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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~需給整理は一巡、北朝鮮情勢を睨みながら押し目拾い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:需給整理は一巡、北朝鮮情勢を睨みながら押し目拾い
■外資系証券の注文動向:差し引き690万株の買い越し
■前場の注目材料:電通、個人ごと最適ネット広告、ビックデータ分析


■需給整理は一巡、北朝鮮情勢を睨みながら押し目拾い

7日の日本株市場は、底堅い相場展開になりそうだ。6日の米国市場では、トランプ米大統領と議会指導部はハリケーン「ハービー」の被害救済法案に、12月15日までの債務上限引き上げと政府運営資金の確保を抱き合わせることで合意したことが好感された。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の19460円だった。円相場は1ドル109円20銭辺りでの推移となっている。この流れを引き継ぐ格好から、買い先行の展開になろう。

また、足元の急落による需給悪化が警戒されていたが、昨日の後場からの底堅い値動きや中小型株の切り返しを見る限り、懸念されていた強制ロスカットによる需給整理は一巡した感がある。北朝鮮情勢を睨みながら、押し目拾いのタイミングを見極める展開になろう。急落後の反動といった自律反発の域は脱せないだろうが、短期的な値幅取り狙いの売買は活発になりそうだ。

とはいえ、週末には先物・オプションSQを控えていることもあり、積極的な売買は取りづらいところである。なによりも、北朝鮮が9月9日の建国記念日や10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせ「大陸間弾道ミサイル(ICBM)を通常角度で発射する可能性がある」と伝えられるなか、逃げ足の速い資金が中心だろう。日銀のETF買い入れが需給の下支えとなる面はあるが、価格を押し上げる要因にはなりづらい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き690万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り570万株、買い1260万株、差し引き690万株の買い越しとの観測。

08月31日(木):10万株の買い越し
09月1日(金):580万株の売り越し
09月4日(月):190万株の売り越し
09月5日(火):157万株の売り越し
09月6日(水):270万株の売り越し


■前場の注目材料

・米債務上限3ヵ月延長へ
・NYダウは上昇(21807.64、+54.33)
・ナスダックは上昇(6393.31、+17.74)
・NY原油は上昇、主要製油所の操業再開(49.16、+0.50)
・日銀のETF買入れへの思惑
・急ピッチの下げによる需給整理進捗
・シカゴ日経225先物(19460、+120)

・電通<4324>、個人ごと最適ネット広告、ビックデータ分析
・パナソニック<6752>、住宅部材、海外で拡販、中東にモデルハウス
・SUBARU<7270>、ディーゼル撤退、電動化技術にシフト
・東芝<6502>、岩手に新工場、メモリー増産、WD参画は協議
・日産自<7201>、「リーフ」全面改良、航続距離を400kmに


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・11:00  都心オフィス空室率(8月)    3.22

<海外>
・10:30  豪・小売売上高(7月)  0.2%  0.3%
・10:30  豪・貿易収支(7月)  9.50億豪ドル  8.56億豪ドル

《HT》

 提供:フィスコ

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