円安による採算改善や為替差損益の改善も利益拡大を後押しする。一方、事業構造改革費用165億円を計上することに伴い、連結最終損益を25億円の黒字→137億円の赤字に下方修正し、一転して赤字見通しとなったが売り材料視されなかった。

■日立ハイテクノロジーズ <8036>  4,740円  +270 円 (+6.0%)  11:30現在
 25日、日立ハイテクノロジーズ <8036> が18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の460億円→520億円に13.0%上方修正。減益率が14.7%減→3.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。3次元NANDメモリーなどの需要拡大を背景に、半導体プロセス製造装置や測定装置の販売が想定より伸びる。円安効果や原価低減なども上振れの要因となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の75円→80円(前期は80円)に増額修正したことも支援材料となった。

■大和証券グループ本社 <8601>  705.9円  +33.1 円 (+4.9%)  11:30現在
 25日、大和証券グループ本社 <8601> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.12%にあたる5200万株(金額で400億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月2日から18年3月23日まで(但し、18年1月25日~2月16日は買付を行わない)。併せて決算を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比4.8%増の689億円に伸びて着地したことも支援材料となった。

■ティーケーピー <3479>  2,172円  +79 円 (+3.8%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が大幅続伸。同社は貸会議室の運営や、付随する飲料・宿泊サービスなどを展開しており、今年3月に東証マザーズに株式上場した。SMBC日興証券は25日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は2456円から2700円に引き上げた。同社は、不動産市況が低迷している時期に賃貸不動産を仕入れ、小口化することで収益規模を拡大してきた。今後は、ケータリング事業を手掛ける常盤軒、イベントプロデュースを手掛けるメジャースなど事業再生領域に足を踏み入れ、豊富な法人ユーザーからの多様なニーズに応えていくことで事業規模の拡大を図っていく段階に入ったことに注目している。

■KLab <3656>  1,948円  +61 円 (+3.2%)  11:30現在
 KLab<3656>が3日続伸。25日の取引終了後、空中艦隊アクションバトル「天空のクラフトフリート」で大型アップデートを配信したとしており、利用者層の拡大を期待した買いが入っているようだ。今回のアップデートでは、「艦隊戦(ギルドバトル)」に新機能「魔導シールド」が登場したほか、メーンストーリー第2部がリリースされ、新船員も続々登場していることが目玉としている。

■マキタ <6586>  4,660円  +145 円 (+3.2%)  11:30現在
 マキタ <6586> が大幅反発し、上場来高値を更新した。同社は25日、18年3月期の連結税引き前利益を従来予想の620億円→723億円に16.6%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して11.7%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の電動工具の販売が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。下期の想定レートを1ドル=105円→110円と円安方向に見直したことも上振れの要因となる。

■マーベラス <7844>  980円  +30 円 (+3.2%)  11:30現在
 マーベラス<7844>が反発。25日の取引終了後、LINE<3938>との初の共同事業となるスマートフォン向けゲームアプリ「千銃士(せんじゅうし)」の事前登録受付を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。「千銃士」は両社で企画・開発・運営を行い、共同でサービス提供を行うタイトルで、銃の化身である「貴銃士」を収集・育成し、圧政を敷く世界帝に戦いを挑む「貴銃士×育成ゲーム」。事前登録では、登録人数に応じてキャラクターボイスを「千銃士」公式ツイッターアカウントにて先行公開するほか、ゲーム内のアイテム購入やガチャなどゲームのプレイに役立つ「ノーブルストーン」や、限定ボイス付きのキャラクターカードなどをプレゼントするとしている。

■ファナック <6954>  25,670円  +565 円 (+2.3%)  11:30現在
 ファナック <6954> が大幅反発し、連日で年初来高値を更新した。25日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比45.7%増の1183億円に拡大して着地したことが買い材料視された。自動化需要が拡大する中国を中心に、工作機械向け数値制御装置や産業用ロボットの受注が好調だった。中国スマートフォン向けでロボマシンの特需があったことも収益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の1792億円→2254億円に25.8%上方修正。増益率が6.1%増→33.5%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は7月に続き、2回目となる。

■野村ホールディングス <8604>  669.3円  +12.6 円 (+1.9%)  11:30現在
 野村ホールディングス<8604>が3日ぶり反発したほか、大和証券グループ本社<8601>は続伸で一時5.5%高に買われた。前日の米株市場でNYダウが波乱展開をみせたことで東京市場も軟調な地合いが予想されたが、売り物をこなし日経平均株価は前日比強含みで推移する強さをみせている。前日は東証1部の売買代金も急増し、証券会社にとって手数料収入の拡大など収益面でも追い風が吹いており、見直し買いの動きが出ている。大和証Gは前日の上期決算発表と合わせて発行済み株式数3.12%相当の5200万株、400億円を上限とする自社株買いを発表していることで、上げ幅が大きくなった。

■日立建機 <6305>  3,805円  +65 円 (+1.7%)  11:30現在
 日立建機 <6305> が反発し、連日で年初来高値を更新した。25日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比11倍の401億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国をはじめ建設機械の需要が急拡大し、油圧ショベルなどの販売が大きく伸びたことが寄与。米H-E Parts社と豪ブラッドケンの買収効果も収益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の370億円→510億円に37.8%上方修正。増益率が55.1%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。業績好調に伴い、従来未定としていた上期配当を36円(前年同期は4円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■東京エレクトロン <8035>  19,225円  +155 円 (+0.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が反発、前日は7日ぶりに上昇一服となったが、きょうは朝安からプラス圏に切り返した。きょうの同社株の上昇は小幅であっても意味が大きい。前日に米国株市場ではNYダウが一時200ドル近い下げをみせたが、そのなか半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が慎重な業績見通しを嫌気され売られ、他の半導体関連株にツレ安するものが相次いだ。東京市場でもここ上昇の続いていた半導体関連株は利益確定の売りが誘発される場面だが、指標銘柄である同社株がしっかりした値動きをみせたことで、ディスコ<6146>や信越化学工業<4063>なども、これに追随する動きをみせている。

■アエリア <3758>  1,768円  +14 円 (+0.8%)  11:30現在
 アエリア<3758>が3日ぶりに反発している。25日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っている。上限を20万株(発行済み株数の1.11%)、または4億円としており、取得期間は10月26日から来年3月23日まで。会社側では、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■GMB <7214>  1,944円  +400 円 (+25.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 25日、GMB <7214> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の10.5億円→17.2億円に63.8%上方修正したことが買い材料視された。韓国や欧州向けにウォーターポンプなどの新車用部品、東南アジア向けに補修用部品の販売が伸びたことが寄与。円安による為替差益の発生も利益を大きく押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も17億円→23億円に35.3%上方修正。減益率が33.2%減→9.7%減に縮小する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが8.9倍→6.0倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けた。

■串カツ田中 <3547>  9,890円  +1,500 円 (+17.9%) ストップ高   11:30現在
 串カツ田中<3547>が急騰。同社は25日、アジアで飲食事業などを展開しているシンガポールのSFBI(Asia-Pacific)とフランチャイズ(FC)契約を締結することで合意したと発表。同地域での事業展開による収益への寄与などが期待されているようだ。この契約は、アジアのハブであるシンガポールに出店することで、アジア地域での串カツの知名度を向上させることなどが主な目的。1号店は12月に出店する予定だとしている。

■妙徳 <6265>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 妙徳<6265>が寄り付き大口の買い注文を集めカイ気配で始まり、気配値のまま500円台を回復、2006年以来11年ぶりの高値圏に浮上してきた。同社は半導体製造装置向け真空発生器や吸着パッドを製造、世界的に活況を呈する半導体設備投資需要を取り込んでいる。チップ搬送や、非接触搬送機器などの半導体向け特殊技術に引き合いが強く、にわかに関連有力株として上値追い態勢を強めている。

●ストップ高銘柄
 宮越ホールディングス <6620>  641円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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