【市況】明日の株式相場見通し=大幅続伸の反動で利益確定売り、買い戻しに一巡感
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「きょう日経平均株価が大幅続伸となったのは、外国為替市場で一時、1ドル=109円台半ばまで一気に円安・ドル高が進行したことで、輸出関連を中心とした主力銘柄の買い戻しが加速したことによる。加えて、国連安全保障理事会が採択した北朝鮮への追加制裁決議の内容が、当初案に比べてかなり緩和されたものとなり、いまのところ北朝鮮が挑発行動を控えていることも買い安心感につながった」との見方が出ていた。
12日の東京株式市場は買い先行で始まり、その後も主力株をはじめ広範囲の銘柄が物色され、日経平均株価は終日この日の高値圏で売り物を吸収する強さをみせた。日経平均株価終値は、前日比230円85銭高の1万9776円62銭と大幅続伸し、8月8日以来、約1カ月ぶりの高値水準となった。
日程面では、IT分野・機械分野・電気/電子分野・化学/バイオ分野での技術者派遣・請負業務、ERP分野でのコンサルティング・システム開発・導入支援などを手掛けるエスユーエス<6554>が東証マザーズに新規上場する。
このほかに、安倍首相がインド訪問(15日まで)、7~9月期の法人企業景気予測調査、8月の企業物価指数、8月の投資信託概況に注目。海外では、欧州会議でユンケル欧州委員長が施政方針演説、米8月の卸売物価指数、米8月の財政収支が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)