【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:三井ハイテク、田中化研、アドテスト
三井ハイテク <日足> 「株探」多機能チャートより
6日、三井ハイテック <6966> が決算を発表。18年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の12億円に急拡大し、従来予想の10億円を上回って着地したことが買い材料視された。車載向けやスマートフォン向けリードフレームの受注が大きく伸びたことが寄与。生産性向上や原価低減の進展に加え、円安で為替差損が減少したことも増益に貢献した。併せて、環境対応車向け駆動・発電用モーターコアの新工場を岐阜県可児市に建設すると発表。世界的に広がる環境規制を背景とするエコカー需要を取り込むため、増産投資に踏み切る。初期投資額は70億円、19年2月に量産開始を予定している。
■田中化学研究所 <4080> 1,714円 +57 円 (+3.4%) 11:30現在
田中化学研究所<4080>、ニッポン高度紙工業<3891>、オハラ<5218>、ステラ ケミファ<4109>、IMV<7760>、ホソカワミクロン<6277>などリチウムイオン電池関連株に物色の矛先が向かっている。日産自動車<7201>が6日、電気自動車(EV)「リーフ」の新型を10月2日に国内で発売すると発表した。1回の充電で走れる距離が400キロメートルと先代と比べ4割も伸び、価格は約315万円からで、補助金の分を引くと実質275万円からということもあってEVの普及を牽引しそうだ。つれてリチウムイオン電池や急速充電器の市場も急拡大していくことが予想され、関連株に改めて注目が集まっている。
■アドバンテスト <6857> 1,923円 +49 円 (+2.6%) 11:30現在
アドバンテスト<6857>が反発している。6日の取引終了後、車載用センサのリーディングカンパニーである独TDKミクロナス社から、アナログ・モジュール「AVI64」を搭載した「V93000」テスト・システムを受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っているようだ。「V93000」にアナログ試験用「AVI64」モジュールとデジタル試験用「Pin Scale 1600」モジュールの2種類を追加するだけで、少ピンのセンサから40ピン程度のASIC(特定用途向け集積回路)までを512個同時測定できるようになるという。このシステムの柔軟性が、現在から将来にわたり、デジタルとアナログ試験の要求をカバーできるとして購入のきっかけになったとしている。
■日特エンジニアリング <6145> 4,120円 +100 円 (+2.5%) 11:30現在
日特エンジニアリング<6145>が続伸、昨年10月以降、13週移動平均線をサポートラインとする急勾配の上昇トレンドを形成している。同社は自動車向けやスマートフォン向けを中心に自動巻き線機を製造する。自動車向けはエレクトロニクス化の進展に伴いモーターの搭載量も増加しており、同社の商品への引き合いが強まっている。また、スマートフォン向けはハイエンド機種へのシフトが進む中国で需要を取り込むことに成功している。18年3月期営業利益は前期比9.6%増の31億5000万円を見込むが、保守的とみられ上方修正期待も強い。
■芝浦電子 <6957> 3,905円 +65 円 (+1.7%) 11:30現在
芝浦電子<6957>が大幅続伸となっている。6日の取引終了後、ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田区)が関東財務局に大量保有報告書を提出し、44万4500株(保有比率5.71%)を保有していることが判明したことで需給思惑が働いているようだ。なお、報告書によると保有目的は純投資で、報告義務発生日は8月31日としている。
■マクドナルド <2702> 4,945円 +65 円 (+1.3%) 11:30現在
日本マクドナルドホールディングス<2702>が続伸している。6日の取引終了後に発表した8月度の月次動向で、既存店売上高が前年同月比14.5%増と21カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。8月は、地域によって「マック」「マクド」と異なる“愛称”をかけて行うおいしさ対決キャンペーンを実施し、「東京ローストビーフバーガー」と「大阪ビーフカツバーガー」や、朝マックで「東京ローストビーフマフィン」と「大阪ビーフカツマフィン」を販売したことが寄与。また、スイーツブランドの「By McSWEETS」で「マックシェイクもも&もも」と「マックフルーリーブラックサンダー」を投入したことも、売り上げ増に貢献した。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,070円 +13 円 (+1.2%) 11:30現在
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発セクターや、JXTGホールディングス<5020>など石油元売りセクターに買いが先行している。ここ原油市況が回復歩調にあり、前日のWTI原油価格は50セント高の1バレル=49ドル16セントと4日続伸した。これを背景に前日の米国株市場ではエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が買われており、東京市場でも原油高でメリットを受ける銘柄に見直し機運が台頭している。
■アズワン <7476> 5,940円 +40 円 (+0.7%) 11:30現在
アズワン<7476>が続伸している。同社はきょう、米国の理化学機器大手VWRインターナショナルと提携し、VWR商品約100万点の取り扱いを開始すると発表した。これにより、同社は顧客に紹介できる商品ラインアップを大幅に拡充することが可能になるほか、帰国研究者や在日欧米研究者、論文検証で同一の機材を求めるニーズに応えることができるとしている。
■東京楽天地 <8842> 5,700円 +20 円 (+0.4%) 11:30現在
6日、東京楽天地 <8842> が決算を発表。18年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比49.2%増の9.9億円に拡大し、従来予想の8.5億円を上回って着地したことが買い材料視された。「美女と野獣」をはじめヒット作が続いた映画興業事業の業績が拡大したことが寄与。不動産賃貸関連事業で減価償却費や宣伝費が減少したことも利益を押し上げた。
■三菱UFJ <8306> 659.6円 +1.7 円 (+0.3%) 11:30現在
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日ぶり反発、今週に入り下値を探る展開にあったが、きょうは売り物を吸収し切り返す展開。同社の株価は米長期金利の動向に左右されやすい。米国では前日に懸案の債務引き上げ問題が最終合意に向け前進したとの観測が強まり、安全資産の債券買いが一服、米10年債利回りは2.1%台に上昇した。これを背景にゴールドマン・サックスやシティグループなど大手金融機関の株が買われており、東京市場でも値ごろ感から同社株への押し目買いが優勢となっている。
■すかいらーく <3197> 1,614円 +2 円 (+0.1%) 11:30現在
すかいらーく<3197>が続伸している。6日の取引終了後に発表した8月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比0.6%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。全国的に天候不順の影響を受けたほか、働き方改革の一環として取り組んでいる深夜営業時間短縮により深夜時間帯の客数が減少したが、前月に引き続きファミリー向けのサービスを強化したことが寄与した。また、デリバリー売り上げも10%以上増加し、引き続き好調に推移している。
■鳥貴族 <3193> 2,737円 -97 円 (-3.4%) 11:30現在
鳥貴族<3193>が反落。6日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比0.5%減と3カ月連続で前年実績を下回ったことが売り材料視されている。客数は同1.5%増と3カ月ぶりにプラスとなったものの、客単価は同2.0%減とマイナスが続いており、これが売り上げを落ち込ませた。
■NF回路 <6864> 1,392円 +190 円 (+15.8%) 11:30現在
エヌエフ回路設計ブロック<6864>が急騰。前日は朝安後にプラス圏に切り返したが、きょうは25日移動平均線を足場に一気に上値追いを加速させている。スーパーコンピューターでは1000億年を要する計算を数時間で完結するといわれる量子コンピューターの実用化に安倍政権は積極的だ。ビッグデータ時代のデータ収集・処理やサイバーセキュリティーの側面からも同分野の深耕は欠かせない。そのなか、同社は量子コンピューター向けに微小信号増幅装置などの超電導デバイスを提供する。株価は、8月18日と21日に大きくマドを開けて急上昇、700円台から1989円まで短期間で居どころを大きく変えた。その後は目先筋の利益確定売りに調整を余儀なくされたが、25日線との接触が反騰の契機となった。
●ストップ高銘柄
フライングガーデン <3317> 3,500円 +502 円 (+16.7%) ストップ高 11:30現在
システムズ・デザイン <3766> 788円 +100 円 (+14.5%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース