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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ファンド資金流入で防衛関連に思惑買いも

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ファンド資金流入で防衛関連に思惑買いも
■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の買い越し
■前場の注目材料:東京瓦斯、投資枠1兆円、18~20年度、北米・東南アジアに重点


■ファンド資金流入で防衛関連に思惑買いも

6日の日本株市場は、買い先行後はこう着感の強い相場展開が続きそうである。5日の米国市場は、税制改革実現への期待が強まり、終日堅調な展開となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の20700円だった。円相場は1ドル112円80銭辺りと横ばい推移が続いている。まずは米株高を引き継ぐ格好から、買い先行となろう。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から日経平均は年初来高値を更新しよう。その後はこう着ながらも2015年8月高値を意識した先高期待は高まりそうだ。もっとも海外ファンド等によるインデックスに絡んだ商いが中心とみられる。3連休を控えているほか、朝鮮労働党の創立記念日を10日に控え、北朝鮮情勢の緊張等も引き続き上値の重しになる。

また、米雇用統計の発表を見極めたいとの模様眺めムードのほか、10日公示、22日投票の衆議院選挙に向けた政治不安なども手掛けづらくさせているとみられる。マザーズが3日続落など、個人主体の中小型株も、物色対象を絞りづらいだろう。

そのため物色はインデックスに絡んだ指数インパクトの大きい銘柄の他は、ビットコインやAI、防衛関連辺りでの短期値幅取りといったところ。ブラックロック・ジャパンによる石川製作所<6208>の保有割合が8.75%に膨れており、防衛関連に関心が集まりやすいか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き20万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り540万株、買い560万株、差し引き20万株の買い越しとの観測。

09月29日(金): 380万株の買い越し
10月 2日(月): 100万株の売り越し
10月 3日(火): 20万株の売り越し
10月 4日(水): 40万株の買い越し
10月 5日(木): 60万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(22775.39、+113.75)
・ナスダックは上昇(6585.36、+50.73)
・日銀、大規模緩和を維持
・シカゴ日経225先物(20700、+60)
・日経平均は4日続伸(20628.56、+1.90)
・ドル円は1ドル112円80銭-90銭
・NY原油は上昇、(50.79、+0.81)


・東京瓦斯<9531>、投資枠1兆円、18~20年度、北米・東南アジアに重点
・ファナック<6954>、産業用ロボ増産、19年、8割増、月1万1000台
・トヨタ紡織<3116>、内外装品の防音・振動対策評価、スイス企業などと合弁
・第一三共<4568>、iPS細胞由来心筋シート、クオリプスと開発、5年後めどに実用化
・インフォコム<4348>、仮想ロボット投入、まずイスラエル商品


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  毎月勤労統計(8月)  0.5%  -0.6%
・10:00  営業毎旬報告(9月30日現在、日本銀行)

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

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