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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):大盛工業、テモナ、ラサ商事

大盛工業 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大盛工業 <1844>  225円  +38 円 (+20.3%) 一時ストップ高   本日終値
 14日、大盛工業 <1844> [東証2]が決算を発表。17年7月期の連結経常利益は前の期非連結比99.3%減の100万円に落ち込んだものの、続く18年7月期は前期比292倍の2億9200万円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力の建築事業で下水道管の再構築工事や道路冠水工事などの受注が伸びる。5月に買収した東京テレコムエンジニアリングの業績上積みも収益を押し上げる。業績回復に伴い、従来は無配としていた前期の期末一括配当を2円実施するとし、今期も前期比3円増の5円に大幅増配する方針とした。14日終値ベースの配当利回りが2.67%と高水準になったことも買いに拍車を掛けた。

■テモナ <3985>  6,270円  +1,000 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 14日、4月に新規上場したテモナ <3985> [東証M] が17年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億9600万円→2億5200万円に28.6%上方修正。増益率が55.6%増→2.0倍に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。定期購入に特化したEC事業者支援サービス「たまごリピート」の利用者拡大に伴い、決済手数料収入が想定以上に伸びることが寄与。

■ラサ商事 <3023>  1,048円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 ラサ商事<3023>がストップ高。午後1時ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を290億円から302億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を15億5000万円から18億円(同23.4%増)へ、純利益を11億2500万円から13億6200万円(同1.0%増)へ上方修正したことが好感された。各事業ともに売り上げが計画を上回る見込みであることに加えて、資源・金属素材関連事業で鉱産物の市場に底打ち感が出たことや、産機・建機関連事業、環境設備関連事業で新規ポンプ類の販売およびメンテナンス需要が計画を上回る見込みであることが寄与するとしている。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各12円を予定していた今期の配当予想について、中間・期末各15円の年30円(従来予想24円)に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

■三社電機製作所 <6882>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 三社電機製作所<6882>に買い人気集中、値幅制限いっぱいの100円高は797円に買われた。前日まで7日続伸と上値指向を続けていたが、きょうは一気に資金流入が加速した。同社は半導体モジュールや電源デバイスを展開し、パワー半導体分野でも技術力の高さを発揮している。企業の高水準の設備投資需要を背景に業績は絶好調に推移しており、既に17年4~9月期営業利益は従来予想の1億円から4億5000万円に上方修正しているが、通期見通しは6億6000万円(前期比3倍)のままで大幅な上乗せが濃厚とみられている。前期実績ベースで10円配を実施しており、今期増配の可能性も意識されるなか、PBRは会社解散価値を4割近く下回る0.6倍台と評価不足歴然、ファンダメンタルズ面からも一段の上値余地が意識されているようだ。

■寺岡製作所 <4987>  528円  +54 円 (+11.4%)  本日終値
 14日、寺岡製作所 <4987> [東証2]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の9億円→11.3億円に25.6%上方修正。増益率が28.2%増→61.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。車載電装用テープやモバイル関連テープ、電子部品工程用テープの販売好調に加え、産業用テープも増加基調が続き、売上が計画を上回ることが寄与する。

■ノムラシス <3940>  1,400円  +126 円 (+9.9%)  本日終値
 14日、ノムラシステムコーポレーション <3940> [JQ]が上場1周年記念株主優待を実施すると発表したことが買い材料視された。17年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード1000円分を贈呈する。株主優待の権利確定日である26日を目前に控え、権利取りを狙う買いが向かった。

■岡谷電機産業 <6926>  484円  +41 円 (+9.3%)  本日終値
 岡谷電機産業<6926>が商いを膨らませて大幅高、8月21日につけた年初来高値485円を上回り新高値に買われた。同社はノイズ対策用コンデンサーなどを手掛けている。電気自動車(EV)シフトが世界的に進むなかワイヤレス給電に対するマーケットの期待が大きいが、共振用コンデンサーなどで同分野向けを開拓し収益チャンスを窺う。また、(電磁波障害)規制などへの対応に有効な漏洩電磁波対策用フィルターを手掛けていることも思惑人気につながっている。業績は産業機械向けにノイズ対策コンデンサーの牽引で18年3月期営業利益は前期比34%増の6億5000万円を見込む。

■NF回路 <6864>  1,477円  +125 円 (+9.3%)  本日終値
 エヌエフ回路設計ブロック<6864>が急騰。スーパーコンピューターでは何千年を要する演算をわずか数時間で完結するといわれる量子コンピューターの実用化に安倍政権は積極的だが、民間企業でも同分野に経営資源を振り向ける動きが出ている。15日付の日本経済新聞1面で「次世代の高速コンピューターとして期待される量子コンピューターを日本の製造業大手が相次ぎ導入する」と報じられている。そのなか、同社は微小信号のスペシャリストで量子コンピューター向けに世界最高レベルの信号増幅装置を提供しており、同分野のキーカンパニーとして注目度が高まっている。

■シンメンテ <6086>  4,755円  +355 円 (+8.1%)  本日終値
 14日、シンメンテホールディングス <6086> [東証M]が10月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。株式分割に伴い、年間配当を従来計画の35円→12円(前期は32円)に修正。実質2.9%の増額となることも支援材料となった。

●ストップ高銘柄
 システム・ロケーション <2480>  1,119円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 古河電池 <6937>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ショクブン <9969>  505円  -100 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 五洋インテックス <7519>  760円  -150 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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