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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):浜ゴム、ヒトコム、トーカイ

浜ゴム <日足> 「株探」多機能チャートより
■横浜ゴム <5101>  2,393円  +73 円 (+3.2%)  本日終値
 横浜ゴム<5101>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が9月29日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2200円から2500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。フィリピン工場の火災の影響を勘案した一方、値上げ効果や原材料価格下落などの影響で、17年12月期の営業利益予想を510億円から530億円(会社予想500億円)へ、また、18年12月期予想を同570億円から590億円へ引き上げたことが要因としている。

■ヒトコム <3654>  1,957円  +58 円 (+3.1%)  本日終値
 ヒト・コミュニケーションズ<3654>が4日続伸。同社は9月29日取引終了後に、前17年8月期通期の連結業績予想を修正。6月30日にEC業務支援サービス事業などを手掛けるビービーエフ(東京都千代田区)を子会社化した効果により、売上高予想を従来の302億7000万円から347億7000万円(前の期比20.6%増)に引き上げた。一方、取得費用などにより各利益への影響は軽微とし、営業利益予想29億6000万円(同5.6%増)、経常利益予想29億6500万円(同5.5%増)、純利益予想17億4000万円(同11.4%増)は従来通り据え置いている。

■トーカイ <9729>  4,945円  +145 円 (+3.0%)  本日終値
 トーカイ<9729>が大幅反発して一時、前週末比340円(7.1%)高の5140円まで買われた。午前11時ごろ、TDK<6762>と医療・介護を中心としたデジタルヘルスケアビジネスの拡大発展を目指して業務提携することで合意したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。トーカイでは、生体センサー機能を備えたリストバンド型IoTウエアラブル機器を活用して、主に高齢者を対象とした24時間遠隔モニタリングシステムの実用化を進めているが、TDKと業務提携しセンサーデバイスなどの供給を受けることで、バイタルデータ24時間遠隔モニタリングシステムの早期実現を目指すという。また、これに伴うデータ収集・分析・異常アラートの検出を目的とした専用アプリケーションの共同開発も進めるとしている。

■住友ゴム工業 <5110>  2,095円  +33 円 (+1.6%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>が反発。SMBC日興証券が9月29日付で、投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を1850円から2150円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。17年12月期営業利益予想を670億円から680億円(会社予想630億円)へ、18年12月期を同740億円から770億円へ引き上げたことが要因。値上げの浸透は相対的に他社より遅れているが、原料価格は想定以上に下がっていることから、結果的に従来予想より利益が積み上がる方向だという。また、冬タイヤの値上げ前駆け込み需要から第3四半期は好決算が予想され、短期的な業績モメンタムの強さは株式市場に好感される可能性があるとしている。

■第一生命HD <8750>  2,040円  +21 円 (+1.0%)  本日終値
 第一生命ホールディングス<8750>、T&Dホールディングス<8795>など大手生保株が買い優勢の展開となった。米国では好調な企業業績や経済の強さに加え、税制改革などトランプ米大統領の打ち出した政策を反映して長期金利の上昇が続いている。米10年債利回りは前週末9月29日時点で2.33%台に上昇、これを受けて生保株は米国事業の利ザヤ拡大への思惑が株価を刺激する形となっている。

■東京エレクトロン <8035>  17,430円  +150 円 (+0.9%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が4連騰、主力輸出株全般が冴えないなか、年初来高値圏で売り物をこなし頑強な展開をみせた。米国株市場ではここにきてインテルが高値追いとなっているほか、前週末はエヌビディアやザイリンクスも買い優勢となるなど半導体関連株が強い動きをみせた。前週末時点で、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸となり、2001年以降の最高値圏を走っている。東京市場でも半導体関連株への見直し機運が台頭しており、東エレクはその象徴株として買われている。

■シンフォニア <6507>  486円  +4 円 (+0.8%)  本日終値
 シンフォニアテクノロジー<6507>が続伸。岩井コスモ証券が9月29日付で、投資判断「A」を継続しつつ、目標株価を390円から560円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、第1四半期の営業損益が前年同期の3億400万円の赤字から2億1000万円の黒字に転換したことを受けて、5期連続増益に向けて好発進したと評価。高成長期待が株価を押し上げる展開が継続すると予想する一方、競合する他社に比べて株価は相対的に割安感があるとしており、さらなる上昇が期待できるとしている。

■アダストリア <2685>  2,352円  -188 円 (-7.4%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 アダストリア<2685>は大幅反落。9月29日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を2330億円から2305億円(前期比13.2%増)へ、営業利益を150億円から135億円(同9.5%減)へ、純利益を119億円から110億円(同5.0%減)へ下方修正したことが嫌気されている。上期に一部のブランドで夏物セールが盛り上がりに欠け、在庫消化のために値下げ率が上昇したことなどが要因としている。なお、同時に発表した第2四半期累計の連結決算は売上高1077億9300万円(前年同期比10.3%増)、営業利益40億3300万円(同49.9%減)、純利益50億3700万円(同3.9%増)だった。

■ニトリホールディングス <9843>  15,850円  -240 円 (-1.5%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が3日続落。岩井コスモ証券が9月29日付で投資判断を「A」から「B+」へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、18年2月期は既存店売上高が堅調に推移していることや、為替予約レートの改善が進む見通しであるとして31期連続増収営業増益を達成するとみているが、続く19年2月期は為替予約を実施しておらず、円安による仕入れコストの上昇で収益悪化懸念が高まっていると指摘。海外を含めた出店拡大や商品入れ替えなどにより吸収すると予想しているものの、今後の株価の上昇を抑える公算が大きいと見込んでいる。なお、目標株価は1万7500円から1万8500円へ引き上げている。

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