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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本郵政、ゲンキー、住石HD

日本郵政 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本郵政 <6178>  1,313円  -16 円 (-1.2%)  本日終値
 日本郵政<6178>が反落。前週末29日は日経平均株価への採用に伴うリバランス買いが引けにかけ流入し、株価はプラスで引けた。ただ、政府保有株売り出しの受渡日も29日だったことから、一連のイベントが終了するとともに、上値の重い展開となっている。株価は売出価格(1322円)を下回って推移しており、今後、同価格の奪回が焦点となる。

■ゲンキー <2772>  4,375円  -10 円 (-0.2%)  本日終値
 ゲンキー<2772>は小幅続落。日証金が9月29日、ゲンキー株について、2日約定分から貸借取引申し込み停止措置の解除および貸株利用等に関する注意喚起を実施すると発表した。貸借取引の一部解除により、売買の自由度が回復するとの見方があるなかで、きょうはやや売りが優勢となっている。

■住石ホールディングス <1514>  156円  +42 円 (+36.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 9月29日、住石ホールディングス <1514> が出資先の豪州・ワンボ炭鉱から受け取る配当金が想定を大幅に上回る11.2億円で確定したと発表しており、業績拡大に期待する買いが向かったようだ。同社はワンボ炭鉱から配当可能利益に応じて毎期配当を受領している。17年6月期は通期3億円での予想に対し、11.2億円で確定したとの通知を受けた。18年3月期業績への影響は現在集計中とし、準備が出来次第、公表するとしている。

■日本プロセス <9651>  1,718円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 9月29日、日本プロセス <9651> [JQ]が11月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて、18年5月期上期(6-11月)の連結経常利益を従来予想の1.9億円→2.8億円に47.4%上方修正。増益率が26.7%増→86.7%増に拡大する見通しとなったことや、発行済み株式数の7.4%にあたる42万2674株の自社株消却を実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■トーセ <4728>  2,801円  +470 円 (+20.2%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 トーセ<4728>は一時ストップ高。9月28日に開催されたスペシャルイベント「ドラゴンクエスト11 ネタバレイトショー~ネタバレするとはなにごとだ!~」で、「ドラゴンクエストライバルズ」の10月9日午後8時からの公式生放送が告知されたことを受けて、同ゲームの開発を担当する同社への関心が高まっているようだ。同ゲームは「ドラゴンクエスト」関連作品では初となる対戦デジタルカードゲーム。配信開始は17年秋とされており、配信時期に関する情報などが明らかになるのではないかとの思惑が働いているようだ。

■シライ電子工業 <6658>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 シライ電子工業<6658>が前週末に続きストップ高。同社はプリント配線板の専業メーカーだが、主要販売先はデンソー<6902>であり、トヨタグループが電気自動車(EV)開発に新会社を設立するなど注力の構えをみせていることで、同社製品の需要拡大の思惑が投機資金攻勢の根拠となっている。また、「ニンテンドースイッチ」が飛ぶ鳥を落とす勢いの任天堂<7974>が上位株主に入っていることから、同関連銘柄の一角としても人気素地を内包している。

■富士ソSB <6188>  1,611円  +231 円 (+16.7%) 一時ストップ高   本日終値
 富士ソフトサービスビューロ<6188>が一時ストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社は9月29日、日本年金機構から発注された「事務センターにおける入力業務・共同処理委託」を受託したことを明らかにした。受託する業務は、北海道事務センター、仙台広域事務センター、高崎広域事務センター、新潟事務センター、金沢広域事務センター、名古屋広域事務センター、福井事務センター、滋賀事務センターの入力業務・共同処理委託。業務内容は、届出書などの受け付けやデータ入力、配信されるデータの指定帳票への印刷、各種通知書などの裁断や封入・封緘の発送準備、処理済み届出書などの編綴保管、その他付随する業務となっている。

■ミタチ産業 <3321>  1,060円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 9月29日、ミタチ産業 <3321> が決算を発表。18年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比3.0倍の4.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。需要回復を背景に工作機械向けやパチンコ機向け電子部品などの受注が大きく伸びたことが寄与。車載機器関連の半導体販売や受託生産が増加したことも増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の10億円→13.1億円に31.0%上方修正。増益率が32.3%増→73.3%増に拡大し、11期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。併せて、今期の年間配当を従来計画の24円→26円(前期は24円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに、前日終値ベースの予想PERが10.0倍→7.2倍に急低下し、割安感がさらに強まったことも買いに拍車を掛けている。

■TYK <5363>  414円  +52 円 (+14.4%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 TYK<5363>は大幅高で一時2006年1月以来11年9カ月ぶりの400円台を回復した。同社はJFE系の耐火物大手で18年3月期は営業利益段階で前期比15%増の15億3000万円予想と好調。市場では「粗鋼生産量の増加が収益面で追い風となっている。中国をはじめ世界的な景況感の回復に伴い、筆頭株主で主要販売先のジェイ エフ イー ホールディングス<5411>の業績が急回復途上にあり、同社が生産する製鋼用耐火物も需要拡大の方向が読める。PBR0.6倍台と株価指標面でも割安感が依然として強い」(準大手証券ストラテジスト)という。

●ストップ高銘柄
 テックポイント・インク <6697>  1,672円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 ロードスターキャピタル <3482>  2,998円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 トーヨーアサノ <5271>  3,395円  +504 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 和井田製作所 <6158>  697円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 大興電子通信 <8023>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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