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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:プレミアムW、ダンロップス、大平金

プレミアムW <日足> 「株探」多機能チャートより
■プレミアムW <2588>  1,353円  +281 円 (+26.2%) 一時ストップ高   11:30現在
 プレミアムウォーターホールディングス<2588>が急騰してストップ高の1372円まで買われ、連日の年初来高値となっている。リミックスポイント<3825>が29日の取引終了後、連結子会社ビットポイントジャパンが貸金業者登録を完了したと発表したことを受けて、仮想通貨を使った資金調達が活発になるとの見方から、既にテックビューロ(大阪市西区)との間のトークンの発行に向けた検討を進めている同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■ダンロップスポーツ <7825>  1,415円  +170 円 (+13.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 29日、ダンロップスポーツ <7825> を親会社の住友ゴム工業 <5110> が株式交換によって完全子会社化すると発表したことが買い材料視された。18年1月1日付で同社株1株に対し、住友ゴ株0.784株を割り当てる。住友ゴの29日終値1771円から算出した理論価格は1388円となり、本日はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。同社株は12月27日付で上場廃止となる予定。

■大平洋金属 <5541>  308円  +26 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 大平洋金属<5541>が急反発し、今月4日以来となる300円台を回復した。ロンドン金属取引所(LME)ではニッケル3カ月物が29日、1トン当たり1万1710ドルに上昇。同価格は6月中旬の安値から3割近く上昇している。中国のインフラ投資の拡大に伴う需要増やステンレス生産の伸びがニッケル需要を押し上げている。また、電気自動車(EV)用電池向にニッケル需要が伸びるとの観測もあり、このなか、ニッケル価格との連動性が高い同社株が再度注目されている。

■東洋ゴム工業 <5105>  2,122円  +86 円 (+4.2%)  11:30現在
 SMBC日興証券が29日付で東洋ゴム工業 <5105> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を2250円→2600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、北米SUVタイヤの高インチシフト加速による需要拡大や、相対的にOPMの低いダイバーテック事業の再編で、18年12月期のOPM(売上高営業利益)は15.6%と過去最高水準になると評価。また、免震ゴム問題の解決に向けた道筋が明確化したことから、株式市場が同問題を再び大きな悪材料として取り上げることはないと予想している。

■三井海洋開発 <6269>  2,409円  +78 円 (+3.4%)  11:30現在
 SMBC日興証券が29日付で三井海洋開発 <6269> の投資判断「1(強気)」、目標株価を3100円に新規設定したことが買い材料視された。リポートでは、プラントエンジニアリング業界で随一のプロジェクト管理能力を評価。高い建造工事粗利益率とチャーター案件の積み上がりによる安定した利益成長を予想している。また、同社のPERは見かけ上の利益が減少する18年12月期予想をベースにしても10倍を割り込んでいる状況で、割安感が大きいと指摘している。

■エフ・シー・シー <7296>  2,381円  +76 円 (+3.3%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付でエフ・シー・シー <7296> の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を2700円→2900円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、18年3月期は10ATの本格立ち上げによる米国での生産対応費用の大幅発生を懸念していたが、第1四半期実績を見る限り生産性低下は生じていないと報告。これを踏まえ、業績予想を上方修正した。また、新興国二輪車市場が復調した場合、二輪車依存度がセクター内で最も高い部類の同社にさらに注目が集まるだろうと指摘した。

■住友ゴム工業 <5110>  1,820円  +49 円 (+2.8%)  11:30現在
 29日、住友ゴム工業 <5110> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.5%にあたる910万株(金額で210億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月8日から12月22日まで。また同日、ダンロップスポーツ <7825> を吸収合併し、グループのスポーツ事業を統合すると発表している。

■くらコーポレーション <2695>  6,070円  +150 円 (+2.5%)  11:30現在
 くらコーポレーション <2695> が3日続伸し、連日で年初来高値を更新した。29日、同社がすしの酢飯の代わりに大根の酢漬けを使用した「シャリ野菜」などを発表したと各種メディアが報じたことが買い材料視された。糖質の摂取を抑えたい消費者の需要が高まるなか、業界初となる糖質制限に対応したメニューを開発した。31日から提供を始めるとしており、集客増加による業績への寄与に期待する買いが向かったようだ。

■SBIホールディングス <8473>  1,543円  +38 円 (+2.5%)  11:30現在
 29日、SBIホールディングス <8473> が発行済み株式数(自社株を除く)の7.36%にあたる1500万株(金額で200億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月30日から11月30日まで。うち、1328万9000株を29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で買い付ける。併せて、総額500億円のユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表したが、売り材料視されなかった。

■ヤマハ <7951>  3,730円  +65 円 (+1.8%)  11:30現在
 ヤマハ<7951>が反発。ドイツ証券は29日、同社株の目標株価を4000円から4100円に引き上げた。投資判断の「バイ」は継続した。同証券では、「鍵盤楽器(ピアノと電子ピアノ)の売り上げ拡大」「コスト削減」「価格適正化」の3本柱により利益成長は続くと予想。今後、3年間の営業利益の平均成長率は12%とみている。また、現時点では業績への貢献度は小さいが、潜在的な利益成長ドライバーとして「ギター」に注目。市場が拡大する中国や新興国でシェアを拡大あるいは維持できると予測している。同証券では、18年3月期の連結営業利益を従来予想495億円から515億円(会社予想500億円)に、19年3月期の同利益予想を576億円から582億円に増額修正している。

■リミックスポイント <3825>  1,378円  +19 円 (+1.4%)  11:30現在
 リミックスポイント<3825>が3日ぶりに反発している。29日の取引終了後、連結子会社ビットポイントジャパンが貸金業者登録を完了したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。ビットポイントでは、仮想通貨交換業の登録申請と並行して貸金業の登録申請を行っていたが、29日に東京都知事から貸金業登録完了に関する通知書を受け取ったという。今後は、仮想通貨を担保とした金銭の貸し出しなど新たな信用創造を検討するとしている。また、情報サイトのコインデスクによると、ビットコインの国内市況がこの日朝方も50万円近辺となっており、最高値圏で推移していることもプラスに働いているようだ。

■ベネッセHD <9783>  4,190円  +50 円 (+1.2%)  11:30現在
 ベネッセホールディングス<9783>が3日続伸。SMBC日興証券は29日、同社株の目標株価を3700円から4000円に引き上げた。投資評価の「2」は継続した。第1四半期決算を経て、「進研ゼミ」会員の継続率改善やコスト削減の進展などの改善基調が続いていることを確認した、と指摘。18年3月期の連結営業利益は会社予想と同水準の142億円(前期比85%増)、19年3月期の同利益は190億円から194億円に引き上げた。今後の焦点は、上期決算発表時に公表される新中期経営計画の内容とみている。

■キーエンス <6861>  57,040円  +530 円 (+0.9%)  11:30現在
 キーエンス<6861>が3連騰で上値指向を再び強めている。同社株は今月23日に5万7360円の上場来高値をつけた後、ジャクソンホール経済シンポジウムを前に目先筋の利益確定売りが出て調整を入れていた。ジャクソンホールでのイエレンFRB議長の講演はほぼ無風通過となったことで、再び買い直される動きとなっている。FA用センサーのトップメーカーで世界的な設備投資需要の拡大が追い風材料となっており、海外投資家からの注目度も高まっている。17年4~6月期業績は最終利益段階で474億円と同四半期ベースでの過去最高更新が続き、時価総額はほぼ7兆円に達している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,129円  +39 円 (+0.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は買い優勢の展開。前日の米国株市場でNYダウなど主要指数が反発したことで国内外機関投資家のリスク許容度が改善していることに加え、足もとの外国為替市場で1ドル=109円台後半の推移とドル高円安で推移しており、これを受けて輸出採算改善に対する期待が再燃している。前日は北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことに伴う地政学リスクの高まりを映し急速な円高に振れたことで同社株は売りに押されたが、きょうはその巻き戻しが入った格好だ。なお、同社の通期想定為替レートは1ドル=105円から1ドル=110円に修正されている。

■ジューテック <3157>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 29日、東証がジューテックホールディングス <3157> [東証2]を9月5日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ネットイヤーグループ <3622>  746円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 29日、ネットイヤーグループ <3622> [東証M] が業績修正を発表。18年3月期の連結最終利益を従来予想の9700万円→4億4400万円に4.6倍上方修正し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。SaaS型グループウェアの開発・販売を手掛けるrakumoの全株式売却に伴い、売却益4億1300万円が発生することが主因。rakumo株式の売却により、経営資源をマーケティング関連分野に集中させ、競争力のあるサービス開発などに積極投資する方針とした。

●ストップ高銘柄
 ジューテック <3157>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネットイヤーグループ <3622>  746円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 ブロッコリー <2706>  845円  -150 円 (-15.1%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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