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【市況】明日の株式相場見通し=北朝鮮リスク継続で軟調推移、円高・ドル安進行を警戒

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(30日)の東京株式市場は、きょうの早朝に北朝鮮の弾道ミサイルが日本列島上空を通過したことによる地政学リスクの高まりが継続するのに加え、外国為替市場での円高・ドル安進行への警戒感から、運用リスク回避の流れが継続しそうだ。日経平均株価は軟調な推移が予想される。

 市場関係者からは「これまでと異なり、事前通告なしに北朝鮮の弾道ミサイルが日本列島の上空を通過して太平洋上に落下するという事態の発生で、市場参加者もリスクを深刻に受け止めざるを得なくなった。ただ、安全確認のために交通機関の乱れなどはあったものの、実際の被害がなかったことから、次第に落ち着きを取り戻した。懸念された日経平均株価の200日移動平均線(1万9321円09銭=29日)割れは終値では回避されたものの、下値不安は払拭されていない」との見方が出ていた。

 29日の東京株式市場は、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けリスク回避ムードが高まり、終始売り優勢の展開。しかし、日経平均株価の下げ幅も限定的となった。終値は前日比87円35銭安の1万9362円55銭と続落し、5月1日以来約4カ月ぶりの安値水準となった。東証1部の売買代金は1兆8160億円と7日連続で2兆円を下回った。

 日程面では、YouTuberを中心とするクリエイターのマネジメント業務、クリエイターに関連するプロモーション提案やグッズ販売、動画コンテンツの制作などを手掛けるUUUM<3990>が東証マザーズ市場に新規上場する。

 このほかに、メイ英首相が来日(9月1日まで)、7月の商業動態統計に注目。海外では、米4~6月期のGDP改定値、米4~6月期の企業利益速報値、8月のADP全米雇用リポートが焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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