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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:HIS、ユーザベース、鳥貴族

HIS <日足> 「株探」多機能チャートより
■エイチ・アイ・エス <9603>  3,665円  +305 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 25日、エイチ・アイ・エス <9603> が決算を発表。17年10月期第3四半期累計(16年11月-17年7月)の連結経常利益が前年同期比5.3倍の123億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。旅行事業が前期に相次いだ欧州テロなどによる落ち込みから回復基調にあるほか、ハウステンボスの入場者数が伸びたことなどが寄与し、営業増益を確保した。円安進行で為替差益損が大きく好転したことに加え、持ち分法投資損失がなくなったことも大幅増益の要因となった。

■ユーザベース <3966>  3,165円  +260 円 (+9.0%)  11:30現在
 ユーザベース<3966>が急反発し、年初来高値を更新している。SMBC日興証券が25日付で、投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を3115円から3380円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券によると、株式価値は現在の主力事業であるSPEEDAおよびNewsPicks事業がそれぞれ堅調に推移していることを徐々に織り込んでいるが、新たなビジネスドメインも加わることでビジネスソーシャル市場全体を席巻する取り組みが既に始まっていることにも目を向けるべきと指摘。マーケティング支援サービスFORCASおよびベンチャー市場動向データベースentrepediaという新たなサービスドメインともそれぞれが融合していくことで、ビジネスソーシャルという事業領域でのフロンティアになることを期待しているという。

■鳥貴族 <3193>  2,805円  +203 円 (+7.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 鳥貴族<3193>が3連騰。この日の寄り前、10月1日から「鳥貴族」全店で販売価格を引き上げると発表しており、採算改善につながるとの期待から買いが入っているようだ。同社ではこれまで全品280円(税別)均一価格を維持していいたが、全品298円(同)へ引き上げるという。昨今の人件費を中心とした店舗運営コストの上昇や、天候不順による国産食材の仕入れ価格高騰の影響などが要因としている。

■日鉄鉱業 <1515>  7,810円  +470 円 (+6.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 25日に発表した「チリで銅炭鉱プロジェクトの権益取得」が買い材料。チリの銅探鉱プロジェクト「アルケロスプロジェクト」の権益を取得。

■山洋電気 <6516>  1,217円  +31 円 (+2.6%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で山洋電気 <6516> の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を1400円→1500円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、18年3月期第1四半期はデータセンターやロボット、半導体製造装置など向けの需要が強く、クーリングシステムとサーボシステム部門の業績が予想を上回ったと評価。昨春から取り組む生産自動化は道半ばだが、高水準な受注高を背景に、18年3月期の営業利益予想を61億円→66億円(会社計画は65億円)、19年3月期を72.3億円→76億円、20年3月期を79億円→87億円にそれぞれ引き上げた。

■グリー <3632>  865円  +18 円 (+2.1%)  11:30現在
 グリー<3632>が3日ぶりに反発している。25日の取引終了後、住友商事<8053>などと共同で、北米を中心とした海外において、日本アニメのゲーム化および共同パブリッシングを行うと発表しており、これを好感した買いが入っている。住友商事と業務提携している米イレーション社(カリフォルニア州)のアニメ配信サイト「クランチロール」経由で提供するとしており、今後はグリーの企画・開発力を生かした日本アニメの海外向けゲーム化と共同パブリッシングを行い、クランチロールの動画配信プラットフォームを起点とした関連ビジネスの拡大を図るという。第1弾として、18年初頭に人気アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」を題材にしたゲーム「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ~メモリア・フレーゼ」を配信する予定。なお、同アニメはクランチロールで15年に配信されて以降、北米を中心に世界的な人気アニメとなっている。

■双葉電子工業 <6986>  2,016円  +17 円 (+0.9%)  11:30現在
 双葉電子工業<6986>は続伸で2000円台を回復。同社は25日、試作・特注品のオンデマンド受託製造サービスを展開するベンチャー企業、カブク(東京・新宿)の90%の株式を取得し子会社化する。取得価額は13億5500万円。あらゆるものをオンライン化するIoTや人工知能(AI)などの分野でソフト開発力を早期に獲得することを目的とするもので、これを材料視する買いを引き寄せている。

■マキタ <6586>  4,320円  +25 円 (+0.6%)  11:30現在
 マキタ<6586>やキヤノン<7751>、リコー<7752>、サンデンホールディングス<6444>といった欧州向け売り上げ比率が高い銘柄が底堅く推移。25日の米ジャクソンホール会議で行われた講演でドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は金融緩和縮小には言及せず、ユーロ高が進行。この日ユーロは対ドルで一時、1ユーロ=1.1960ドル近辺と15年1月以来、2年7カ月ぶりの水準に上昇した。対円でも130円70銭台までユーロ高が進行していることが好感され、下値には見直し買いも流入している。

■大阪チタ <5726>  1,546円  -59 円 (-3.7%)  11:30現在  東証1部 下落率8位
 大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が4日続落で年初来安値を更新したほか、東邦チタニウム<5727>も軟調な値動きとなっている。両社は25日取引終了後に、米国のスポンジチタン製造事業者が、日本から米国へのスポンジチタン輸出に関するアンチダンピング調査手続きの申し立てを行ったと発表。これによる業績への影響が懸念されているようだ。両社の開示によると、米チタニウム・メタルズ・コーポレーシンから、日本およびカザフスタンから米国へのスポンジチタンのダンピング輸出により米国産業への実質的な被害または、その恐れが生じているなどとして、アンチダンピング調査開始を求める申し立てが米国国際貿易委員会に対して行われたという。なお、両社は申し立て内容を精査したうえで今後の対応を決定するとしている。

■神戸物産 <3038>  5,680円  -170 円 (-2.9%)  11:30現在
 神戸物産<3038>は反落している。前週末25日の取引終了後に発表した7月度の単独業績で、売上高194億6200万円(前年同月比5.8%増)、営業利益9億7700万円(同13.0%増)と増収増益となったものの、市場の反応は限定的のようだ。7月は、業務スーパーの新規出店が8店舗あったことで店舗数が773店舗となり、前年同期より34店舗増加したことが寄与した。また、NB商品をPB商品へ切り替えたことによる利益率の改善や価格戦略が功を奏し営業増益に貢献したという。

■ヤフー <4689>  504円  -12 円 (-2.3%)  11:30現在
 ヤフー<4689>が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で、投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」とし、目標株価を600円から420円へ引き下げたことが弱材料視されているようだ。同証券では、従来は「EC革命」による利益成長期待を織り込んだバリュエーションを付与していたが、実際は期待通りにはならなかったと指摘。「EC革命」は全体的にはうまくいっているとしているが、ストア間の価格競争が当初の想定通りに進まず、投資期間が長引いている点を懸念している。また、それ以上に、基幹事業の広告で、YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)などの売り上げ成長率の鈍化が懸念材料としており、18年3月期業績予想を1841億円から1826億円へ、19年3月期を同2005億円から1853億円へ下方修正している。

■コロプラ <3668>  1,386円  -18 円 (-1.3%)  11:30現在
 コロプラ<3668>が冴えない展開。前週末25日の取引終了後、5月23日に配信を開始したスマートフォン向けスポーツアクションゲーム「プロ野球バーサス」の累計利用者数が、8月23日付で100万人を突破したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。同ゲームは、友だちや全国のプレイヤーとオンラインで白熱した試合が楽しめる本格野球ゲームで、ピッチングとバッティングを直接操作しながら試合を進める点が大きな特徴となっている。同社では利用者100万人突破を記念して「ハイライトボーナス時に限定パック&ブラックパックの出現率2倍」「ゲーム内アイテムが手に入るログインボーナス開催」など5つのキャンペーンを開催している。

■トヨタ自動車 <7203>  6,129円  -29 円 (-0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株はやや売り物に押される展開。注目されたジャクソンホールでの経済シンポジウムでは欧米の中央銀行トップがいずれも金融政策についての言及を避けたが、同会合通過後、結果的に対ドルで円高、対ユーロでは円安に振れる方向に動いている。対ドルでは1ドル=109円台前半の推移となっており、北米向け輸出比率の高いトヨタなどの自動車株にとっては向かい風が意識されているようだ。

■三社電機製作所 <6882>  694円  +100 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 25日、三社電機製作所 <6882> [東証2]が業績修正を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7000万円→4億5000万円に6.4倍上方修正したことが買い材料視された。半導体事業でロボット用やエアコン用などのモジュールの受注が想定より伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。なお、通期の同利益は従来予想の5億5000万円(前期は2億1700万円)を据え置いた。業績上振れに伴い、従来未定としていた上期配当を7円(前年同期は5円)実施する方針としたことも支援材料となった。

■エノモト <6928>  7,040円  +1,000 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 25日、エノモト <6928> [JQ]が9月30日現在の株主を対象に1→4の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の4分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■富士通コンポーネント <6719>  793円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在
 富士通コンポーネント<6719>がカイ気配で始まり、続急伸となった。株価は長期トレンドでも2010年4月につけた戻り高値715円を払拭したことで新波動入り、上げ足を一気に強めている。リレーやタッチパネルなどの電子部品を製造する。7月26日にマドを開けてストップ高に買われたが、この時は17年4~6月期決算で営業利益が前年同期比6.2倍となる急変化をみせたことがポジティブサプライズとなった。その後、親会社の富士通<6702>が携帯電話事業の売却など選択と集中を加速させる方針が伝わり、車載やIT分野向けで高い実績を持つ富士通コンポは中核企業として物色人気が増幅された。

●ストップ高銘柄
 山王 <3441>  1,445円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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