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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクステージ、合同鉄、マネフォ

ネクステージ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ネクステージ <3186>  2,212円  +232 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ネクステージ <3186> が急反発し、上場来高値を更新した。9月29日、同社は17年11月期の連結経常利益を従来予想の24億円→32億円に33.3%上方修正。増益率が15.1%増→53.4%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の中古車販売店で販売台数と単価がともに伸び、売上が計画を18.0%も上回ることが寄与。付帯商品の収益改善に加え、車検台数や買取台数の増加も利益上振れに貢献する。

■合同製鐵 <5410>  2,290円  +183 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 9月29日、合同製鐵 <5410> が18年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の7億円→20億円に2.9倍上方修正。従来の41.5%減益予想から一転して67.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益8.1億円が発生することが最終利益を大きく押し上げる。鋼材価格の引き上げやコスト削減の進展なども上振れに貢献する。

■マネーフォワード <3994>  3,350円  +265 円 (+8.6%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>やPKSHA Technology<3993>、テックポイント・インク<6697>など直近IPO株が高い。マネーフォワードは、29日に東証マザーズに新規上場し、公開価格(1550円)を94%上回る3000円で初値をつけた。上場2日目のこの日は一時3370円まで買われた。おカネに関するプラットホームの運営が主な事業で、個人向けに自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」などを展開。フィンテック関連の代表格として人気を集めている。また、同じ29日に東証マザーズ(外国株)に新規上場したテックポイントはストップ高。同社は米国に本社を置き、監視・車載カメラ向け映像送信用半導体と、映像記録装置向けの映像受信用半導体を提供している。初の外国株受託受益証券(JDR)での上場企業となり注目を集めている。また、22日に東証マザーズに新規上場したPKSHAは、上場7日目のこの日、初の1万円乗せを達成した。初値は公開価格2400円に対し2.3倍の5480円だった。同社は東大発の人工知能(AI)ベンチャー企業であり高成長期待からの買いが集まっている。

■JCRファーマ <4552>  3,670円  +210 円 (+6.1%)  本日終値
 JCRファーマ<4552>が大幅4日続伸し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が9月29日付で投資評価「1」、目標株価4200円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券によると、株式市場はJ-Brain-Cargo+ライソゾーム病のパイプラインの戦略優位性を軽視していると指摘。17年後半にも行われる見通しのJR-141 のP1/2試験中間データ発表とともに注目が集まり、市場での評価が高まると判断しているという。また、同社の新たな資本提携先となるメディパルホールディングスは同社の研究開発方針には関与せず、流通面や米国での開発に必要なCRO(医薬品開発受託機関)などについてアドバイスをするもようで、米国での両社のシナジーに期待したいともしている。また、9月29日の取引終了後に、会社側がファブリー病治療酵素製剤(開発番号「JR-051、遺伝子組換えα-ガラクトシダーゼA)の製造販売承認申請を、同日付で厚生労働省に行ったとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ラクス <3923>  2,192円  +122 円 (+5.9%)  本日終値
 9月29日、ラクス <3923> [東証M] が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.5億円→4.5億円に29.4%上方修正。従来の12.8%減益予想から一転して12.8%増益見通しとなったことが買い材料視された。主力の経費精算システム「楽楽精算」を中心としたクラウド事業が好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。積極的な成長投資を継続しているものの、採用環境激化を背景に人件費の未消化が発生したことなども利益上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の11.7億円(前期は9.7億円)を据え置いた。

■バリューコマース <2491>  884円  +48 円 (+5.7%)  本日終値
 バリューコマース<2491>が大幅高。前週末に商い急増のなか一時18.5%高と急騰、大引け週末特有の手仕舞い売りで伸び悩んだものの、きょう改めて買い直される展開となった。同社はネット広告を展開しており、好採算案件の拡大で業績は急回復歩調にある。ネット広告分野では“非運用型広告”の成長が鈍化する一方で、閲覧者の属性や行動履歴を分析して効果的な広告が表示されるアドテクノロジーを駆使した“運用型広告”市場が拡大しており、アフィリエイト分野でトップクラスの実力を有する同社にとっても追い風が強い。17年12月期経常利益を従来計画の11億円から19億2000万円予想に大幅増額修正してマーケットの注目を集めたが、来期以降の成長にも期待がかかっている。

■スター・マイカ <3230>  1,770円  +94 円 (+5.6%)  本日終値
 スター・マイカ <3230> が急反発し、年初来高値を更新した。9月29日発表した17年11月期第3四半期累計(16年12月-17年8月)の連結経常利益が前年同期比61.2%増の28.1億円に拡大して着地したことが買い材料視された。インベストメント事業で利益率の高い物件を早期売却したことが寄与し、大幅増益を達成した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の27.2億円→30億円に10.3%上方修正。増益率が5.7%増→16.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、今期の年間配当を従来計画の38円→41.5円(前期は46円)に増額修正したことも支援材料となった。

■三井住友建設 <1821>  685円  +35 円 (+5.4%)  本日終値
 三井住友建設<1821>は6日続伸で、新値追いとなった。同社は9月29日に、スリランカで建築、土木の日本政府開発援助(ODA)建設工事を相次いで受注したと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。受注したのはジャフナ大学農学部研究研修複合施設設立計画(請負金額は約10億円)と、ケラニ河新橋建設事業(請負金額はJV総額で約69億円)。同国への進出は同社にとって約8年ぶりとなる。

■ミルボン <4919>  7,120円  +290 円 (+4.3%)  本日終値
 ミルボン<4919>が大幅3日続伸し、実質上場来高値を更新した。9月29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年12月21日~17年9月20日)連結決算が、売上高228億3900万円(前年同期比6.6%増)、営業利益38億9400万円(同1.3%増)、純利益31億3600万円(同32.3%増)と増収増益となり、通期目標の達成に向けて順調に推移していることが好感されている。ヘアケア用剤部門がプレミアムブランドを中心に売り上げが順調に回復していることに加えて、染毛剤部門で若年層向け新商品が好評となっていることが寄与した。また、中国や韓国をはじめとして東アジアや東南アジア事業が順調に伸長していることも貢献した。なお、17年12月期通期業績予想は、売上高327億円、営業利益55億5000万円、純利益35億8000万円の従来見通しを据え置いている。

■グリー <3632>  794円  +25 円 (+3.3%)  本日終値
 グリー<3632>が3日ぶりに反発。本日の寄り前に、集計中の第1四半期(7~9月)連結業績について、売上高が従来予想の205億円から215億円(前年同期比44.2%増)へ、営業利益が15億円から25億円(同1.7%減)へ、純利益が10億円から15億円(同86.1%減)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入っている。会社側によると、ゲーム・エンタメ事業が好調に推移したことに加えて、コストコントロールによる費用削減が進行したことが寄与したとしている。

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