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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):オハラ、保土谷、ツガミ

オハラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オハラ <5218>  2,056円  +400 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 14日、オハラ <5218> が17年10月期の連結経常利益を従来予想の11.7億円→19億円に62.4%上方修正したことが買い材料視された。FDP露光装置向け極低膨張ガラスセラミックスや光学ガラスなどの販売が想定より伸びることが寄与。原料調達や生産歩留まりの改善に加え、円安による為替差益の発生も利益を押し上げる。併せて発表した17年10月期第3四半期累計(16年11月-17年7月)の連結経常損益は15.4億円の黒字(前年同期は1.3億円の赤字)に浮上して着地した。

■イオンファンタジー <4343>  3,790円  +245 円 (+6.9%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>が反発。14日の取引終了後に発表した8月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比12.0%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。プライズ(アミューズメント専用景品)部門が「HiGH&LOW」などの映画関連景品が好調に推移したことや、夏改廃でのクレーン機増台効果などで大きく伸長。また、メダル部門でも夏休み恒例のメダルイベントに加え、「プレミアムフライデー」のメダルイベントによる底上げ効果で好調だった。なお、曜日調整後の既存店前年比は11.5%増となり、18カ月連続で前年を上回った。

■プロトコーポレーション <4298>  1,998円  +107 円 (+5.7%)  本日終値
 プロトコーポレーション<4298>が反発。14日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、営業利益を15億7700万円から19億1700万円(前年同期比43.3%増)へ、純利益を10億800万円から12億1600万円(同73.2%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は従来予想の293億7000万円(同11.3%増)を据え置いたものの、輸入タイヤ・ホイール販売を手掛けるオートウェイでタイヤ販売数量が計画を大幅に上回り、売上総利益が予想を上回ることが要因。また、連結における販管費が想定を下回ったことも寄与した。

■鳥貴族 <3193>  3,235円  +160 円 (+5.2%)  本日終値
 焼き鳥店「鳥貴族」の単一ブランドを展開する鳥貴族<3193>は、前日に続いてきょうも急伸した。同社は13日取引終了後、18年7月期の単体業績予想を発表した。売上高は369億3900万円(前期比25.9%増)、営業利益は23億6300万円(同62.2%増)、最終利益は13億3900万円(同38.4%増)を見込んでいる。これまで28年の間、全品280円(税抜)均一という価格を維持してきたが、人件費を中心とした店舗運営コストの上昇や、天候不順による国産食材の仕入価格高騰の影響を受けて、今年10月1日から価格を全品298円(税抜)均一に値上げすると発表している。また、21年7月期での3商圏(東名阪)1000店舗達成を目標に、今期は新規出店による直営店舗数の純増80店舗を計画している。

■保土谷化学工業 <4112>  8,600円  +390 円 (+4.8%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>が大幅高で3連騰、連日で年初来高値を更新しており、時価は2005年9月につけた8230円(修正値)を上抜き実質青空圏に浮上している。有機ELは米アップルがiPhoneの最上位機機種で採用し品薄状態にあるほか、大型テレビ向けでも市場拡大の兆しを強めている。同社は国内で有機EL材料の正孔輸送材を生産し、サムスンも出資する韓国子会社で発光材料を手掛けており、収益チャンス拡大が期待されている。サムスンを経由して米アップルの需要も取り込むことが予想され、今後は韓国2大企業からの受注を中心に有機EL素材が成長エンジンとなる可能性が高まっている。

■ツガミ <6101>  987円  +39 円 (+4.1%)  本日終値
 ツガミ<6101>が後場上げ幅を拡大。前引け後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を200万株(発行済み株数の3.61%)、または19億円としており、取得期間は9月15日から来年3月9日まで。今後の経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■ティラド <7236>  453円  +16 円 (+3.7%)  本日終値
 日系自動車・建機メーカー向けにラジエーターなど熱交換器を製造するティラド<7236>に注目したい。同社が8月4日に発表した18年3月期第1四半期(4~6月)の連結経常利益は、19億5700万円(前年同期比3.3倍)の大幅増益となった。これに伴い、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結経常利益を従来予想の27億円から31億円(前年同期比2.6倍)へ上方修正した。排ガス規制の駆け込み需要を背景に、国内で建機向け熱交換器が伸びているほか、米国や中国、タイ、ベトナムなどアジアの自動車向けに新規受注した機種の販売が好調なことが寄与している。株価は、8月初めから上昇軌道に乗り、同22日には年初来高値468円をつけて以降、調整局面となっていたが反発の兆しが鮮明となってきた。株価指標面ではPER15倍台、PBR0.8倍台と割高感はない。(朱)

■アステラス製薬 <4503>  1,442.5円  +50 円 (+3.6%)  本日終値
 アステラス製薬 <4503> が大幅反発。14日、非転移性去勢抵抗性前立腺がん患者を対象とした「エンザルタミド」の第3相 PROSPER試験で、主要評価項目である無転移生存期間の延長を達成したと発表したことが買い材料視された。「エンザルタミド」は米Pfizer社と共同で開発・商業化を進めている経口アンドロゲン受容体阻害薬。無作為化プラセボ対照二重盲検試験において、無転移生存期間の統計学的に有意な延長を示した今回の結果を踏まえ、アステラス製薬とPfizer社は各国の規制当局と適応拡大に向けて協議を進めていく。

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