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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:安永、リクルート、薬王堂

安永 <日足> 「株探」多機能チャートより
■安永 <7271>  2,330円  +370 円 (+18.9%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 安永<7271>が全体下げ相場に逆行高、年初来高値を更新した。同社はハイブリッド車向けで高実績を有するエンジン部品メーカーで工作機械にも展開。環境規制強化を背景とした世界的な電気自動車(EV)市場の拡大で、リチウムイオン電池需要が急増傾向にある。そのなか、同社はリチウム電池の寿命を大幅に向上させる技術開発で脚光を浴びた経緯があり、ここにきてテーマ株として改めて投機筋の視線を集めている。

■リクルート <6098>  2,321円  +145 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 リクルートホールディングス <6098> と日本郵政 <6178> が大幅高。5日、日本経済新聞社が日経平均株価構成銘柄の定期入れ替えを実施すると発表。10月2日付で同社と日本郵政を新規採用し、北越紀州製紙 <3865> 、明電舎 <6508> を除外することになったことが買い材料視された。発表を受けて、日経平均連動ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、裁定取引に伴う需要発生に期待する買いが向かった。一方、除外となる北越紀州製紙と明電舎は大きく売られた。

■薬王堂 <3385>  2,993円  +92 円 (+3.2%)  11:30現在
 薬王堂 <3385> が朝安でスタートしたがプラス圏に切り返している。同社は5日に月次営業速報を発表。8月の既存店売上高が前年同月比2.2%増だったことが買い材料視された。月次ベースでの前年比プラスは29ヵ月連続となる。客数は0.2%減少したものの、客単価は2.4%上昇した。なお、全店売上高は出店拡大が寄与し、前年実績を7.8%上回った。今18年2月期の売上高は前期比10.8%増の830億円と17期連続増収を目指している。

■ヤオコー <8279>  5,230円  +140 円 (+2.8%)  11:30現在
 ヤオコー<8279>が5日ぶりに反発している。大和証券が5日付で投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を4600円から5900円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、神奈川県南部を地盤とするエイヴイグループを第1四半期に子会社化したことによる連結業績の拡大や、第1四半期で再認識した単体における競争力の高さなどを評価。また、新物流センターの稼働やITシステムの刷新などで18年度までは先行投資局面だが、それらの先行投資負担を吸収して順調な業績が続くとしており、18年3月期営業利益予想を170億円(会社予想165億円)、19年3月期を同179億円と予想している。

■ハイデイ日高 <7611>  3,065円  +40 円 (+1.3%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>はしっかり。5日の取引終了後に発表した8月度の売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.5%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前月に減少した客数がプラスに転じたことが寄与した。なお、全店売上高は6.1%増だった。

■エービーシー・マート <2670>  5,620円  +60 円 (+1.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>は堅調。5日の取引終了後に発表した8月度概況で、既存店売上高が前年同月比5.2%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。8月は、天候不順の日が多かったものの、盆休みを中心に客数が伸長した。商品別では、引き続きサンダル、キッズシューズが好調だったほか、秋の新作スニーカーの動きも良好だった。

■セリア <2782>  6,100円  +50 円 (+0.8%)  11:30現在
 セリア<2782>が全般軟調相場のなか頑強な値動き。同社は100円ショップのなかでも、特色のある商品ラインアップで女性層の需要を取り込んでおり、好調な月次売り上げを続けている。前日取引終了後に発表した8月既存店売上高は、前年同月比5.2%増と今期に入り5カ月連続で前年実績を上回ったほか、全社売上高は13.1%増と2ケタ伸長を続けていることで、これを評価する買いが株価を下支えしている。

■UUUM <3990>  5,220円  +30 円 (+0.6%)  11:30現在
 UUUM<3990>が続伸。この日、8月の月間動画再生回数が設立後初めて30億回を突破したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同社の月間動画再生回数は13年7月には7000万回だったが、同年11月からHIKAKIN、佐々木あさひ、はじめしゃちょー、瀬戸弘司などトップYouTuberのマネジメントを開始したことで急速に再生回数を増やしており、昨年8月には20億回を突破。その後、1年で30億回になったという。また、8月30日に新規上場した直近IPO銘柄であることから、全般相場が軟化するなか、IPO銘柄ならではの値動きの軽さに期待した買いも入っているようだ。

■ジンズ <3046>  6,590円  +20 円 (+0.3%)  11:30現在
 ジンズ<3046>は小反発している。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比2.5%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好材料視されている。7月21日に発売した英国リバティ社が手掛ける老舗テキスタイルブランド「LIBERTY FABRICS」のプリントデザインを使用した「LIBERTY FABRICS コラボメガネ」が好調だったほか、引き続きサマーセールが堅調に推移したことが寄与した。なお、全店売上高は同5.7%増だった。また、昨年9月からの累計では、既存店売上高は前年比3.3%増、全店ベースでは同8.1%増だった。

■ユニプレス <5949>  2,776円  +3 円 (+0.1%)  11:30現在
 ユニプレス<5949>は、業績拡大基調を背景に、昨年7月安値を底にした中期的な株価上昇基調を維持しており、さらなる上値が期待できる。8月7日に発表した第1四半期(4~6月)業績は、経常利益が69億3900万円(前年同期比3.7倍)の大幅増益となった。日本と中国での生産台数増が貢献したほか、前年同期に比べて新車準備費用が減少したことや合理化などが寄与した。日本や中国での生産増に伴う増収効果は想定以上であったとみられ、これを考慮すると、18年3月期通期予想は上振れの可能性が高そうだ。また、19年3月期以降は、トランスミッション関連製品の日産以外への拡販が期待できるほか、米国での生産性改善の進捗が見込まれる。さらに、電気自動車の普及で高張力鋼板の採用増やバッテリー関連製品の貢献も期待でき、中期的にも業績拡大を継続しそうだ。(仁)

■明電舎 <6508>  366円  -29 円 (-7.3%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 5日に発表した「日経平均採用銘柄から除外」が売り材料。日本経済新聞社が日経平均株価構成銘柄の定期入れ替えを実施。10月2日から同社と北越紀州製紙 <3865> を除外し、日本郵政 <6178> 、リクルートホールディングス <6098> を新規採用する。

●ストップ高銘柄
 技研興業 <9764>  400円  +80 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在
 阿波製紙 <3896>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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