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【市況】20日の米国市場ダイジェスト:ダウは41ドル高、FOMC受けて小動き

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは41ドル高、FOMC受けて小動き

NYダウ       ナスダック
終値 :22412.59  終値 :6456.04
前日比:+41.79    前日比:-5.28
始値 :22351.38  始値 :6459.74
高値 :22413.26  高値 :6466.05
安値 :22314.68  安値 :6414.23

20日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は41.79ドル高の22412.59、ナスダックは5.28ポイント安の6456.04で取引を終了した。朝方はFOMCの発表を午後に控えて、小動き。注目のFOMCでは大方の予想通り、バランスシート縮小を10月から開始しする方針を示した。また、ハリケーンによる経済への影響は一時的との見方から年内残り1回の利上げ見通しは据え置いた。発表後に下落したが、引けにかけて下げ幅を縮小し前日終値を挟んで揉み合う展開となった。セクター別では、運輸や消費者・サービスが上昇する一方で半導体・半導体製造装置や食品・飲料・タバコが下落した。

家庭用品小売のベッド・バス&ビヨンド(BBBY)は通期見通しを引き下げ、大幅下落。食品のゼネラルミルズ(GIS)は決算内容が嫌気され、軟調推移。一方で、製薬のファイザー(PFE)はモルガンスタンレーによる投資判断引き上げを受け、上昇。米長期金利の上昇で、モルガン・スタンレー(MS)やゴールドマンサックス(GS)などの金融各社が買われた。

携帯端末のアップル(AAPL)のApple Watch 3でLTE接続が不安定であるとのレビュー記事が散見された。アップルも記者に貸し出した端末に問題があったことを認め、ソフトウェアのアップデートで対応する見通し。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル急伸、米2年債利回り2008年来高水準


 米連邦準備制度理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利であるFF金利誘導目標を1.00-1.25%のレンジに据え置き決定した。また、バランスシートの縮小を10月から開始することを明らかにした。

注目されていたFRBの金利見通しでは、16メンバーのうち12メンバーが依然本年あと一回の利上げを予想。また、11メンバーが2018年に3回の利上げを予想していることが明らかになった。

結果を受けて米債利回りは上昇。米2年債利回りは1.38%から1.43%まで上昇し、2008年11月来の高水準を記録、米10年債利回りは2.21%から2.27%まで上昇した。ドルも急伸。ドル・円は111円12銭から112円14銭まで上昇し、7月26日来の高値を更新した。ユーロ・ドルは、1.2033ドルから1.1896ドルへ急落した。


■NY原油:反発で50.41ドル、清算値ベースで50ドル台を回復

NY原油先物10月限は反発(NYMEX原油10月限終値:50.41 ↑0.93)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比+0.93ドルの50.41ドルで取引を終えた。主要産油国による減産体制が2018年以降も維持されるとの思惑が広がっており、需給改善への期待は持続している。WTI先物10月限は清算値ベースで50ドル台を回復した。原油在庫の増加は織り込み済みだったようだ。NYダウの続伸は原油先物相場に対する支援材料になったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  25.06ドル +0.20ドル(+0.80%)
モルガン・スタンレー(MS) 47.89ドル +0.22ドル(+0.46%)
ゴールドマン・サックス(GS)229.79ドル +0.88ドル(+0.38%)
インテル(INTC)      37.07ドル -0.16ドル(-0.43%)
アップル(AAPL)      156.07ドル -2.66ドル(-1.68%)
アルファベット(GOOG)   947.54ドル +10.68ドル(+1.14%)
フェイスブック(FB)    172.17ドル -0.35ドル(-0.20%)
キャタピラー(CAT)     124.85ドル +0.11ドル(+0.09%)
アルコア(AA)       47.50ドル +1.30ドル(+2.81%)
ウォルマート(WMT)     80.50ドル +0.45ドル(+0.56%)
スプリント(S)       8.03ドル -0.17ドル(-2.07%)

《FA》

 提供:フィスコ

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