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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~「アベノミクス加速」への可能性が相場を押し上げる

日経平均 <5分足> 「株探」多機能チャートより

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:「アベノミクス加速」への可能性が相場を押し上げる
■外資系証券の注文動向:差し引き310万株の売り越し
■前場の注目材料:トクヤマ、半導体に110億円、多結晶シリコンなど増産


■「アベノミクス加速」への可能性が相場を押し上げる

12日の日本株市場は、政策期待の高まりから堅調な展開が見込まれる。11日の米国市場では、予想を上回る決算が相次いだほか、原油相場の上昇が好感された。FOMC議事録では当局者の大半が年内の利上げについて支持する見方を示した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の20945円となり、これにサヤ寄せする格好から、日経平均は連日で年初来高値を更新しよう。

昨日の日経平均は7営業日続伸で2012年12月の第2次安倍内閣発足後の最高値である、終値ベースの高値20868.03(2015年6月)を超えた。先物主導によるインデックスに絡んだ資金が断続的に入っており、日経平均を押し上げた。週末にはSQを控えており、SQで節目の21000円を捉えてくるとの見方も出てきている。

また、衆院選の世論調査では与党の優勢が伝わっている。「最も可能性が高い結果」として、連立与党による議席過半数維持を市場が期待しているとみられるなか、これを後押しする調査結果を受けて、「アベノミクス加速」への可能性が相場を押し上げよう。長期的な上値抵抗レベルであり、強弱感が対立しやすいが、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒などもあって需給を軽くしている面もあってトレンドが強まりやすいだろう。政策に関連する銘柄への物色が一段と強まりやすい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き310万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り830万株、買い520万株、差し引き310万株の売り越しとの観測。

10月 4日(水): 40万株の買い越し
10月 5日(木): 60万株の買い越し
10月 6日(金): 20万株の買い越し
10月 10日(火): 110万株の売り越し
10月 11日(水): 70万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(22872.89、+42.21)
・ナスダックは上昇(6603.55、+16.30)
・半導体SOX指数は上昇、(1215.19、+7.99)
・日経平均はアベノミクス後の高値更新(20881.27、+57.76)
・NY原油は上昇、(51.30、+0.38)
・シカゴ日経225先物(20945、+75)
・9月工作機械受注、45%増

・トクヤマ<4043>、半導体に110億円、多結晶シリコンなど増産
・日本ガイシ<5333>、Noxセンサー増産、140億円投資
・アステラス薬<4503>、新薬探索で第一三共<4568>、田辺三菱<4508>と協業
・神戸鋼<5406>、鉄粉製品もデータ改竄、子会社では検査成績書を変造


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:00  営業毎旬報告(10月10日現在、日本銀行)
・10:10  国債買い入れオペ(残存期間5年超10年以下と10年超)(日本銀行)
・11:00  都心オフィス空室率(9月)    3.35

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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