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【経済】馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:フィスコアプリとレーダースクリーンの組み合わせワザ!「エヌビディア関連」

任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより

皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。

フィスコアプリとトレードステーションの銘柄ボード機能「レーダースクリーン」の組み合わせ技について、具体的にテーマや銘柄を交えてお話しします。今回、私が注目したフィスコアプリの記事は「エヌビディア関連」についてです。

●半導体関連

半導体は、スマートフォン、自動運転、AI、IOTなどあらゆる分野にまたがるテーマです。最近では、半導体の製造過程に人材を派遣する、人材関連の銘柄の株価が堅調であったり、半導体の市場規模は非常に大きいと言えます。世界では37兆6179億円、国内では3兆5068億円の市場規模となっています。(2016年、WSTS日本協会より)

●半導体関連の中でもエヌビディアに注目

半導体関連の中でも、エヌビディアには特に注目すべきだと言えそうです。エヌビディアはアメリカの画像処理半導体(GPU)メーカーです。画像処理、つまり並列分散処理を得意とするGPUは、中央処理装置「CPU」に比べて少ない資源で大量計算ができる点に特徴があります。そのため、GPUは当初パソコンゲーム用に使われていましたが、昨今ではビッグデータ、人工知能(AI)、自動運転、VR/AR、医療ICT(電子カルテ、ゲノム解析、創薬等)などの分野のほか、仮想通貨のマイニング(複雑な暗号計算)にも応用されるようになっています。さらに、快進撃が喧伝される任天堂<7974>のNintendo Switchにも同社のカスタマイズGPUが使われています。このように、エヌビディアは昨今話題となっている複数のテーマに関連します。これらのテーマの息の長さから、エヌビディア関連は中長期的に(具体的には量子コンピューターが量産されるまで)注目されそうです。

●日本国内のエヌビディア関連

アセンテック<3565>が8月24日に米画像処理半導体大手エヌビディアとパートナー契約を締結したと発表したことで、ストップ高となる展開がありました。このように、国内でも足元でエヌビディア関連銘柄への関心が集まっていますので、国内の代表的な関連銘柄を見てみましょう。

●代表的なエヌビディア関連銘柄

エヌビディア関連銘柄をフィスコアプリで調べてみたところ、トヨタ自動車<7203>や任天堂<7974>、アセンテック<3565>など15銘柄以上が挙げられています。

●トレードステーションで銘柄ピックアップ

ここからはトレードステーションが活躍する場面です。私は、これらの銘柄を全てトレードステーションに登録しています。トレードステーションの銘柄ボード機能「レーダースクリーン」に上記の銘柄群を登録したあと、チャートで各銘柄をチェックします。日足レベルで押し目を入れながら右肩上がりとなっているのは、菱洋エレクトロ<8068>でしたので、今回は同社について少し掘り下げたいと思います。

●菱洋エレクトロ<8068>

エヌビディア主催イベントのパートナーです。半導体、システム情報機器等を扱うエレクトロニクス商社であり、IoT分野での取り組みを一層強化しています。アドソル日進<3837>と業務提携をしておりAI分野にも積極的に取り組んでいます。同社は8月31日に第2四半期累計連結決算を発表しています。売上高460億4900万円(前年同期比6.6%減)、営業利益6億8900万円(同12.5%減)の減収減益となっていますが、従来予想の営業利益6億5000万円を上回ったことは好感されているようです。また、PBRは1を下回っており、配当利回りには割安感があります。そのため、株価は割安感是正の動きが継続すると考えられます。

次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとレーダースクリーンについてお話します。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)

《DM》

 提供:フィスコ

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