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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発・1万9900円台に到達、海外投資家の買い観測 (9月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19793.80
高値  19933.40(13:23)
安値  19787.65(09:00)
大引け 19909.50(前日比 +102.06 、 +0.52% )

売買高  19億8644万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆8921億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、1万9900円台に到達
 2.北朝鮮のミサイル発射も反応限定的で後場一段高
 3.海外投資家の押し目買いや買い戻し観測で上値指向
 4.証券・精密・機械株などが買われ全体相場押し上げる
 5.売買代金も急増し2兆9000億円近くに膨らむ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは45ドル高と5日続伸、終値ベースでの史上最高値を3日続けて更新した。原油高が好感されたほか、ボーイングやファイザーの上昇が指数を押し上げた。

 東京市場では朝方に北朝鮮のミサイル発射のニュースに身構えたものの、日経平均株価は頑強な値動きをみせ、後場に入ると一段高に買われた。

 15日の東京市場は、予想以上に強い地合いだったといえる。前場取引開始前に北朝鮮がミサイルを発射し北海道上空を通過して太平洋上に落下、地政学リスクの再燃が意識されたが、日経平均は朝方こそ軟調だったものの、その後は買い優勢に転じた。前日の米国株市場ではNYダウが3日連続で最高値を更新するなど強調展開を続けており、相対的に出遅れる東京市場では主力株などに海外投資家の押し目買いやヘッジファンド系資金の買い戻しも指摘されている。後場に入ると日経平均は一段高。ショートポジションの巻き戻しが加速し、1万9900円台に買われた。3連休前ということもあり、大引け間際に手仕舞い売りが出たが、高値水準を保った。証券株が堅調だったほか、精密、機械株など輸出業種も強い。東証1部の売買代金は2兆9000億円近くに膨らんだ。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が買われ、トヨタ自動車<7203>など自動車株が総じてしっかり。東京エレクトロン<8035>、ダイキン工業<6367>も堅調。オハラ<5218>がストップ高となり、ラサ商事<3023>、古河電池<6937>も値幅制限上限に買われた。GSIクレオス<8101>、安永<7271>が物色人気、ウィルグループ<6089>も高い。昭和電工<4004>、ステラ ケミファ<4109>も商いを伴い上昇。Hamee<3134>、アイフル<8515>も高い。
 半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>が冴えず、花王<4452>も軟調。ダイニック<3551>が利益確定売りに下げ、J.フロント リテイリング<3086>、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>など百貨店株も売られた。コーセー<4922>、資生堂<4911>が下落、ピジョン<7956>の下げも目立った。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ファナック <6954> 、ダイキン <6367> 、アステラス <4503> 、トレンド <4704> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約61円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は資生堂 <4911> 、花王 <4452> 、日東電 <6988> 、ユニファミマ <8028> 、信越化 <4063> 。押し下げ効果は約17円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)ガラス土石製品、(2)証券商品先物、(3)鉱業、(4)精密機器、(5)機械。一方、下落は5業種のみで下落率の上位から(1)電気・ガス業、(2)陸運業、(3)鉄鋼、(4)小売業、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△大盛工業 <1844> [東証2]
 今期経常は292倍増益・3円増配へ。
△ベガコーポ <3542> [東証M]
 越境ECプラットフォームの登録会員数が10万人突破。
△ノムラシス <3940> [JQ]
 上場1周年記念株主優待を実施。
△テモナ <3985> [東証M]
 今期最高益予想を29%上乗せ。
△寺岡製 <4987> [東証2]
 今期経常を26%上方修正。
△オハラ <5218>
 今期経常を62%上方修正。
△シンメンテ <6086> [東証M]
 1→3の株式分割を実施。
△HyAS&C <6192> [東証M]
 5-7月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△昭和真空 <6384> [JQ]
 今期経常を58%上方修正。
△明豊エンタ <8927> [JQ]
 今期経常は3.7倍増益、10期ぶり5円で復配へ。

▼ジャストプラ <4287> [JQ]
 上期経常が15%減益で着地・5-7月期も17%減益。
▼ショクブン <9969> [東証2]
 今期最終を11.1億円の赤字に下方修正、無配転落・優待も中止。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オハラ <5218> 、(2)ラサ商事 <3023> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)古河池 <6937> 、(5)ヤーマン <6630> 、(6)Fスターズ <3687> 、(7)トーセ <4728> 、(8)第三銀 <8529> 、(9)紙パル商 <8032> 、(10)クレオス <8101> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ブラス <2424> 、(2)鎌倉新書 <6184> 、(3)ダイニック <3551> 、(4)PLANT <7646> 、(5)ユーシン精機 <6482> 、(6)Jフロント <3086> 、(7)稲畑産 <8098> 、(8)コーセー <4922> 、(9)ピジョン <7956> 、(10)H2Oリテイ <8242> 。

【大引け】

 日経平均は前日比102.06円(0.52%)高の1万9909.50円。TOPIXは前日比6.81(0.42%)高の1638.94。出来高は概算で19億8644万株。値上がり銘柄数は1363、値下がり銘柄数は563となった。日経ジャスダック平均は3497.15円(27.26円高)。

[2017年9月15日]

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